赤色が持つ6つの効果とは

赤色の効果を知っていますか?

よく勝負服などに使われる赤色。自然界でも特別の効果を持つ色として知られています。その心理的効果について、まとめてみました。

  1. 赤色のリングで鳥の生存率と繁殖率がアップ
  2. 赤と緑の組み合わせは食欲増進の鉄板
  3. トランプ大統領も赤色のパワーを活用

赤色のリングで鳥の生存率と繁殖率がアップ

赤色が闘争本能を刺激する色だということはよく知れています。例えば、縄張り争いの激しい魚ベタは、赤い方が強い個体として認識されます。

もっと興味深いのは鳥を使った実験です。『意識的な行動の無意識的な理由』(越智啓太 著/創元社)によれば、足首に黄緑の輪を付けた鳥と赤い輪を付けた鳥では、赤い輪を付けた方が生存率も繁殖率も高いという研究結果があります。

人間でいえば、赤の色のアンクレットを着けただけでモテたし、ケンカにも強かったという話もあるので、自然界における赤色の効果は絶大といえるでしょう。

実際、赤色は次の6つの効果があると言われています。

1.アドレナリンを分泌して興奮を促す

2.ポジティブな気持ちにさせる

3.食欲を刺激する

4.目を引く

5.温かさを感じる

6.時間経過を早く感じさせる

1の効果に関連して、色によって変化する筋肉の緊張度合いを計測するという実験があります。「ライト・トーナス値」と言われているものですが、赤色は橙色を抑えてダントツの緊張状態を作ることがわかっています。ベージュや青が通常の状態と変わらない弛緩状態なのに、赤色だけは20ポイント近く数字が跳ね上がっているのです。

この赤色の効果は、スポーツの結果にも影響を与えているだろうという実験結果もあります。

ダラム大学のラッセル・ヒルは、2004年のアテネオリンピックの格闘技の勝敗を分析。赤色のウェアを着た選手の方が5%ほど勝率が高いことを発見しています。

確かに同じぐらいの実力であれば、闘争本能が引き出され、筋肉も緊張状態にある赤色のウェアの方が勝率が高くなるのも頷けそうです。

赤と緑の組み合わせは食欲増進の鉄板

食欲を刺激する色であることも、覚えておきたい情報です。真っ赤なトマトやマグロの赤身などは、食欲が自然にわき出す色なのです。食欲が落ちたときなどは、赤色の食材を使うとより食べやすくなるでしょう。

ちなみに赤から最も遠い色である補色の緑を付け合わせに使えば、赤はより引き立つようになります。

逆に食欲を減退する色として知られているのが青色です。

その物珍しさから青色のラーメンが話題になったことがありましたが、写真などで見ても食欲がわく感じがするでしょうか?

トランプ大統領も赤色のパワーを活用

注目を集める、ポジティブな気持ちになるといった効果もあるため、赤を勝負服にする人も少なくありません。さすがに男性で赤のスーツを着る人は少ないですが、トランプ大統領をはじめとする米国の歴代大統領も赤いネクタイを好んで付けています。

パワーや熱を感じさせる色だけに、米国という大国のパワーを一身に背負う大統領という役職にはピッタリとマッチするのかもしれません。

実際、ここ一番は赤色のパワーを借りて勝負するというのは、赤色が持つ生理学的な効果を考えても有効といえるのでしょう。

ただし攻撃的すぎる色だけに、ときに鼻についてしまう場合もあるようです。じつはトランプ大統領でさえ、赤色だけではなく、「知的や誠実さ」を示す青色のネクタイを締める機会が増えてきているのです。

エネルギーを見せつける単純な力学では、政治を乗り切れないと思っているのかもしれません。

とはいえ、赤色が生物にとって特別な色であることは間違いありません。ここ一番のアイテムとして活用してみる価値がありそうです。

参考:『意識的な行動の無意識的な理由』(越智啓太 著/創元社)

関連記事

どんな状態だと時間は長く感じるの?心理学の実験結果をまとめてみました... 子どもの頃あれほど長く感じた1日は、大人になるとどうしてこれほど早く過ぎ去ってしまうのでしょうか?時間感覚の伸び縮みについて、心理学的な諸説をまとめてみました。 出来事の多さが時間感覚を変える 感情や顔の表情でも時間が変わる 赤い店での待ち合わせは要注意! 出来事の多さが時間感覚...
第一印象を支える色彩の力!大事な日に着るブラウスの色を徹底解説... 新入社員として初めて出社する日、異動して初めてのあいさつの日、取引先と初めて会う日など、ビジネスシーンには「初めて」の日がたくさん。第一印象で女性の印象を左右する、ブラウスの色について解説します。 絶対に失敗できない、初対面の日にふさわしいブラウスやシャツとは? フレッシュさ...
日本人は地味色が好き? 「粋」の流行が生み出した独特の文化... 外国を旅していると、建築物や人の衣服のカラフルさに驚かされることはありませんか。日本では、一般的な住居の色も、人々が着る衣服の色も、アイボリーなどの茶系、グレー系など、地味目な色味が多いですよね。それはなぜなのでしょうか。各国の色の好みと、日本人が好む色の違いを、江戸期の流行からひもときます。 ...
シニアはくすんだ色が好き? 色彩心理学からみた年齢差による色の好み... 気づいたら部屋のインテリアがピンク一色だった! なんて女子はいませんか。色の好みには個人差がありますが、色彩心理学では、年齢や性、お国柄など文化によって、かなり好みが左右されているとされています。今回は年齢差で変わる色の好みについて解説します。シニアは、別にくすんだ緑が好きなわけじゃないってご存知で...
ダイエットには色彩心理学を取り入れよう! 色の印象がもたらす効果をうまく使う方法... 飽食の時代、「痩せたい」という人々の願いは切実です。にもかかわらず、ダイエットに成功する人よりも失敗する人のほうが多く、これまでさまざまなダイエット法が流行しては消えてきました。「ダイエットが続かない」というあなた、色彩心理学を上手に取り入れてみてはいかがですか。色印象を巧みに使って、自分をコントロ...

働く人の心ラボは、働く人なら知っておきたい『心の仕組み』を解説するサイト。
すぐに応用できる心理学の知識が満載の記事を配信しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です