あなたはどの段階? 離婚に向かう3つのステップと対処法

夫婦の溝が広がる危険性のある年末年始を前に、夫婦関係を改めて考えてみませんか? 離婚に向かっていく心理的な過程と離婚を回避するためのコミュニケーションの方法を学びましょう。

  • リスクが高まる年末年始
  • 幻滅と失望の時期
  • 不満の時期
  • 無関心の時期
  • コミュニケーション4つのポイント

リスクが高まる年末年始

1年で最も離婚が多いのは3月です。これは4月の新生活に向けて、年度末に処理してしまおうという意識が働いているからだそうです。そして相手に離婚を切り出すタイミングとしては年末が多いと、夫婦問題研究家の岡野あつこさんは語っています。これは旧年中に離婚の意思を伝えて、新年からの新たな一歩を踏み出したいという心理が背景にあるそうです。

また年末年始は、夫婦間の溝が深まりやすい時期でもあります。一緒にいる時間が長くなる上に、互いの実家を訪ねるといったイベントがあったりします。しかも慌ただしい。互いにイライラを募らせながら、険悪な関係になっていくケースも少なくありません。

夫婦にとってリスキーな年末年始を前に、改めて夫婦関係を見直してみてはどうでしょう? 夫婦のすれ違いの度合いと対処法をご紹介します。

①幻滅と失望の時期

社会科学者のカレン・カイザー氏は、夫婦の危機を3段階に分けています。その最初が「幻滅と失望の時期」です。

夫婦間の最初の感情的な溝は、幻滅や失望から始まります。結婚から6ヵ月以内に4割もの人が幻滅を覚えるというのですから、かなりの確率です。
その主な原因は、次の3つです。

(1)行動の押し付け
生活のパターンは人それぞれで、そのルールもさまざまです。しかしパートナーが、自分の暗黙のルールを破るのは意外に許せないもの。結果、「こうしろ」「こうしてほしい」といった行動の押し付けが始まりがちです。そのとき新婚にもかかわらず「幻滅」を感じるようになってしまいます。

(2)無責任な行動
家事の分担をしない、小さな約束を守らないなど。パートナーの無責任な行動が、少しずつ幻滅や失望の度合いを深めてしまいます。

(3)感情的なサポートの欠如
辛いときや悲しいときに、パートナーがフォローをしてくれないのは寂しいものです。日々の忙しさにかまけてパートナーを放っておくと、夫婦の溝は深くなってしまいます。

この時期に問題を解決しようと動くのが最も効果的です。しかし多くの人は、パートナーへの不満を口にしないようにするそうです。そして離婚を考えることなく、どうにかなるだろうと楽観的に考えるそうです。

②不満の時期

夫婦で何かを決めるときに、自分の意見をしっかりと聴いてくれなかったり、気持ちに寄り添ってくれないことで、パートナーへの愛情はどんどん少なくなっていきます。結果、失望は不満へと変わります。そして日々、傷ついたり、怒ったりを繰り返していきます。このときの繰り返されたパートナーの行動は深く記憶に根付いてしまいます。
この時期はパートナーのネガティブな行動にも、注意を向けがちです。

女性がパートナーへの失望を深め、熟年離婚の原因となると言われているのが、出産時のパートナーの行動だと言われています。夫婦関係が続いても、将来的に大きな影響を及ぼすのが、不満の時期の行動なのです。

不満の時期は離婚問題も意識に上がってきます。4割もの人が離婚について考えるようになるそうです。

③無関心の時期

離婚に向けた最終段階です。

肉体的・感情的な距離は、どんどん開いていきます。もはや怒りや傷つくことはなく、時にはパートナーが気の毒だと感じるようになります。一方でパートナーにどんどん無関心になっていきます。

そしてこの段階になると、8割のもの人が離婚に向けた行動を起こすようになるのです。

コミュニケーション4つのポイント

夫婦の関係性が悪化していると感じたら、まずすべきはコミュニケーションを取ることです。

①相手に関心を向ける
人は言語以外でも「会話」をしています。表情や動作など、ちょっとした変化をしっかりと観察しましょう。特にパートナーへの無関心は、日本でも離婚の可能性を一気に高めると言われているので、まずパートナーへの関心を取り戻しましょう。

②相手の話を一生懸命聴く
相手の目を見て、真剣に相手の話を聴いてみましょう。自分が話したくなることも多いでしょうが、まず相手の気持ちを受け止めるようにしましょう。

③話し合う時間を設ける
なかなか話し合う時間を作れないようなら、話したい旨を伝え、時間を取るようにしましょう。

④「必要」ではなく「ほしい」と伝える
「一緒にいる時間をもっと増やす必要があると思わない」という言い方と、「もっと一緒にいたい」では受ける印象がかなり異なります。前者は必要性やルールを強調しているのに、後者は感情がメインになっているからです。自分の思いを伝えたいときには「必要がある」「すべき」といった表現をパートナーに使わないようにしましょう。

今日は夫婦の関係性が壊れていく過程と、対処法をまとめました。最もリスキーな季節を迎える前に、夫婦関係について見直してみるのもいいかもしれませんね。

人間関係に良くする方法について興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

参考:「When Love Dies」(Catherine Aponte Psy.D./Psychology Today)/「60代では手遅れ 妻のサインを見逃してきた夫の『無関心』の蓄積」(三木哲男/Wedge Infinity)/「『3月に離婚が多い』のはいったいなぜなのか」(『SUUMOジャーナル』編集部/東洋経済ONLINE)

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