「継続は力なり」と言いますが、大人になればなるほど「継続」の重要性が身にしみるものです。ただ「継続」は簡単ではありません。ダイエット、英会話、資格の勉強などなど。継続が苦手な人に4つのポイントを紹介しましょう。
とにかく継続が苦手な人に!
継続が難しいことは、ある程度大人になると身を持って体験しているものです。始めようと思って購入した通信教育などがキレイなまま部屋に積まれている、そんな状況に嫌気がさした経験はありませんか?
今回はとにかく続けるのが不得意な人のための、最も基本的な継続のためのルールを4つ紹介していきましょう。
①邪魔モノを隠す
何か続けたいことがあるなら、まず観察すべきことは「継続」を断ち切ってしまう「邪魔モノ」を特定することです。ダイエットなら無造作に置いてあるお菓子でしょうし、禁煙ならタバコと灰皿、資格の勉強なら帰宅して何気なく見てしまうネットやテレビ番組といったところでしょう。
とにかくこうしたものを徹底的に排除します。お菓子や灰皿を棄て、テレビのリモコンを取り出すのが面倒な場所に隠し、ネット対策としてWi-Fiを切り。それでも自信がない場合は、退社後、必ず喫茶店によって資格の勉強をするといった方法もあるでしょう。
意志の力が有限なことは広く知られています。意志力で継続するのではなく、ともかく環境を整えることが「継続」への第一歩となります。
②日々の行動にプラスする
禁煙などの行動を「禁止」するタイプの継続は、「邪魔モノ」がなくなればかなり続けやすくなります。しかし自らが動かなければならない「継続」(ほとんどの「継続」はこのタイプですが……)は、邪魔モノがなくなってもモチベーションが上がらず、休んでしまうこともあるでしょう。
朝のランニングが寒さで途絶えてしまったり、何となく家計簿を書くのを忘れてしまったり。日々の生活習慣の組み込みにくい行動を、意志力で続けようとしたことも「継続」できなかった原因の一つとなります。
家計簿をつけたいなら、買い物から帰ってきて真っ先に座る椅子の前に家計簿を置いてみる。朝走るのを止めて駅から自宅までをジョギングすると決めて出勤のバックをリュックに変える。そんな形でなるべく行動しやすい環境をつくってあげればいいのです。
どうすれば自然とその行動が取れるようになるのか、何度もテストを繰り返しながらベストな環境を発見しましょう。最初に決めた方法が必ずしも最善とは限りません。仕事で疲れた日はしっかり勉強できなかったけれど、テキストだけは開けた。そんなシチュエーションになるように生活を見直してみてください。
③契約書をつくる
できたときのご褒美と、できなかったときのペナルティーを書いた行動契約書を作ってサインすると、かなり持続力が高まります。できれば、その行動契約書の実行に協力してくれるサポーターのサインももらっておきます。
もっと縛りをきつくしたいと思うなら、契約書の名前に近所の神社の神様の名前を書いてみましょう。特に信心深くなくても、お守りはゴミには棄てられないといった心理は、こうした場合に強く働くのではないでしょうか。
契約書を書いてお参りに行くと、行動を禁止するタイプの継続は意外なほど効果を発揮します。
④本当に必要か考える
先に書いた通り意志力は有限です。何かを我慢すれば、その分の意志力は減ってしまいます。だからこそ定着するまでに意志力を使う「継続」は無制限にできるものではありません。本当に必要なものだけを選んで継続することが大事なのです。
たくさんのことを継続しようとして結果的に放り出すと、自分への信頼感も失ってしまいます。それは結果として「三日坊主」の自分を呼び覚ましてしまうことになるのです。自分を信頼できる環境を維持することも、「継続」のためには重要なことなのです。
以上4つのルールは、継続のための基本的なルールです。
さらに高度な方法論もありますが、とにかく続けることが苦手な人はこのルールに沿って1つだけ継続できるようにチャレンジしてみましょう。くれぐれも高すぎる目標を設定せず、続けることが目標といった気持ちで取り組んでみてくださいね。
参考:『脱三日ぼうず 続かない女のための続ける技術』(剣持まよ 著/サンクチュアリ・パブリッシング)