ビジネスでは「コミュニケーション能力が大事」って、よく言われますよね!実際、コミュ力があればと思った経験は多くの人にあることでしょう。では、どうすればコミュ力を鍛えられるのでしょうか?調べてみました!
- やっぱり重要なのはコミュ力
- 2つのポイントに注目
- ビジネスでは聴くことが重要
やっぱり重要なのはコミュ力
経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)の調査によれば、就活生を選考基準するとして重視する要素として、2004年以降はコミュ力がずっとトップで、2007年以降はほぼ80%前後の企業から支持を受け続けています。
2019年の調査では「コミュニケーション能力」が82.4%、2位の「主体性」が64.3%なので、けっこう差があることもわかるでしょう。
派遣型アルバイトを集めた求人サイト「エンバイト」の調査でも、「コミュニケーション能力は現在の仕事に影響すると思いますか?」という質問に、90%が「影響すると思う」と答えています。
また相手に対してコミュニケーション能力が高いと感じるのはどんなときですか?」という質問のトップ5は以下の通りです。
1.話がわかりやすいとき
2.話を丁寧に聞いてくれたとき
3.話がおもしろいとき
4.気持ちを察してくれたとき
5.誰とでも信頼関係を築いているとき
こうした要素をすべて手に入れるのは、かなり難しそうですね。
特に「話がおもしろい」や「信頼関係を築いている」といった項目は、具体的にどんな行動をすればいいのかがわかりずらいでしょう。そこでもっと要素を絞り込んで、コミュ力を上げる方法を探りました。
2つのポイントに注目
『世界トップエリートのコミュ力の基本』(ムーギー・キム/PHP研究所)には、次のような一文があります。
そのような信頼関係を築くことができるようになったのも、彼の輝かしいファーストキャリアにおける「一緒に働いている人のムード、雰囲気を良くして、ポジティブなトーンで会話し、最後に『また会って話したい』とおもってもらえること」を、常に重視するようになったおかげだという。
そして、こうしたコミュニ力を手に入れるのに、次の2つのポイントに注目するようにと指摘しています。
①相手の関心ごとを踏まえているか
②相手に敬意を示しているか
そして、この2つの実現するためには、
相手が関心を持っていることに、敬意と興味を示しながら前のめりで傾聴することが大切
と書いているのです。さらに相手の本質的な美徳を惜しみなく褒めることも重要だと書いてあります。
ビジネスでは聴くことが重要
エンバイトのアンケートでも、2位は「話を丁寧に聞いてくれたとき」でした。相手の話したいことを見極めて、前のめりで丁寧に聞くことが何よりも大切でしょう。
入社試験やプレゼンなどでは、話す能力を問われるケースが多いでしょう。しかし実際のビジネスの場面では、話を聴くことが重要なケースがかなり多いのです。
まず共感を持って、相手の話を一生懸命に聴いてみましょう。さらに相手が気落ちしているときには、その人の気分が盛り上がるような話題を振ってみるのもいいでしょう。
じつは人の話を聴く技術は、ビジネスだけではなく、プライベートな人間関係も変える可能性を秘めています。いい加減な対応の積み重ねでギクシャクしてしまった人間関係も、聴くスキルである「傾聴」を身に付けることで改善したというケースが少なくないからです。
経団連が新卒の学生にコミュニケーション力を求め続けているのは、入社した企業での育成が難しいスキルだということもあるのでしょう。日々の仕事の中でコミュニケ―ション力を鍛えられるなら、入社時に重要視する必要がないからです。
もし、コミュニケーション力に自信がないのなら、傾聴を身に付けることでプラスに働くかもしれませんね。
傾聴に興味のある方は、こちらもご覧ください。
参考:『世界トップエリートのコミュ力の基本』(ムーギー・キム/PHP研究所)