人がビジネスで評価されるのは、数字だけではありません。人脈や場の雰囲気づくりなど、わかりにくいものも含まれます。そして仕事に関係あるとは思えない「ポーズ」によって評価されることもあるのです!
- 事前のポーズが高評価のポイント!
- 体を大きく使ったポーズでストレスに強くなる
- 辛いときこそ「高パワーポーズ」を
事前のポーズが高評価のポイント!
中身のともなわない「ポーズ」ほど、周りから嫌われるものはありません。「アピールだけ」「ポーズだけ」だけというのは、たいていマイナス評価です。
ところが「ポーズ」だけで評価が変わることを証明した人がいます。 ハーバード大学のエイミー・カディ教授です。彼女は、実験参加者を2グループに分け、面接を受けてもらいました。ただし面接官がまったく反応しないというもの。
接官が拒絶の姿勢すら見せないのは、面接を受ける人にとって厳しいのだそうです。かなりストレスがかかるとのこと。
ただ、面接の前に1つのグループには、「高パワーポーズ」を取ってもらい、もう1つのグループには何もせずに面接を受けてもらったのです。
面接時間は一人5分。その様子をビデオに撮り、試験を受けた別の人たちに、ビデオの実験参加者を採用したいのか評価してもらったのです。結果、高パワーポーズをとったグループは、何もしないグループより明らかに評価が高かったのです。
体を大きく使ったポーズでストレスに強くなる
高パワーポーズは、勝利と優位のポーズであると言われており、体を大きく使うことで表現されます。具体的には、体をいっぱいに伸ばしたり、両足を大きく広げて立ったり、大またであるいたりするような態度や姿勢をとることです。
これは反対のポーズを考えると、意味がわかりやすいでしょう。体を小さく縮めてうつむく姿勢は、たいてい「負け」や「怯え」を表すからです。そして、このようなポーズは「低パワーポーズ」と呼ばれます。
この2つのパワーポーズを取ることで、体内のホルモンの量が変わってくることも、エイミー・カディ教授は突き止めています。
2つのポーズは、テストステロンとコルチゾールに影響を及ぼし、高パワーポーズを取った人は、リスクやストレスも感じにくくなり、自身のことも「パワフルで強い」と認識するようになるというのです。
辛いときこそ「高パワーポーズ」を
このようにホルモンのバランスが変わり、気持ちも変わってくるなら、面接官から圧迫面接を受けたとしても落ち着いて対応できるかもしれません。
いわば「高パワーポーズ」は、ストレスフルな状況であればあるほど力を発揮するものだといえそうです。
もし現状にストレスを感じているなら、まず大股で歩くなど、「高パワーポーズ」をとって、ホルモンバランスを変えてみてはいかがでしょう。ストレスに押しつぶされそうだという思いから、「低パワーポーズ」を取ってしまうのは、少なくともビジネス世界ではマイナスに働くようです。
「自信ありげな態度や姿勢をとることで自信が生まれる」というお話でした!