いつでもやるべきことをどんどん終わらせたいとは、誰もが思うことでしょう。しかし日によっては、どうしてもテンションが保てないことも。そんな時にやる気スイッチを押す方法を、まとめてみました。参考にしてみてください。
- 先延ばしが始まる前に心を整える
- テンションアップのためのリスト作成3つの注意点
- 自信のある態度でポジティブにつぶやく
先延ばしが始まる前に心を整える
先延ばしは繰り返すほどに問題が大きくなってしまいます。先に延ばしたことで、プラスアルファーの問題が加わってしまうからです。短時間で仕事をこなす必要が出てきたり、時には締め切り延長の交渉が必要になってしまうことも。
さらに先延ばしをしたことで、より手を付けることが億劫になり、始めさえすれば簡単に終わることでさえ手をつけられなくなってしまいます。
だからこそ最初に先延ばしをしそうになった時の心のコントロールが重要です。
まず覚えておきたいのは、気分の乗らない日は必ずあるということです。そして時に気合いだけで克服できないこともあるのです。だからこそ、やる気がない時の対策を事前に考えておくべきでしょう。
先延ばしのきっかけになるのは、ちょっとした怠け心です。テキストを開くのが面倒だと感じたり、ジョギングのために服を着替えるのが嫌だったり、エネルギー不足でテンションが下がり、最初の一歩が踏み出せないようだと要注意です。
こうした時は、ワクワクできる行動でテンションを上げてから取り組むのがおすすめです。そのためにもテンションが落ちたときいつでも使えるように、ワクワクできる行動リストをまとめておくといいでしょう。
例えば、映画を見たり、ゲームをしたり、カフェに行くといった行動もおすすめです。また神棚に手を合わせたり、ペットと遊んだりといった簡単に自宅できることや、ホテルでアフタヌーンティーを楽しんだりといったように非日常空間で過ごすのもおすすめです。
テンションアップのためのリスト作成3つの注意点
さて、このリストの作成はいくつかの注意点があります。というのもこのリストの目的は、本来やるべき行動を進めるためのものだからです。テンションこそ上がったけれど、やるべき活動に取り組めないようなら意味をなしません。
注意①なるべく独りでできるものにする
友人などとの楽しい時間は、テンションを一気に上げることができます。しかし本来の活動に戻る時間をうまくコントロールできない可能性があります。ついつい盛り上がってしまうといったことになれば、先延ばしの誘発材料になりかねません。
注意②区切りのつけにくいものを避ける
例えば映画であれば2時間程度で終わりますが、面白い連続ドラマなどを見てしまうと、大量の時間を浪費してしますケースがあります。ゲームなども種類によっては要注意です。
注意③大掛かりなものと簡単なものを用意しておく
ちょっとした用事を片付けるのに、毎回、大掛かりなテンションアップの行動をするのはお勧めできません。とっておきの紅茶やコーヒーを飲むといったような短時間で済む行動もリストアップしておきましょう。
自信のある態度でポジティブにつぶやく
独りごとがやる気に影響を与えていることは知られています。やる気が出ないときに、「ダメだー」とつぶやくと気力は萎えていきます。そこで、まずネガティブな独り言を止めましょう。「今日はできない」という気分にならないように、独り言からコントロールするのです。
それから胸を張って腰に手を当てるなど自信のある態度で、「よし、ここからだ」と声に出してみましょう。さらに少しでも気分が上がってきたら、2分間だけ行動を起こしてみます。人は行動を起こすことでやる気が出てくる生き物です。あれほど取り掛かるのが嫌だったのに、始めてみたらすぐに終わったという経験をした人も多いでしょう。
少しでも気力が戻ったら、動き出してみてください。
今日は先延ばしの原因ともなるテンションが落ちた時の対処法を、『習慣化は自己肯定感が10割』(中島輝/学研プラス)を参考にまとめてみました。
人の心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。
監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:『習慣化は自己肯定感が10割』(中島輝/学研プラス)