笑顔が人を引き付けるのは間違いありません。でも冷笑や含み笑いなど、ちょっと要注意の笑いもあります。そこで笑い方と性格について、『他人の心理学』(渋谷昌三 著/西東社)を参考に紹介しましょう。
- 笑顔の頻度でわかる性格
- 笑い方でわかる性格
- 笑いには医療効果も!
笑顔の頻度でわかる性格
笑顔が多い人もいれば、ほとんど笑わない人もいますよね。ラグビー日本代表では、笑わない選手が話題にもなりました。
では、「よく笑う人」は、どのような性格なのでしょうか?
これは人と仲良くなりたい、いつも一緒にいたいといった「親和欲求」の高い人がしやすいもので、気持ちに余裕がある人でもあるそうです。
一方で、「あまり笑わない人」は、緊張した生活を送っているケースが多いそうです。競争心が強く、好奇心も旺盛といったタイプが多いようです。「あまり笑わない人」が好奇心旺盛だとは意外な気がしますが、ビジネスなら新規の案件なども頼めるかもしれませんね。
笑い方でわかる性格
「ハッハッハ」と快活に笑うタイプは、大らかで冗談が好きなタイプです。ただし感情のコントロールが苦手で、ストレートな物言いをしてしまうこともあるようです。
つまりオープンマインドで気持ちのよい人ですが、ビジネスではときに失言をする可能性があるかもしれません。冗談好きでもあり、一緒に笑える関係を望んでいたりもするようです。
「フフフ」と含み笑いをするタイプは、ときに他人を小ばかにしているような印象を与え相手を怒らせてしまうことがあります。しかし、このタイプは感情のコントロールができ、周囲の表情なども観察する余裕のある人なのだそうです。
仕事のときは、その余裕や感情のコントロールがプラスに働くことが多そうです。ただ心から信じていいのか不安といった感情を相手に抱かせるかもしれないので要注意です。
「フン」と鼻で笑うタイプは、ここに書くまでもないかもしれませんが、相手をバカにするタイプ。エリート意識が強く、鼻もちならないと相手に感じさせることが多いようです。営業や接客だと問題が起きることも少なくないので、人に接する場面では注意が必要です。
「ガハハ」と豪快に笑うタイプは、小さなことにこだわらないタイプかと思いがちですが、実はそうでもないようです。実際に豪快な性格の人もいるのですが、気の弱さを隠すために、わざとこのような笑い方をする人もいるそうです。ただ、このタイプは笑い方がどこか不自然になってしまうようです。
また相手を威嚇するためにわざと豪快に笑うといったテクニックを使う人もいるようです。その笑いに圧倒される前に、不自然な笑いではないかを確認するといいでしょう。
笑いには医療効果も!
じつは「笑い」は医療効果も認められています。
中高年の糖尿病患者19人を対象にした実験では、食後に単調な講義と吉本興業の芸人による漫才を見た後での血糖値を測ったところ、漫才を見たグループの食後の血糖値が抑えられたのです。
また、がん細胞などを殺す「NK(ナチュラルキラー)細胞」についても、大笑いをした後は活性化したというデータもあります。
健康のためには快活に笑うことが重要だとはいえそうです。含み笑いが多い人も、たまには感情のコントロールを外して大笑いしてみませんか?
参考:『他人の心理学』(渋谷昌三 著/西東社)/「笑うと健康になる」を遺伝子レベルで検証する(日経Gooday 30+
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監修:日本産業カウンセラー協会