部下に指示するよりも自由にやらせる方がいい本当の理由

あなたは何もしなくていいですよ。こちらが身の回りのことはすべてやってあげますから。

何でもやってもらえるというのは本当に幸せなのかを検証した実験をご紹介します。

  1. 全部サポートしてもらうのはラクじゃない
  2. 生産性を上げたいなら、まず部下に責任を与えてみて

全部サポートしてもらうのはラクじゃない

心理学者のランガーとロダンは、自由と責任を与えられた高齢者と行動をコントロールされた高齢者についてアメリカのある高齢者養護施設で実験を行いました。彼らは高齢者施設の4階と2階の住人たちにそれぞれ違う条件を設定しました。

4階の居住者には

「自分の身の回りのことは自分で自由にして、どう過ごすかも自分の責任で決めていい」

「部屋のどこに何を配置するかも自分で決めていい。今のままでもいいし、もし家具を動かすなどの手伝いが必要ならスタッフが協力する」

「プレゼントに植物を渡したいが、受け取るかどうかを決めてほしい。受け取るならどの植物がいいか選んでほしい」

など、自分の行動に対して責任や選択権を与えました。

2階の居住者には

「皆さんが幸せな生活を送り住みやすい場所にするのはスタッフの責任である」

「快適に暮らせるように部屋の配置を作ってある」

「お手伝いするために何でもする」

「プレゼントに植物を渡したい。世話はスタッフがする」

など、居住者の行動にはスタッフが責任を持ち、居住者に代わってスタッフが物事を選択することが伝えられました。

4階と2階、あなただったらどちらに住みたいと思いますか?

想像しただけでも、2階には住みたくないと思ったのではないでしょうか?

この実験を開始してから3週間後にそれぞれの居住者にアンケートを実施しました。すると、その回答には明らかな差が見られました。

スタッフになんでもやってもらい行動をコントロールされている2階の居住者よりも、基本的にすべて自分でやるという責任を多く与えられた4階の居住者の方が生活に満足して活動的に暮らしていることが分かったのです。

施設のスタッフの評価でも、4階の居住者の方がとてもイキイキしているという回答が得られました。

しかも驚くことに、実験開始前よりも実験で行動に対する責任や意思決定権を与えられた後の方が生活や態度、体調が改善されていたというのです!

つまり人はどんな状況でも、それが例え年齢を重ねて身体の自由が利きづらい状況にあっても自分の人生は自分で選択し、自分でコントロールすることにより幸せを感じるということなのです。

生産性を上げたいなら、まず部下に責任を与えてみて

これを仕事に置き換えるとどうなるでしょう。

なかなか成果を出してくれない部下がいたとしたら、それはもしかしたらあなたがコントロールしようとしすぎているのかもしれません。

だから、あなたが上司で部下の生産性を上げたいのならもっと裁量を与えてみては?

実験の高齢者養護施設のスタッフのような上司という頼れる存在がいる中で、本人に自由と責任を与えればきっと彼らも仕事に満足し、生活や態度も今よりさらに良くなって仕事に対する意欲も向上するのではないでしょうか。

あるいは自分が思うように仕事で成績を上げられないなと感じているのなら、それは上司にコントロールされすぎているのかもしれません。

自分から言うのは……と思うかもしれませんが「もっと自分に任せてみてください!」と勇気を出して言ってみれば、意外と「それなら頑張れ!」と上司も自由度を上げてプロジェクトを任せてくれるかもしれません。

毎日仕事が忙しくて疲れた状態が続いてしまうと、何もかも投げ出して全部誰かにやってもらいたい! と思うこともありますよね。

でもそれは、本当に一時的なもの。

自分で服を選んだり、ランチに何を食べるかだって選べる自分って、すっごい幸せだな〜と思って明日も頑張ってくださいね!

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