「職場に着ていく服なんて、たいして注意を払わない」なんて思っているなら、服の影響力を再認識すべきでしょう。じつは服は他人にも自分にも影響を及ぼすのです。どんな影響があるのか解説していきましょう。
- どんな服装に親近感がわくの?
- 自分に影響を与える色を身に着けよう
どんな服装に親近感がわくの?
新しい職場や新規のクライアント先で好かれるには、どんな服装がベストか知っていますか?
紺のスーツでなどと考えたなら不正解です。
正解は周りの服装と合わせることなのです。
金融機関であれば、それこそ濃紺の堅そうなイメージのスーツとなりますが、クリエイティブな仕事であれば、ちょっとおしゃれでスタイリッシュな感じのスーツを着るということなのです。
カナダの心理学者シェーン・P・マキノンの実験によれば、何百人もの学生を座らせ、新しく入ってきた学生の行動を観察しました。「好きなところに座ってください」と指示をすると、メガネをかけた学生の隣にはメガネをかけた学生が座り、Tシャツを着た学生はスーツの学生を避けて同じくTシャツを着た学生の隣に座ったのです。また、髪型の似た者同士が横に座るという現象が確認できたそうです。
さらにマキノンは、174人の実験参加者に8人の人物の写真を見せて、「どのくらい親近感を覚えるのか」「自分と趣味が似ていると思うのか」「写真の人とどれぐらい近くに座ってもいいか」という質問をしました。
結果、自分と外見が似た人に対しては、好みも似ていると考える傾向があり、親しみを感じやすいことがわかったのです。
つまり自分の性格や好みが相手に伝わっていない場合は、同じような服装を着ることで、親近感を演出することができるのです。
自分に影響を与える色を身に着けよう
では、どんな色が自分の気持ちにどのような影響を与えるのでしょうか?新しい職場や新規のクライアント先に行くときに知っておきたい色の心理を、『マンガでわかる色の面白心理学』(ポーポー・プロダクション著 ソフトバンク クリエイティブ)から探っていきましょう。
・赤色
気持ちを前向きにしたいときにお勧めの色です。自身の気持ちが少しだけ引き気味のときは、ぜひ試してみてください。
・黄色
自分の欲望を刺激する色です。野心も刺激されるので、業務拡大につながる新規クライアントへの営業などでは、きっと気持ちをバックアップしてくれます。
・青色
新陳代謝を活発にし、集中力が高まる色です。新しい発想なども生まれやすくなりますので、ビジネスを増やしていきたいときには有効な色です。
・緑色
決断が必要なときに、決断力を与えてくれます。精神的な安定にも繋がる色ですので、新しい職場でちょっと緊張してしまうようなら、ぜひ身に着けてください。
職場の雰囲気に合わせようとするなら、色使いも制限を受けるかもしれません。しかしネクタイやスカーフ、小物などワンポイントで自分に影響を与える色を取り込めば、きっとプラスに働くでしょう。
ぜひ試してみてください。