新しいビジネスを作り出したなら、まずメモを取ってみる!

タイトルを見て、いまさらメモなんてと思っていませんか?でも、話題の起業家であるSHOWROOMの代表取締役社長の前田裕二さんが勧めるなら、ちょっとやってみたいと思いませんか?今回はメモの活用方法を紹介します。

  • 事実を書くだけではない
  • 心躍る文具を買う!

事実を書くだけではない

前田さんが経営するSHOWROOMは、携帯端末やPCからライブ配信や視聴を行えるストリーミングサービスです。近年注目のIT企業の一つです。その代表がアナログのメモを推奨した書籍がベストセラーとなったのですから、意外に思う人も多いかもしれません。

しかし、この注目企業であるSHOWROOMもメモから生まれたと著書には書かれています。ただ、前田さんの推奨するメモは、単に事実を書き留めておくだけではありません。

アイデアを生み出すメモの描き方として、まずノートを見開きで使います。そして左側のページに「ファクト」、つまり事実を書き連ねていきます。キーワードを書いていくようなイメージです。

そのときキーワードの周りに関連ワードもメモると、さらに思考が広がるようです

次に右ページの真ん中に線を引き、その左側に左ページの抽象化した内容を書き、その右側には「転用」できる内容を書いていきます。

これだけだと意味がわからないので、前田さんの著書から具体例を書いてみます。これはギターの弾き語りをしていたときの記録です。

◆ファクト
・カバー曲を歌うと、オリジナル曲のときよりも立ち止まってもらえる
・立ち止まってもらった人のリクエストに応えると、ぐっと仲良くなる
・そして仲良くなったあとにオリジナル曲を歌うと、もっとお金がもらえる
◆抽象化
・仲良くなるには、双方向性が大事
・人は「うまい歌」ではなく、「絆」にお金を払う
◆転用
・双方向性があり、絆が生まれる仕組みをネット上につくる。

こうして読んでもらえばわかる通り、前田さんの現在の仕事のネタはギターの弾き語りにあったというわけです。

心躍る文具を買う!

さて、メモは確かに役立ちそうだと気づいても、難しいのは継続です。そのヒントも前田さんは書いています。

まず、「自分のこころが上がる文具を買う」ことが重要だとのこと。確かに手にしていると嬉しくなるような文具であれば、メモを書いておこうと思う頻度も上がるでしょう。

さらにメモすることがストレスにならないように、「間違えてもいいんだ」という気持ちで書くことも重要だそうです。なんなら先に示した方式を捨てて、自由に書くだけで続くなら、それでもいいとも書いています。

そもそも前田さん自身が最初からメモ魔だったわけではありません。有名塾に通う同級生の女の子に学力が追いつけないのが悔して、授業でメモを取り始めたのです。その結果が現状の成功にまでつながっているのですから、メモの力はやはり素晴らしいものだし、大人になってからも習慣化できる可能性のあるものです。

「自分のやり方が正解なんだ、書くことが一番大事なんだ。そう思って、肩の力を入れすぎないことも習慣化するためのコツです」

という言葉は、参考になりそうですね。

メモが大きな発見や開発に重要な役割を果たした話は、誰も一度は耳にしたことはあるでしょう。ただ、わかっていても面倒だという思いから、なかなか身に付かない習慣です。

しかしこの記事を読んだ人の多くは、メモに興味を持っているのでしょうから、とりあえずノート買いに走り、メモを取り始めてみるのがいいかもしれません!

参考:『メモの魔力』(前田裕二/幻冬舎)

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