「なんでこんなに忙しいんだ!」と嘆いている人も多いでしょう。スタッフを増員できないのに仕事が増えて、毎日、時間に追われている人も……。そんな人に送りたい自分の時間を取り戻す3つの方法です。
「気晴らし」が時間を奪っていく
日本人の睡眠時間は減り続けています。2019年のOECD(経済協力開発機構)の調査によれば、日本人の睡眠時間は世界26か国中最下位です。日本人男性の平均睡眠時間は7時間28分、女性は7時間15分を記録しています。
しかもこの時間はあくまでも平均値。働き盛りの人などは、睡眠時間が6時間を切っている人も少なくないでしょう。
では、どうしてこんなに時間に追われているのでしょうか?
この疑問に、新しいコンテンツが絶えず補給されているスマホのアプリなどが気晴らしとなっているような生活がよくないのでは! と警告しているのが『人生が本当に変わる「87の時間ワザ」時間術大全』(ダイヤモンド社)の著者であるジェイク・ナップとジョン・ゼラツキーです。
生産性をどんどん向上させて、「気晴らし」に大量の時間を使うような生活を変えて、自分の時間の使い方をコントロールしてはどうですかという提案は、とても魅力的でなないでしょうか。そして、大事なことのために時間をつくる方法を、本書では紹介しています。
しかもこの二人はグーグルとYouTube出身なのです。自らも時間に追われる生活を送ったからこそ、大事な時間を取り戻す具体的なアドバイスができるのです。
では、『人生が本当に変わる「87の時間ワザ」時間術大全』手軽に試せる時間づくりの方法を3つ紹介しましょう。
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if-thenプランニングで時間を有効活用できる大人になる!自分を操る心理テクニック
①腕時計をつける
携帯を誰もが持つようになり、腕時計をしない人が増えています。その結果、スマホで時間を確認するだけのつもりが、いつのまにかアプリを起動させ、SNSを見たり、最新のニュースなどをチェックしてしまうのです。
それがただでさえ少ない時間を奪っていきます。特にSNSなどから通知が入る設定があると、時間確認だけでは済まない可能性は高まります。持っていないなら安い腕時計を買って、時間確認のために携帯を使わないようにしてみましょう。
②ネットから切り離された時間をつくる
ツイッターやメール、フェイスブック、チャットワークなどは、使い終えたら毎回ログアウトし、パスワードの保存しないようにするだけで、アクセスの回数は各段に減っていきます。常に最速のレスポンスを示すのではなく、自分でコントロールする側に回ることが、「時間泥棒」を締め出す重要な方法なのです。
また、自分が本当に大切だと感じる時間を過ごすときは、WiFiを切るなどインターネットの接続そのものを切断するといいそうです。
こうした戦略を聞くと、ちょっと大げさかなと感じてしまいますが、もうネットの誘惑は自制心を高めて排除できるようなものではなく、意図的に遠ざける必要があるというのです。IT大手に企業にいた人物だからこそ、その中毒性を十分にわかっているということでしょう。
③事件を放っておく
私たちはニュースを大量に仕入れています。ネットだけではなく、テレビでもニュースはあらゆる時間帯に進出しています。しかし『人生が本当に変わる「87の時間ワザ」時間術大全』は、
「明日、来週、来月にまだ意味があるものは果たしていくつあるのか?」
と問いかけています。
たしかにニュースを知っておくのは大人のたしなみとされています。しかし気になるニュースを追いかける時間が家族や恋人と過ごす時間が奪われているのだとしたら、そこに大量の時間を割く必要があるのかは疑問です。
週1回時間を決めてニュースサイトを訪問し、まとめてニュース読むだけで、かなりの時間を、自分に取り戻すことができるでしょう。
YouTubeやニュースサイト、SNSなど、見るだけで利益を生むシステムが整えられています。そのためあらゆる情報が、携帯やPCでプレゼンをしかけてくる状況が続いています。その膨大な情報に飲み込まれると、自分が大切にしなければいけない時間を失ってしまうのです。 機種によっては、スマホの使用時間を知ることができます。その使用頻度を少しだけ下げて、ゆとりのある日常を取り戻してみませんか 。