ズボラな自分にならない生活習慣のコツ

やる気が起きないときは、誰にでもあるものです。そんなときに普段は、どうにか抑え込んでいるズボラな自分が目を覚ましてしまいがち。そんな「ズボラモード」に陥らない生活習慣のコツを、今日はお届けします。

  • すぐに手を付ける
  • 作業を分割して日々終わらせる
  • 1日1回ワクワクすることを

すぐに手を付ける

ズボラモードの特徴の一つは先延ばしです。面倒だと感じて、気になりながらも手を付けない。ダラダラとテレビやネットを見て過ごしてしまうといった行動です。

しかし実際に手を付けてみれば、作業は意外と簡単に終わるもの。どうしてやる気がわかなかったんだろうと感じることも多いでしょう。じつは人間は作業興奮という作用があり、興味のない作業でもやり始めればやる気や集中力が湧いてくるのです。つまり最初の一歩が踏み出せれば、ズボラモードに突入することもないというわけです。

では、どのようにすれば、最初の一歩をスタートさせることができるのでしょうか? 

まずは机の周りなど、自分の作業空間を片付けましょう。メンタルがイマイチだと、いろんなものが散らかりがち。そこを整理するだけでも気分が変わってきます。そして片づけるときに、定位置を決めるようにするといいでしょう。

そこまでいけたら、あとは片付いた状態を維持するように務めることが重要になります。

漫画家のわたなべぽん氏は、その場ですぐ片付けることを推奨しています。料理中も汚れ物が出たらすぐ洗う。使ったものはすぐに片づける。後でやろうという行動が、いろいろなものの積み上げを生み、それが先延ばしを生む原因になるというのです。

確かに料理後にレンジ台をふき取るのはたいした手間でなくても、油がこびりついた換気扇の大掃除は大変です。後でやろうと思わないで、とにかく小さくことから片づけていく習慣を付ければ、ズボラモードの防止になりそうです。

作業を分割して日々終わらせる

心理カウンセラーの笹氣健治氏は、ついつい延ばしがちになる定期的な仕事は、作業を細かく分割して、毎日少しずつ進める方法を提案しています。

一気に終わらせることだって面倒なのに、日々手を付けるなんてと思う人もいるでしょう。しかしそもそも面倒なのは、一気に片づけようとしていたからかもしれません。分割した作業をコツコツと終わらせていけば、それほど大変ではないかもしれません。

例えば清算なども、毎日、領収書をまとめておけば簡単です。面倒な書類の作成なども、なるべく細かく作業を分割しておけば、日々の負担はそれほどでもありません。

ただし日々の作業をサボってしまうと、ギリギリで大慌てになるので、毎日時間を決めてアラームを鳴らし、その作業だけを終わらせると決めておけばいいようです。

そうしても先延ばししがちな作業があれば、ぜひ試してみましょう。

1日1回ワクワクすることを

心理カウンセラーの大嶋信頼氏は、やる気が出ない症状を変わった観点から解説しています。

大嶋氏によれば、もともと人は快・不快で動く生き物であり、「正しい・間違っている」という基準で動き続けていることが問題だと指摘します。確かにやる気がわかないのは、自分が本当に実現したい目標を持っていないからだという考え方があります。本当にやりたいこと、つまり快のためなら人はどうやっても時間をつくり出し実行するからです。

とはいえ本当にやりたいことを探すのは容易ではなく、やりたいことを見つけたとしても生活を維持しながら実行するのは簡単ではないでしょう。

そんな人こそ、1日1回は好きなことをしましょう。日によってワクワクするものが変わるかもしれませんが、日々追い求め実行していきます。そうした毎日を過ごせば、毎日が楽しくなるばかりではなく、自分の快が何なのかがわかり、自分のやりたいことに向かって体が動くようになっていくそうです。

私達はしなければならないことに囲まれて、その面倒さに気力が萎えて先延ばしし、ダラダラと時間を浪費してしまう傾向があります。だからこそやる気を失わない生活習慣を取り入れる必要があるのかもしれません。

日々の生活に使える心理学の活用法に興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:日本産業カウンセラー協会

参考:『「やる気が出ない」が一瞬で消える方法』(大嶋信頼/幻冬舎)/『「やる気」のある自分に出会える本』(笹氣健治/スリーエーネットワーク)/『ズボラな習慣をリセットしたらやる気な自分が戻ってきました』(わたなべぽん/KADOKAWA)

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