退屈な仕事を面白くする心理テクニック

やりがいのある面白い仕事をしたいと思っている人は多いでしょう。しかし面白いと思えるような仕事に就いていない場合、今の仕事でやりがいを感じること自体難しいと感じてしまうかも。そんなときに試してみたい、面白くない仕事を楽しくする方法をまとめてみました。

  • 重要なのは有意義であること
  • 自分なりの人生のストーリーを紡ぎだす
  • 仕事をゲーム化する

重要なのは有意義であること

入社したときは面白いと思っていた仕事が、気づけば心躍らなくなっていたりしませんか? ただ面白くないと感じても、その都度、転職するわけにもいきません。

そこで楽しくないと感じる仕事を、改めて面白いと思える仕事に変える方法をお教えしましょう。

もし「自分はこれをするために生まれてきた」と思えるなら、目標に向かって動き続けられると思いませんか? テレサ・アマビール ハーバード大学教授は、

「有意義であることこそ、人々が仕事に求める一番のものだ」(『マネージャーの最も大切な仕事』英知出版)

と指摘しています。つまり今の仕事が人生をかけるほど有意義だと思えれば、仕事の面白みは一気に増すというわけです。こうした話でよく使われる話に、レンガ職人の逸話があります。

ある旅人が道で出会ったレンガ職人に「何をしているのか?」とたずねると、相手は「見ればわかるだろう。レンガを積んでいるんだよ」と答えます。

それからしばらくして旅人が別のレンガ職人に出会い、「何をしているのか?」とたずねたところ、「教会をつくっているんだ」と目を輝かせて答えたのです。

同じレンガ積みであっても、教会を建てるという有意義な活動だと感じることができれば、仕事は面白くなるのです。そして人生にとって有意義だと感じるために必要な要素は、「ストーリー」だと『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』には書かれています。

つまり今の仕事を有意義だと感じるストーリーを探すことが、仕事を面白くする最初の一歩です。

自分なりの人生のストーリーを紡ぎだす

では、現在の仕事を有意義だと感じるためには、どうしたらいいのでしょうか?

その方法の一つは、自分が亡くなったときを想像することです。どんな葬儀をしてほしいですか? 誰にどんな内容の弔詞を読んでほしくて、参拝してくれた人にはどんな言葉をかけてもらいたいですか?

参拝者一人ひとり思い浮かべて想像してみましょう。それらの言葉には、自分が目指すべきストーリーがあります。例えば部下から「いつも精神的に支えてくれた」と言われたいなら、部下をフォローする仕事に力を入れるべきでしょう。同期から「楽しい奴だった」と言われたいなら明るいムードメーカーとして自分を意識すべきかもしれません。

自分にとって何が有意義かを見つけ出し、それを仕事と結びつけて、自分らしいストーリーを作り上げましょう。

例えば、新規の仕事に挑戦し続け、仕事の仲間の精神的な支えになるような人物が理想であれば、その人物がどんな行動をするのかをイメージし、日々の生活で自分がすべき行動を書き出してみましょう。

数多くの心理学の調査により、人は行動によって信念をつくりあげていくことがわかっています。「いい人」になりたいなら、まず「良い行いをする」ことに注力する必要があるのです。

理想の自分になるための小さな行動を積み重ねて、今の仕事のとらえ方を変えていくことで、仕事の面白みを再発見できる可能性が高まります。

仕事をゲーム化する

ただ、どれだけ有意義だと感じても、どうしても面白いと思えない仕事はあるものです。そんなときに役立てたいのが、ゲーミフィケーションという考え方です。これはゲームの構造を仕事などに活用することです。

仕事へのやる気がなくてもゲームならできるという経験はありませんか? それは人が夢中になるように、ゲームが設計されているからです。そうした知見を応用すれば、つまり仕事を「ゲーム化」すれば、仕事にも熱中できるというわけです。

ゲーミフィケーションには、さまざまな方法がありますが、基礎になるのは「可視化」「目標」「報酬」の3点です。ゲームは常に自分の状態が「可視化」されており、ゲームにおける「ライフ」の量や攻撃力がわかるようになっています。さらにマリオなら最後に旗を取るといった目標も明確です。そして目標を達成すれば、点数やボーナスといった「報酬」がもらえます。

現実は複雑で、特に意識をしなければ上記の3点がわかりにくいかもしれません。

だからこそ何となくしている仕事の「目標」を、まず明確にします。いま、自分が何を目指しているのかをハッキリさせましょう。ゲームなら敵機をやっつける、モンスターを捉えるといった明確な目標があります。それぐらいに自分の仕事のゴールをハッキリさせてください。

次に自分の成果が見えるように「可視化」しましょう。

仕事の全体像を把握し、その進捗状況を細かくわかるようにします。小さなチェックポイントを設けて、仕事の完成までどれぐらいかかわるのかがハッキリすると、より「可視化」が進みます。

さらに小さな目標を達成したら、自分なりに「報酬」を設定しておくといいでしょう。そもそもゲームの「報酬」である点数も、現実の社会では意味などありません。重要なのは誇らしく思える「報酬」であることです。

今日は仕事を面白くする方法をまとめてみました。

仕事全体を有意義であると思えるように、自分の価値観を葬儀場面から捉え直し、個々の面白いと思えない仕事はゲーム化で対処していく。そんな小さな努力によって、仕事の面白さに改めて気づくきっかけになるかもしれませんね。

やる気がわく方法について、もっと知りたい方はこちらもご覧ください。

監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

参考:『残酷すぎる成功法則 9割間違える「その常識」を科学する』(エリック・バーガー/飛鳥新社)/『マネージャーの最も大切な仕事』(テレサ・アマビール/英知出版)/『まんがでわかる心療内科(19)』(ゆうきゆう ソウ/少年画報社)

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