社会人になってから知り合った人との距離感は意外に難しいものです。気が合うなと思っても、互いに忙しくて時間が取れなかったり、そこまでは立ち入り過ぎかなと躊躇してしまったり。そんなときに少しだけお互いの距離を縮めるテクニックを使ってみませんか?
難しい社会人の距離感
人間関係はいろいろあります。家族・親友・友人・仲間・同僚・顔見知りなど。重要なことは、関係性に合った適切な距離を選ぶことでしょう。入り込み過ぎれば、相手に負担をかけてしまうこともあるからです。
特に社会人ともなると、仕事の関係の仲間が、そのまま友人になるわけではありません。互いにもっと距離を詰めたいと思っていても、迷惑になってしまうかもと思うと、学生時代のように気軽に距離を詰められないものです。
そんな人にお勧めしたいのが、距離を少し詰め、信頼感を深めるテクニックです。どれも簡単なことばかり。気になったら試してみてください。
① 以前の話題をフォローする
「この前話していた〇〇は、その後どうなったの?」といった会話は、好感度を上げる効果があります。以前の会話を覚えてくれていて、さらに興味を持っていてくれたことを、多くの人は喜んでくれるからです。
しかも、この手法はけっして難しくはありません。記憶に自信がないなら、簡単なメモを残しておけばいいのですから。この手法は営業や上司と距離を詰めるのも有効です!
②大事な日を覚えておく
SNSが友人の誕生日を知らせるようになってから、多くの人が誕生日を忘れなくなっています。しかし、誕生日以外のちょっとした記念日なら、互いの距離を近づけるのに有効かもしれません。
子どもの誕生日やペットの記念日、結婚記念日などなど。使える記念日は意外にあります。
部下の子どもの誕生日をメモっておき、その日は残業させないよう配慮するといった方法で、信頼を得た上司もいたそうです。もちろん残業が当たり前だった時代の話ですが……。
個人情報に立ち入りすぎるのは問題ですが、当人が公言しているような記念日は、しっかりメモって忘れないようにして、さりげなく話題にしてみたらいいかもしれませんね。
③相談をしてみる
自己開示が互いの距離感を縮めることはよく知られています。ただ、自然な形での自己開示は意外に難しいもの。それよりも相談にのってもらう方が、距離を詰めやすいかもしれません。
もちろんあまりに深刻な相談はNGですが、重くない程度の相談は自分が相手を信頼していることの表明になります。
既婚者や恋人のいる男性に相談を持ち掛けて、恋愛に発展させようとする女性を「相談女」と呼んだりしますが、相談が有効なのは恋愛ばかりではありません。
④カードを渡してみる
米国で掲載された記事には、ちょっと笑えるような「ポストカード」の使うと有効だと書いてありました。メールで済ますことが多くなったからこそ、ポストカードはもらった方にもインパクトがあり、距離を縮めるのに有効だというのです。
日本ではお礼の手紙やハガキを送ることは多くても、あまりカードを送り合うことはありません。しかしカードの種類は豊富で、けっこう楽しいものです。ちょっとしたお礼にカードを使ってみるといった工夫も面白いかもしれません。
⑤直接会う計画を立てる
新型コロナウイルスの影響もあり、直接会って話すことは貴重な時間となりました。感染防止の意識も人によってさまざまであり、すぐに一緒に食事したりするのは難しいかもしれません。そんなときは、感染が落ちついたときに会う約束を取り付けてみてはいかがでしょうか?
対人関係において、もっとも距離を詰めやすいのは直接会うことです。その機会をどうやってつくるのか話し合うことも、現状ではプラスに働くでしょう。
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参考:「10 Quick Ways to Strengthen a Friendship」(Andrea Bonior Ph.D./Psychology Today)