ネガティブ思考から抜け出して頭をクリアにする3つの方法

「毎日、ろくなことがない」「いつも私ばかりひどいことが起きる」。そんな想いを抱いている人はいませんか? 悲観的な考え方の影響と原因、そして対策について紹介していきます。

Businessman helping colleague to escape from problems
  1. 悲観主義者の考え方って?
  2. どうして悲観主義になるの?
  3. 楽観主義が頭をクリアにする
  4. ポジティブな気持ちにさせる3つの方法

悲観主義者の考え方って?

「いつも悪いことばかりが起きる」といった思いをずっと抱えているのはつらいですよね。悲観主義とは、毎日の生活は試練の連続、未来に過大な期待を抱いているわけでもないのに、痛め続けられる日々。そのつらい気持ちを増幅させるのは、「たぶん全部私のせいなんだ」と感じてしまうことだそうです。

『毎日使える、必ず役立つ心理学』(サラ・トムリー 著/河出書房出版)は、悲観主義者の想いを次のように書いています。

「悲観主義者はたった一度起きたことを『この先いつもずっと』と考えてしまい、さらに自分は役立たずだから努力しても仕方ないのだと自分を責めるところまで一気にいってしまう」

そんな自分への絶望は、意識から締め出してしまいたいという思いを生み、結果的に自分自身から目をそらし、非難の矛先を世間に向けるようになりがちと、フロイトも語っています。

一方、楽観主義者は、悪いことが起きても、それはたまたま起きたこと。今後の教訓だと考えられるそうです。結果的に同じような過ちを繰り返すことは少なくなり、健全な自尊心と自信を持てるようになるのです。

どうして悲観主義になるの?

つまり悲観主義と楽観主義を比べたら、楽観主義の方がはるかにプラス面が多いのです。それなのになぜ多くの人が「悲観主義」に陥ってしまうのでしょうか? その疑問に「ポジティブ心理学」の父と呼ばれるマーティン・セリグマンは、

「自分のことや世の中のことを言われ続けて徐々にそうなった」(『毎日使える、必ず役立つ心理学』)

と説明しているそうです。

周りと比較して自らを判断すると悲観主義になる可能性は高まります。

例えば自分が大手企業の副社長になったとしましょう。それなりの十分な地位と年収ですが、社長と比べれば落伍者と考えることもできます。どんな天才であっても、どこかの分野では誰かに負けているとも考えられるのです。他人と比較を始めれば、誰もが敗者になってしまう可能性があるのです。

しかも人は感情によって行動を起こすことが脳科学の研究からわかっています。感情を司る脳の領域にダメージを受けると、何を食べるのかといった簡単な判断も下せなくなることがわかっているからです。

結果的に未来に期待できなければ行動を起こすこともなくなり、悲観的な毎日から逃れることが難しくなってしまうのです。

楽観主義が頭をクリアにする

ただし悲観主義から脱する方法がないわけではありません。先述したセリグマンは次のように語っています。

「悲観主義が後天的に身についたものなら、楽観主義もまた学習で会得できる」(『毎日使える、必ず役立つ心理学』)


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もしかすると筋金入りの悲観主義者は、ここまでの文章を読んでも楽観主義者になりたいと思わないかもしれません。しかし近年の研究は、幸福な気分で過ごす重要性を明らかにしています。

例えば、幸福な気分によって脳はドーパミンやセロトニン放出され、脳の学習機能を司る部分の活性を高めるのです。 結果、

「新しい情報が整理されやすくなり、記憶が長く保たれ、あとでそれを素早く取り出せるようになる。また神経細胞の連絡が密になり、そのために素早くクリエイティブに考えられるようになる。その結果、複雑な問題解決がうまくでき、新たな方法を見出したりすることもよくできるようになる」(『幸福優位7つの法則』ショーン・エイカー 著/徳間書店)

のです。

実際、こうした効果の一部を立証したトロント大学の実験もあります。

ポジティブな感情とネガティブな感情を起こさせたグループに、何枚かの写真を見せて、その写真の記憶と視線を調べたのです。結果、ネガティブな感情を持ったグループは、背景に映る主要なものまで見落としていたことがわかったのです。それはネガティブな感情によって、写真に写りこんでいる情報のすべてを処理できないからだと結論づけられたのです。

ポジティブな気持ちにさせる3つの方法

幸いなことに、悲観主義を抜け出して幸福な日々を送れるメソッドを、ポジティブ心理学が開発しています。その代表的なものを紹介しますので、ぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。

①ご褒美を用意する

楽しみに待っている時間ほど幸福なものはありません。誰でも遠足が楽しみで眠れなかったり、続編の映画や小説を楽しめる日を指折り数えて待った経験があることでしょう。

1ヵ月後、1年後でも構いません。将来の楽しみを考えて、カレンダーに書き込むことで脳は活性化します。

② 運動をする

運動がうつの治療や再発防止にも効果のあることがわかっています。どんな運動でもいいので、身体を定期的に動かしてみてはいかがでしょう。きっと気分もよくなってくることでしょう。

③他人のためにお金を使う

『幸福優位7つの法則』によれば、心理実験で他人のためにお金を使うように指示された実験参加者のグループは、自分のために使った学生に比べて、その日の終わりの幸福度が高かったというのです。その実験参加者たちが他人のために使ったお金の使い道は、友人にランチをごちそうする、妹におもちゃを買う、チャリティーに寄付するなどだったそうです。

たったこれだけの行動が自分を幸せにするのですから、試してみる価値はあるでしょう。

比較的、簡単に実践できる3つの方法を紹介しました。頭を活性化させるためにも、日々の生活に取り入れてくださいね。

参考:

『毎日使える、必ず役立つ心理学』(サラ・トムリー 著/河出書房出版)

『幸福優位7つの法則』ショーン・エイカー 著/徳間書店)

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