新型コロナウイルスの感染拡大にともない、テレワークの時間が増えているかもしれません。そうした中で、何となくラクな部屋着で仕事をしていませんか?もしかすると効率が下がっているのかもしれませんよ!
- 白を着ると能力もアップ
- Web会議も白い服が好印象かも
- クリエイティブな奇抜な服で
白を着ると能力もアップ
ノースウェスタン大学の心理学者であるハジョ・アダムとアダム・ガリンスキーは、服装と能力の関連性を調べる面白い実験を行いました。類似した写真の間違い探しをするとき、白衣を着た時の効果を調べたのです。結果、白衣を着ていないときより、着ているときの方が間違いを発見できたというのです。
これは白衣が医師や科学者など、注意力を象徴するような衣服であり、それを身に付けることによって行動が変わったと結論付けられました。
おなじような現象はスポーツのユニフォームの色でも確認されています。黒のユニフォームを着るチームは、アグレッシブな行動する一方で反則も多い傾向にあるという研究結果が、コーネル大学のトーマス・ギロビッチ教授によって発表されているのです。
衣服が行動を完全にコントロールするとは言い切れませんが、少なからず影響することは間違ないようです。実際スーツを着ているときは、仕事をバリバリこなす人物なのに、私服のときはどうも凡庸としていると感じる人もいることでしょう。これは仕事モードのスイッチとなるスーツによって、集中力などが変わっている可能性もあるということ。
ラクな部屋着で気合の入らないままテレワークで仕事をしていると、思った以上に効率が下がってしまっているかもしれません。
Web会議も白い服が好印象かも
衣服が人の印象を大きく変えることは、よく知られています。服のラインや色など、自分に合った服をコーディネートしてもらった経験のある人は、そうした効果を実感していることでしょう。
ノースダコタ州立大学のブライアン・メイヤーによれば、しっかりとアイロンがかけられた白いシャツを着た男性は、好感度が高いそうです。これは白という色が持つ、清潔や正義、純真、透明感というイメージが影響しているのだろうと推測されています。
一方で黒い服を着た場合には、ネガティブな印象になるとも書いています。
ZoomなどWebで会議する場合、どうしても顔が暗くなりがちですので、ネガティブな印象を与える黒っぽい服はあまりお勧めではありません。男女とも顔が明るく見えるような服の方が、Web会議ではプラスに働くようです。
「働く女性のテレワーク実態調査」によれば、約70%の女性がオンライン会議に適した服装を意識すると答えています。やはり実際に会ったときの印象と異なるので、それなりの配慮が必要だと感じている人が多いようです。ただし、「上だけきちんとえり付きのシャツ、ジャケット、カーディガンなどを着る」という回答が47%を占めています。
Web会議だと下半身は映らないケースが多いため、上だけを整えているのでしょう。しかし先に紹介した白衣の実験から考えると、ビジネスモードの服装にした方が効率は上がるかもしれません。
クリエイティブな奇抜な服で
職業がかなり限定されてしまいますが、クリエイティブな業種についている人は、奇抜な服装の方が才能を評価されやすいことがわかっています。サウサンプトン大学のウィナード・ファン・ティルバーグは、レディ・ガガの写真を使ってアーティストとしての才能に関するアンケート調査しました。すると黒のスーツを着ているときより、奇抜な服を着ているレディ・ガガの写真を見た時の方が才能を高く評価することがわかりました。
普通じゃないと思わせるような、奇抜な服装はクリエイティブな業種ではプラスに働くようです。
心理学を仕事に活用したいと感じる方は、こちらもご覧ください。
参考:『世界最先端の研究が教えるすごい心理学』(内藤誼人/総合法令出版)/「Outside In: Dress to Impress Yourself/Psychology Today」