パートナーとケンカすることは、誰にでもあることでしょう。ただ、それが離婚にまで発展するかどうかは、当事者でもなかなかわからないのではないでしょうか。だからこそ知ってほしいのが、離婚に繋がるケンカのパターンです。
- 熟年離婚の件数は高止まり
- 離婚の危機を9割当てる心理学者
- ①繰り返し批判する
- ②相手のせいにする
- ③壁をつくり黙り込む
- ④軽蔑のしぐさをする
- ⑤自分の立場を守ることだけを考える
- 妻が発する最も危険なシグナルって?
熟年離婚の件数は高止まり
昔と比べれば、国内の熟年離婚はかなり増えています。厚労省の「人口動態統計」によれば、20年以上寄り添った夫婦の離婚件数は、1985年(20434件)と比べて2005年(40395件)が約2倍となっています。その後は、やや落ち着いているものの高止まりの傾向です。
各種アンケート調査でも、夫は妻のことをおおむね好いているのに、妻は結婚年数が上がるとともに夫への好感度を下げていることが明らかになっています。
つまり思った以上に熟年離婚の可能性は増えているのです。
離婚の危機を9割当てる心理学者
では、どんな夫婦が離婚するのでしょうか?
心理学者であるジョン・ゴッドマンは、夫婦の会話を聞いて、その夫婦が4~6年後に離婚するかどうかを、90%の確率で当てたことで知られています。そして、その判断の根拠の1つとして発表しているのが、夫婦ゲンカに表れる5つのシグナルです。
離婚したくないと思うのなら、ケンカのときに次の5つのやり取りは避けましょう。
①繰り返し批判する
相手の生活習慣が気に食わないと、何度も批判してしまうことはあるでしょう。しかし改善してほしいという要望ではなく、感情的な批判が何度もケンカで出てくるようなら要注意です。
特に注意したいセリフは2つ。
「あなたはいつも~じゃない」
「君は一度だって~しない」
このセリフは繰り返しの批判につながりやすいものです。この「~」に人格を否定するような言葉が入ると、離婚の危険性は一気に高まるようです。
②相手のせいにする
「あなたが~したからでしょう」というような言葉は、ケンカするときに言ってしまいがちですが、注意が必要な言葉です。また「僕のせいじゃない」といったセリフも、責任を相手に押し付けていることになりがちなので要注意です。
③壁をつくり黙り込む
激しい言葉のやり取りがないからといって、離婚の危険が下がるわけではありません。「別に」とか「もういいよ」などと言って、話すこと自体を避けるようになった場合は、ときに激しくやり合っているとき以上に危機的な状況です。 どんなに激しいケンカに発展しても、相手が「別に」とか「もういいよ」と言うところまで追い詰めていけません。
④軽蔑のしぐさをする
皮肉に笑ったり、小さく首を振ったり、ため息をついて視線を落としたり。
相手を軽蔑するようなしぐさは、必ず相手に伝わっています。こうした態度がケンカのたびに表れるようなら、事態はかなり切迫してきているでしょう。
⑤自分の立場を守ることだけを考える
「じゃあ、やれば」というような自分が関与しないと宣言する言葉が飛び交っているのなら、かなり夫婦仲は深刻です。相手と意見を一致させようという意思が、ここには含まれていません。心理的には離婚にかなり近づいています。
妻が発する最も危険なシグナルって?
上記5つ加えて、離婚秒読みともいえる、非常に危険な妻のシグナルも紹介しておきましょう。
それは怒らなくなること。
これまでよく怒られていた行動に、いつもの間にか怒らなくなったら要注意。それは相手にまったく期待していないというサインです。「機嫌がいいな」と安心していたら、いきなり離婚を突きつけられることも。
ぜひ注意してください。