親の一人暮らしをどう見守る?遠隔介護をやりぬくための7つの提案

子育てがひと段落すると、近づいてくるのが親の介護問題ではないでしょうか。親を呼び寄せようかと悩んでいる人もいるかもしれません。しかし、まずは遠隔介護の可能性を検討してみては。親の一人暮らしを見守るための、7つの提案を紹介します。

  1. 自分の暮らしも、親の生活も大事にする遠隔介護
  2. 提案その1:地域包括支援センターに相談する
  3. 提案その2:居宅で受けられる介護サービスを把握しておく
  4. 提案その3:民間の見守りサービスを把握しておく
  5. 提案その4:「ご近所」のつながりを大事にする
  6. 提案その5:エンディングノートを緊急連絡用に活用する
  7. 提案その6:介護休暇や介護休業制度について知っておく
  8. 提案その7:介護割引を使って帰省代を上手に節約する
  9. 家族の幸せを守るための遠隔介護と考えて乗り切ろう

自分の暮らしも、親の生活も大事にする遠隔介護

親の一人暮らしに不安が生じてくると、親を自宅の近くに呼び寄せ、安心したいと考えるようになるのも当然のことかもしれません。しかし、まずは親がそれを望んでいるかどうかを考えなければなりません。住み慣れた家、古くからの知り合いと離れての暮らしは、実の子どもと一緒といえども不安に感じる親は多いようです。不慣れで知り合いも少ない土地で外出が少なくなると、認知症のリスクが高まる可能性があります。

また、自分は親の近くに引っ越そうと考えたとしても、家族がそれを望むでしょうか。子どもが小さいうちは転校になってしまいますし、パートナーも仕事を辞める必要が出てくるかもしれません。自分の親の介護が、家族の今の生活に影響を及ぼすとしたら気が引けるのではないでしょうか。

自分の暮らしも、親の生活も大事にするのが遠隔介護です。自分は監督となって、ケアしてくれる人たちを確保し見守りや介護を行います。介護が生じる前から準備を始めておくと、いざというときに慌てずに済みます。

提案その1:地域包括支援センターに相談する

まずは、親が住んでいる地域を管轄する地域包括支援センターにアクセスしましょう。最初は電話で構いません。地域包括支援センターは、介護保険法のもとに市町村などに設けられた住民の健康相談窓口です。保健師やケアマネージャー、社会福祉士が在籍し、介護予防の段階から相談に応じてくれます。

地域包括支援センターの使命の一つが、地域の高齢者の状況確認と介護の予防です。今現在介護が必要な状態の人だけではなく、介護が必要になるかもしれない高齢者の情報も求めています。情報提供の意味でも、自分の親の現状を打ち明け、介護予防のために何をすべきかを相談しましょう。地域ならではの見守りサービスなど、利用できそうな情報を教えてくれます。

提案その2:居宅で受けられる介護サービスを把握しておく

介護が必要な段階になったときをイメージして、居宅で受けられる介護サービスを把握しておきましょう。要介護者、要支援者が受けられる居宅サービスには、訪問サービス(家事・買い物・入浴といった生活支援)、通所サービス(デイサービス、デイケアなど)、短期入所サービス(ショートスティ)などがあります。

また、介護保険で利用可能なサービスには、車いすやベッドなどの福祉用具貸与や、バリアフリーなど住宅改修費の支給もあります。家で快適に過ごすためには、家全体を介護仕様にすることが必要です。

なお、事業所のある自治体の居住者を対象とする、地域密着型のサービスもあります。先ほど紹介した地域包括支援センターで確認するとよいでしょう。

提案その3:民間の見守りサービスを把握しておく

民間会社にも、見守りサービスを実施しているところがあります。高齢者宅巡回を中心に行っている会社もあれば、新聞や弁当の宅配を行うと同時に様子を見てくれる事業者もありますから、親の住んでいる地域ではどんなものを利用できるか確認しておきましょう。

なお、センサー機能を使って高齢者の日常動作を確認する商品もたくさん販売されています。トイレや照明、玄関などに設置するタイプや、高齢者からの呼びかけに対応できるライブカメラ型もあります。親のライフスタイルや使い勝手を考えて、早い段階から導入するのもおすすめです。

提案その4:「ご近所」のつながりを大事にする

親と常につながっているご近所の存在を大事にしましょう。「最近、見かけなくなったな」「訪問したら、どうも様子がおかしいな」など、異変にいち早く気づいてくれるのは、ほかならぬご近所です。帰省の折に手土産を持って訪ね、いつもお世話になっていることの感謝の気持ちを伝えて、自分の連絡先を渡しておくとよいのではないでしょうか。

提案その5:エンディングノートを緊急連絡用に活用する

終活の一環として、葬儀や墓、相続の希望などをしたためておくのがエンディングノートです。エンディングノートの中には、倒れたときの緊急連絡先や、親族一同の連絡先を書く欄があります。これを緊急連絡用に活用しましょう。

親にエンディングノートを手渡すのは「もうすぐ亡くなるみたいで、なんとなく気が引ける」という人もいるかもしれません。しかし、「病気で入院したときなどに便利だから、ご近所や親族の連絡先だけでも書いておいて」となら言えるのではないでしょうか。また、「自分も書くから一緒に書かない」と言えば、意外に書いてくれるかもしれません。書いてもらったら、コピーを手元に持っておきましょう。

提案その6:介護休暇や介護休業制度について知っておく

遠隔介護と言っても、いざ倒れたときや様々な手続き時には、病院や役所へ顔を出さなければならないものです。介護休暇制度や介護休業制度について知っておき、スムーズに申請できるようにしておきましょう。

介護休暇制度は、両親や身内の介護のために年間5日の休暇がとれるものです。介護休業制度は、93日までの休業を、3回を上限に分割して取得できるものです。介護対象者や人数、雇用形態など要件があるので、自分の場合は該当するのか詳しく調べておきましょう。

提案その7:介護割引を使って帰省代を上手に節約する

時には適切なタイミングで帰省をし、親の状態を直接確認しておくことが大事です。航空会社の介護割引を使って、帰省代を上手に節約しましょう。全日空、日本航空のほか、ソラシドエアやスターフライヤーが介護割引運賃を導入しています。

家族の幸せを守るための遠隔介護と考えて乗り切ろう

高齢の親を一人暮らしのままにさせておくのは、ちょっとつらい選択かもしれません。しかし、親が住み慣れた地域を離れたくないと願い、自分の家族もそう願うのであれば、遠隔介護が家族の幸せを守るための道かもしれません。地域の温かい人たちに見守られていることを常に感謝しながら、遠隔介護を始めてみてはいかがでしょう。知識と覚悟があれば、きっと乗り切れることでしょう。

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