「また会いたい」人になるための「コミュニケーション」5つのメソッド

どうしてか理由はわからないけれど、「また会いたい」と思ってしまう人はいるものです。一緒に居るのが心地よくて、次のアポイントを心待ちにしてしまうような相手です。じつは、あなた自身がそんな存在になる方法を心理学者が解説しています。紹介しましょう。

日々のコミュニケーションが関係性を変えていく

多数の著作を持つ心理学者Guy Winch 博士は、他人から好かれるコミュニケーション手法を紹介しています。そうした手法を技術的に高めようとすれば、かなりの訓練が必要でしょう。しかし日常のコミュニケーションに、それらのエッセンスを取り入れるだけで対人関係は変化していくはずです。

ぜひ試してみてくださいね。

①聞き上手になる
コミュニケーションで好感与えるのに、最も確実な方法の一つは聞き上手になることです。人は話すのが好きなので、自分の話に耳を傾けてくれる人には好感を抱きます。

逆に自分のことばかりを話す人や、相手の話題を取って自分の話につなげてしまう人は嫌われがちです。過去、話を聴いてくれない相手に苛立ったことは、多くの人にあるのではないでしょうか?

聴くための専門的な技術は「傾聴」と呼ばれます。このスキルをしっかりと学ぶだけで、人間関係が好転していくことはよく知られています。「また会いたい」人になりたいなら、まず聞き上手を目指しましょう。

②支持する
多くの人が会話で求めているのは自分への「支持」です。「もう本当に腹がった。あんな態度は許せない」という言葉に期待されているのは、「うん、そうだよね」といった支持なのです。

もちろん明確に支持するのがはばかられる場合もあるでしょう。そんなときは、相手の感情に寄り添ってみてください。「怒るのもわかるよ」「それはつらかったよね」といった言葉は使えるかもしれません。

③フォローアップ

Guy Winch 博士は、好感度を大幅にアップさせることができるのに、ほとんどの人が会話でのフォローアップの機会を見逃していると指摘しています。

例えば、休暇を取っていることを知ったなら、次に会った時にどんな楽しみがあったのかをたずねてみましょう。相手の与える情報を覚えておいて、後日、その詳細をたずねることは、相手のことを十分に気にかけていたと示すことになります。

多くの人が自分に興味を持ってくれる人と話したいのです。フォローアップをすることは、「また会えて嬉しいよ」と口にする以上に効果をもたらすはずです。

④自慢をしない
これは当たり前のことに感じるでしょう。しかし人は意識しないうちに、数多くの自慢をしているものです。ちょっとした成功物語や知識のひけらかしなど、自分がどれほど素晴らしいのかを人に伝えることは、多くの場合、プラスに働きません。

わかりやすい自慢をする人は少ないかもしれませんが、遠回しな自慢話を人はけっこうしてしまうものです。話の内容をきちんと考えてから口にしてみましょう。

⑤意見の不一致を最小限に
議論でどれほど相手を説得したとしても、多くの場合、相手はあなたに好感度も持つことは少ないでしょう。もちろん重要なことに、すべてイエスという必要はありません。ただ問題が本当に重要でない限りは、意見の不一致を強調しないようにしましょう。

今日は「また会いたい」と思わせるコミュニケーション手法を紹介しました。

じつは「また会いたい」と思わせて、実際に会う回数が増えるとより好感度が上がります。これは「単純接触効果」と呼ばれ、心理学者のザイアンスが実験で証明しているものです。つまり最初にコンタクトで「また会いたい」と思わせれば、相手の希望に応えるだけでより好感度が上がるのです。

5つ全部を実行するのが難しいなら、まず「聞き上手」を目指してみましょう。

「聞き上手」のスキルに興味のある方は、こちらもご覧ください。

参考:「10 Ways to Make Yourself More Likable」(Guy Winch Ph.D./Psychology Today)

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