ストレスの影響と対処法がわかる4つの情報

最近、ストレスに関連する下記のツイートが大きな話題になりました。

「人から散々いじられた後、『あの時ああ言い返せばよかった』と思うことが頻繁にあって、専門家に相談したところ、とっさの言葉が浮かばないのは一種のストレス反応らしい。ショックを受けすぎないように、脳が一部の機能をストップさせるそうだ。ほっとした。言い返せないのは弱いからじゃないんだ」(小林敏徳 @enrique5581)

確かに後から考えて、言い返せなかったと悔しくなることありますよね。もう少し気が強ければ言い返せていたのにと思う人も少なくないでしょう。このツイートが驚きとともに広がったのも当然かもしれません。

そこで、ストレスに関する驚きの知識を集めてみました。

  1. ストレスはニオイを発する
  2. ストレスは記憶を奪う
  3. 体の変化に敏感な人がストレスに強い
  4. ストレスへの考え方を変えれば幸福に!?

①ストレスはニオイを発する

まずは、簡単なストレスの説明から。

ストレスの元になる出来事(ストレッサー)が自分の処理能力を超えたと感じたときにストレス反応が起きる。これがストレスの機能です。先ほどのツイートで言えば、他人から何か言われた言葉が「ストレッサー」で、それが自分の処理能力を超えていたので、言葉を失ったというわけです。

そして、このストレス反応がさまざまな形で出てくるのです。イライラしたり、けんかっぱやくなったり、泣いたり、頭痛がしたり。心理面にも、行動面にも、身体面にも影響がでます。

そんなストレス反応で、最近ちょっと面白い発見があったのがニオイです。

人はストレスを感じると独特のニオイを発するようになるというのです。

昨年、資生堂はストレスによって発生する「硫黄化合物系」のニオイを発見し、「STチオジメタン」と名づけまた。この「硫黄化合物系」のニオイとは、温泉地で嗅ぐような卵の腐ったようなニオイや玉ねぎが腐ったニオイが特徴らしいのです。

実際にそのニオイを嗅ぎたい人は、手をビニールでくるんでストレスを感じるような状況で1時間耐えた後、ビニールの中のニオイを嗅げばわかるかもしれないとのこと。

また、年齢・性別に関係なく緊張や心拍数が高まるとニオイが強くなり、そのニオイを嗅いだ人も「疲労」や「混乱」が高まる資生堂は発表しています。つまりニオイでストレスが伝染するということです。

ストレスフルな社会だけに、周りに疲労や混乱を撒き散らさないように気をつけたいものです。

②ストレスは記憶を奪う

大きなショックが記憶障害を引き起こすことは、よく知られています。ショックで記憶を失った人が、恐ろしい過去を思い出すといったストーリーはミステリーの定番でもあります。

米オハイオ大学のジョナサン・ゴッドバウト准教授が『ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス』に発表した記事は、長期的なストレスと記憶の関係についてでした。

ゴッドバウト准教授は、マウスに迷路を覚えさせた後、攻撃的な別のマウスを投入したのです。つまり迷路の中で、凶暴なマウスに追っかけられるというストレスをかけ続けられたのです。結果、6日後にはマウスは迷路の出口を忘れてしまったのです。

このマウスの脳を調べたところ、脳細胞の成長を妨げる免疫系の細胞が発見されたのです。さらにネズミに脳炎に効く薬を処方したところ、ネズミの記憶が戻ったというのです。

じつはストレスが物忘れにつながるという証拠は、人間でも発見されています。CNNの記事によれば、テキサス大学の研究者がストレスを感じると分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」と脳との関係を、脳のMRI測定で明らかにしました。結果、コルチゾールの値が高い人ほど、脳の情報を移動させる部位などへのダメージが高いことがわかったのです。

さらにコルチゾールが高い人は大脳が小さくなっていることも発見されました。大脳は、思考・感情・発話・筋肉などを司る重要な部位。そこが小さくなっていることに研究も驚かせました。

③体の変化に敏感な人がストレスに強い

カリフォルニア大学サンディエゴ校のロリ・ハース教授は、レジリエンス(ストレス状態からの回復力)の高い人と低い人から、ストレス耐性の鍵がどこにあるのかを探りました。

ロリ・ハース教授は、実験参加者にフェースマスクをつけて、研究者がボタンを押すとマスクが閉じて呼吸がしにくい状態になるようなしかけをしました。結果、レジリエンスの高い人たちはフェースマスクが締まり始め、心拍数が上がり始めると、シグナルをモニタリングする脳の領域が働きだし、次に呼吸が苦しくなる興奮が高まる脳の領域が動き始めたのです。

一方でレジリエンスの低い実験参加者は、心拍数の上昇には注意を払わず、呼吸が苦しくなってから過剰に反応したのです。

つまりストレスに強い人は、ストレスがかかった状態を、初期の段階から静かに観察し、そこから緊急事態になったときはスムーズに適度な対応策を講じ続けているのです。

微妙な体の変化に気付いて対応できる人が、逆境から早く立ち直ることができるのです。この体内の変化を感じるとるのに有効なのは、意識を集中して数分間、呼吸をすることだとも、『東洋経済ONLINE』は報じています。

④ストレスへの考え方を変えれば幸福に!?

では、なるべくストレスを感じないで暮らす方法はないのかと探してみると、ありました!

イェール大学のアリア・クラムとピーター・サロベイによれば、国際金融機関に勤める400人の従業員を対象にストレスへの意識を調べたところ、「ストレスは向上に必要だ!」と考えている人ほど、「ストレスは体に悪いよね」と考えている人に比べて、より健康で、人生への満足度が高く、仕事のパフォーマンスも優れていることがわかったのです。(「ストレスの意外なメリットを享受する法」Harvard Business Review)

これだけ聞くと「根性論」と思われがちですが、たいした我慢や努力をしなくても意識は変えられるようです。

健康・パフォーマンス・自己成長に対してストレスの良い影響を描いた3分間のビデオを1週間に何本か見てもらったら、健康状態と仕事のパフォーマンスがかなり上がったのだそうです。

つまりストレスフルな状態は臭いし、記憶力の低下も招いてしまうけれど、じっくり体と対話して、ストレスに対する考え方を変えれば、ストレスの悪影響から開放される可能性があるということです。

ストレスに関連する最近のトピックスでした!

<参考>

ガラパイア

popsci

CNN

東洋経済ONLINE

Harvard Business Review

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