「面倒くさい」を吹き飛ばす5つのテクニック

ちょっと面倒くさいなと思うことは誰にでもあるでしょう。ただ、そのとき行動できるかどうかで、後々の状況は大きく変わってきます。そこで「面倒だ」と感じたときに行動できるテクニックを紹介しましょう。

  • 問題は面倒くさがる気持ち
  • とりあえずやってみる
  • 宣言をする
  • やることに合わせて環境を調整する
  • 前日に少しだけ手をつける
  • 成功体験を思い出す

問題は面倒くさがる気持ち

自制できる人ほど社会的に成功しやすいといったことは、スタンフォード大学の研究者が行った心理実験などでも明らかになっています。また、誘惑に負けず、しっかりとやるべきことを実行する「やり抜く力」(グリット)などの研究も、欧米では盛んです。

実際、仕事上ではあきらめずに、目標に向かって努力し続けることの大切さを感じることが少なくないでしょう。夢物語のような未来を口にしていた同僚が、努力を続けて目標にたどり着いたといったことを目にした人もいることでしょう。

ただ、そうした目標達成の邪魔になるのが「面倒くささ」です。やり始めれば大したことないのに、なかなか腰が上がらない。結果、後悔する。そんな日々の行動を改善するためのテクニックを紹介しましょう。

①とりあえずやってみる

「ストレスと性格」の研究から開発されたFFS理論によれば、日本人のおよそ6割に「保全性」が高い傾向が見られ、失敗を嫌う傾向にあるそうです。そのため「しっかり準備を整えてからはじめなくちゃ」という意識が生まれがちです。しかし、その考え方が「面倒だ」という気持ちを生み出す元です。

「とりあえず手を付けてみる」「後で修正すればいい」「不格好でも気にしない」と気持ちで、取り組んでみましょう。行動のハードルをできるだけ下げて始めて、ある程度、状況を捉えてから質にこだわればいいのです。逆に面倒になって手を付けないでいると、時間的に修正がきかない状況となり、質の高いものを仕上げたいといった気持ちは裏切られることになります。

逆に手を付けてみると、思ったより簡単だと感じることも多く、行動への一歩が早くなる可能性もあります。とにかくやってみるという思いが、まずは大切です。

②宣言をする

声に出して宣言をするとやる気がアップすると書くと、根性論のように聞こえるでしょう。しかしこれには心理学的な裏付けがあります。

というのも「書類を整理します」「掃除をします」「勉強を始めます」といった宣言を口にすると、行動しないことに違和感を覚えてしまうからです。これは心理学で認知的不協和と呼ばれるもので、認知と行動が一致してないとき、人はどちらかを合わせようとしてしまうのです。結果、言った事を取り消せないので、行動を始めるというわけです。

声に出しての宣言は、意外にバカにできないのです!

③やることに合わせて環境を調整する

スマホが近くにあれば、ついつい手に取ってしまうもの。そうした誘惑を遮断できるような環境を整えると、いろいろなことが実行しやすくなります。さらに実行したいことに合わせて、それぞれ環境を変えるといった方法もおすすめです。

例えば、勉強をするなら喫茶店でとか、企画を練るなら会議室でとか、場所とやることを結びつけることで、その場所に来ればスイッチが入るといった状態になります。「ここに来ると勉強が進む」とか感じるようになれば成功です。

ポイントは特定の行動と結びついた場所で、別の行動をしないこと。勉強するための喫茶店でスマホをいじり始めると、脳は喫茶店とスマホを関連付けてしまいます。せっかく勉強が進む場所を作ったのに、スマホをいじる場所になってしまったら大変です。どこで何をするのかを、しっかりと考えて割り振りましょう。

④前日に少しだけ手をつける

人は途中だと気になる性質があります。その心理を利用して、わざと前日の少しだけ手を付けておくのです。しかも少しだけ手を付ければいいと考えると心理的な負担は軽くなるので、最初の一歩を踏み出しやすくなります。

加えて睡眠は脳を整理する働きがあるので、手を付けた仕事の進め方などに関するアイデアを得られる可能性もあります。

ちょっと面倒だと感じる仕事ほど、前日にちょっとだけ手を付けておきましょう。

⑤成功体験を思い出す

面倒だ」と感じる行動のほとんどは、過去に実行した経験があるものです。その過去を思い出してみましょう。結果的にやり遂げていることを思い出せば、面倒なだけではなかったと感じられるかもしれません。

じつは「面倒だ」と感じるほとんどのことは、実行すればされほど難しくないのです。問題は最初の一歩の壁です。その壁を壊すのに、過去の成功体験を利用しましょう。

今日は面倒くさい気持ちへの対策法をまとめました。そうしても、気乗りしないときは、頭を切り替えて別の事をすることも大切ですが、手に付けられないことが気になっているなら、5つのテクニックを活用してみてください。

人の心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

参考:『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(大平信孝/かんき出版)

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