多くの人が間違えるメンタルを強くする7つのポイント

メンタルの強さは、さまざまな成功の基礎となるものです。大きな目標に向けて努力し続けるような意思の強さに憧れる人も多いでしょう。一方で本当にメンタルが強い人のイメージを、私たちは取り違えている場合が多いようなのです。

  • 寡黙で禁欲的な人のメンタルが強い?
  • ①柔軟に対応
  • ②自分の目標を深く理解
  • ③成功のための習慣を維持
  • ④現実を受け入れる
  • ⑤感情と現実を切り離す
  • ⑥恐怖を認識
  • ⑦時間を大切にする
  • ⑧すべての人に好かれようとしない

寡黙で禁欲的な人のメンタルが強い?

メンタルが強い人と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか? 寡黙で、感情を表に出さず、禁欲的に生活しているイメージかもしれませんね。

では、次のA・Bどちらが、メンタルが強いと思いますか?

A:起業準備中に恋人に振られ大声で泣いている人
B:起業準備中に恋人に振られ涙をこらえている人

多くの人はBこそがメンタルの強い人だと思うでしょう。しかしメンタルの強さに関していえば、AとBには違いがありません。というのもショックな出来事が起きた直後の反応からは、メンタルの強弱が測れないからです。問題は一時的なショックが過ぎ去った後の行動です。
失恋のショックで3日間泣き暮らしていても、4日目から立ち直って起業に全力を尽くせるなら、それこそメンタルの強い証拠です。逆に一時的なショックに感情が揺さぶられることがなく静かに耐えていたのに、そこで気力を失って起業を諦めるようなら、メンタルが強いとは言えないでしょう。

じつは禁欲的な傾向も、ショックな出来事に対する一時的な反応もメンタルの強さとは関係がありません。私たちはメンタルが強い人を寡黙で禁欲的な武士のような人として思い描きがです。しかし、それは間違った思い込みのようです。

これはなかなか深刻な問題でしょう。というのもメンタルが強い人のロールモデルを、私たちは間違って思い描いてる可能性があるからです。例えばショックな出来事が起こったときに泣いてしまったことを、「自分は弱い人間だ」と思い後悔するのは間違っています。

ポイントはショックな出来事から、どれだけ早く立ち直り、メンタルや生活をコントロールできるかです。メンタル強化するためのポイントが違うと、自分の感情を抑圧する人物になってしまう可能性があります。

そこで正しいロールモデルを正しく思い描けるように、メンタルが強い人のどんな特徴を持っているのかをまとめてみましょう。

①柔軟に対応

本当にメンタルが強い人は、状況の変化に柔軟に対応します。私たちは自分に課したルールを厳格に守る人物を、メンタルが強い人だと思い込身がちです。しかし実際には、不都合があれば自らのルールを変更して、自分の目標を達成するために柔軟に動けることが、メンタルの強さの証明になります。先入観を捨てて、ときにはこれまでと違う理論を採り入れて、大きな目標に向けて取り組む。それがメンタルが強い人の特徴となります。

②自分の目標を深く理解

自分が心から欲しているもを深く理解していなければ、目標達成に効果的な方法を選択することができません。何を守る必要があり、どんなことに柔軟に対応すべきなのかを選ぶために必要なのは、自分の目標に対する理解なのです。

例えば減量を目標にしたとしても、単純に数字を追いかけている場合と、筋肉を維持しながらの減量では、ダイエットのメニューが変わってきます。

「私が本当にしたいのは何なのか?」という問いを、常に探し続けることがメンタルを強くする方法の一つなのです。

③成功のための習慣を維持

成功をつかみ取るためには、日々努力し続ける強いメンタルが重要です。放り出さず、小さな活動を飽くことなく続けられる人は、メンタルの強い人です。

ただ、ここで注意したいのは、習慣化するための我慢が大きいほどメンタルが強いという訳ではないことです。なるべく楽しい気持ちで習慣化できるように工夫したり、誘惑になりそうなものを排除したり、行動したときのご褒美をしっかり用意できるといったことも、強いメンタルと繋がっているのです。

根性だけで習慣を維持しようとすると、体調や環境の変化で耐えられないといったことが起こります。そうした不測の事態に備え、なるべく我慢せずに習慣化をデザインすることも、強いメンタルを持つためには必要なことなのです。

④現実を受け入れる

メンタルの強い人は、自分の行動の結果を受け入れ、そこから改善方法を模索します。逆にメンタルの弱い人は、問題を他人のせいにして「被害者」として振る舞うことが多いそうです。

現実を受け入れることなく逃げ出してしまうと、自分にとって不都合な現実が残り続けます。しかしメンタルの強い人は、恥ずかしい結果であっても、そこに立ち向かい続けるのです。失敗を認める一方で、過度に自分を批判しない。こうした態度が習慣化には重要だと言われています。自分に厳しく自責的な態度が、現実に対峙する姿勢とは言えないことも覚えておいてください。失敗を未来の糧にできることも、メンタルの強い人の特徴です。

⑤感情と現実を切り離す

メンタルの強い人であっても、自身の感情にのみ込まれてしまうことはあります。しかし感情に振り回されて、現実を歪めてとらえない傾向を持っています。例えば仕事で失敗して落ち込むことがあっても、「自分は能力がないからうまくできない」と思い込んだり、逆に「気分が乗らなかったから失敗した」といった形で現実をとらえません。
現実的な因果関係を直視し、成功への道筋を模索できる人。つまり感情の問題を別にして、何が起こって失敗したのかを、きちんと分析できる人がメンタルの強い人なのです。

⑥恐怖を認識

メンタルの強い人は、失敗の恐怖から目をそらしません。人間も生物である以上、恐怖心を手放すことはできません。特に自らの成長を望み、新しいことに挑戦するなら、何らかの恐怖は抱き続けることになるでしょう。

こうした恐怖におののいて動けなくなるのはもちろん、それらを見ないようにすることも、目標達成にはマイナスです。近年の心理学の研究では、先延ばしに恐怖心が深く関わっていることがわかっています。その恐怖を押し殺して行動しようとした結果、先延ばしが起きてしまうというわけです。

恐怖を認識して、立ち向かい、克服しようと努力することが、メンタルの強い人の行動パターンです。

⑦時間を大切にする

人が決して取り戻せないもの。それは時間です。メンタルの強い人は、目標達成のために時間を大切にする必要があることを知っています。自分の限られた時間を、どこに向けて、何を達成するのかを考えて生活している人は、時間をムダにしません。

⑧すべての人に好かれようとしない

気の合う人もいれば、相性が悪い人もいます。また目指す生き方も人によって違います。そうした状況を考えれば、全員から好かれることなど不可能に近いのです。批判されることもあれば、理解されないこともあるでしょう。そうしたことを気にしないのも、メンタルが強い人の特徴です。「自分は自分、人は人」といった気持ちを持つことで、自分の信じる道を歩んでいけるのですから。

今日はメンタルの強い人について、まとめました。
メンタルを強化するために、私たちが何をすべきなのかを理解するためにも、正しいロールモデルを思い描くようにしましょう。

心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

参考:「Four Qualities of Mentally Strong People」(Steven C. Hayes Ph.D./Psychology Today)/「7 Signs of Mentally Strong People」(Tracy S. Hutchinson, Ph.D./Psychology Today)/7 Characteristics of Emotionally Strong People(Guy Winch Ph.D.)/「21 Characteristics Of Mentally Strong People」(Jay L/Great Big Minds)

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