最近話題の「サーバント・リーダーシップ」を知っていますか?

リーダーシップのある人物と聞くと、どんな人を思い出しますか?トップダウン型で指示命令が得意なタイプでしょうか?じつはリーダーシップのあり方も変わってきています。近年の新しいリーダーシップ像を紹介します。

  1. リーダーシップの基礎は信頼
  2. リーダーシップの2つの機能
  3. 「飴と鞭」のリーダーシップも
  4. 危機的な状況で必要なリーダーシップって?
  5. 最近注目のリーダーシップって

リーダーシップの基礎は信頼

そもそもリーダーシップとは、どう定義されるものなのでしょうか? 『心理ビジュアル百科』(越智啓太 編/創元社)によれば、

「集団は目標を達成するために様々な活動を行うが、その活動の方向性を定めたり、メンバーをやる気にさせたり、メンバー同士の協力・連携を促すように導く影響力のことをリーダーシップと呼ぶ」

とのこと。

つまり集団だから発生するものなのです。そしてリーダーシップは周りが受け入れて初めて力を発揮します。どれだけしっかり指示を出しても、受け手であるメンバーがその指示を無視すると、リーダーシップは発揮できないからです。

つまり信頼関係の上にリーダーシップは成り立つのです。

リーダーシップの2つの機能

リーダーシップには、2つの機能があると言われます。一つは「目標達成機能」で目標を達成させるためのリーダーの働きです。もう一つは「集団維持機能」であり、メンバーへの働きかけです。この2つの機能の両方を持っていることがリーダーとしては重要であり、両方兼ね備えていると集団の生産性が上がり、メンバーのモチベーションも上がると言われています。

この2つの機能を備えるのに、従来のリーダーシップは、「トップダウン」「指示・命令」の多い「トップダウン・リーダーシップ」が一般的でした。

ところが社会が多様化・流動化していく中で、新しいタイプのリーダーシップ「サーバント・リーダーシップ」に注目が集まるようになってきています。これは部下に「奉仕」し「自己犠牲」の精神で、「下から支える」ことを特徴としています。メンバーが働きやすいように環境を整えていくイメージでしょうか。

また部下の気付きを通した能力向上を重視するリーダーシップでもあります。

「飴と鞭」のリーダーシップも

上記2つ以外にも「トランザクショナル(取引型)リーダーシップ」と呼ばれるものもあります。それは「飴と鞭」のリーダーシップであり、信頼関係が育ちにくいため「金の切れ目が縁の切れ目」となりやすいリーダーシップです。当然、メンバーの会社への帰属意識は低くなり、条件面を常に気にしなければいけなくなります。

また「トランスフォーメーショナル(変革型)リーダーシップは、会社の理念やビジョンに、メンバーの思考を染めていき、部下を強烈に引っ張っていくものです。カリスマ的なリーダーシップですが、リーダーへの疑念が生じるとリーダーシップも一気に崩れてしまうといった特徴があります。

どちらも部下への奉仕を基本とする「サーバント・リーダーシップ」よりかは、マイナス面が大きいと考えられています。

危機的な状況で必要なリーダーシップって?

数あるリーダーシップの中で危機的な状況に合うのは、「トップダウン・リーダーシップ」だと言われていました。しかし化粧品メーカー資生堂の池田守男相談役は、次のように語っています。

「サーバント・リーダーシップとトップダウン・リーダーシップ、この両方が必要なのではないかということです。理念・信条・方針にはトップダウンが、日常の実践レベルではメンバーを支えるというサーバントの精神が必要なのではないでしょうか」

危機に対応するためには改革が必要であり、その姿勢をメンバーに示すのはリーダーですが、メンバーが行動を起こすときにはリーダーが全力で支える必要があるというのです。 このように説明すると、リーダーシップが従来のイメージとかなり違ってくるのがわかるでしょう。会社自体も正社員に加えて契約社員やパート労働者、アルバイトなど多様なメンバーで仕事を進めるようになってきています。当然、仕事に対する考え方も異なります。そのためメンバー個人の事情を汲み取って、支援しないとリーダーシップを発揮できないのです。

最近注目のリーダーシップって

最後に近年話題になっている、部下のポジティブな自己開発を促進する「オーセンティック・リーダーシップ」の特徴を書いておきます。このリーダーシップは自分自身の価値観や信念に正直に、自分らしく、誠実さや倫理観といったものに重きを置いて人を導いていくものです。

①高い自己認識

自分の長所や欠点をできるだけ客観的に把握している

②高い内部化された道徳観

一貫した価値観のもとで道徳判断ができる

③高いバランスのとれた情報処理

自分に不都合な情報であっても、それを直視することができる

④高い関係の透明性

公平な人間関係の構築・維持、言行一致に努める。

どうでしょう。自分のリーダーシップの不足するポイントがイメージできたでしょうか? 

これからのビジネスの参考にしてみてください。

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