いつの間にか会話がなくなり、たまに話しかけても生返事ばかり。そんな夫婦関係をどうにかしようと思っても、意外とうまい方法がなかったりするもの。そこで夫婦間の心の距離を縮める方法をまとめました。
- ①感謝の気持ちを取り戻す
- ②愛の表現を思い出す
- ③互いの共通点を探す
- ④協力して培ってきたものを探す
- ⑤成長を助ける存在になる
①感謝の気持ちを取り戻す
人間関係に関する最新の論文によれば、感謝の気持ちが互いの関係性を深くし、二人の未来に希望を与えるそうです。結果的に別れる可能性も低くなることも明らかになっています。
ただ問題は感謝の言葉を口にするだけでは効果が薄いこと。感謝が相手に伝わるような行動が必要だそうです。たしかにおざなりな感謝の言葉など、誰もほしいとは思わないでしょう。
つまりウソ偽りない感謝の気持ちが、とても重要になってきます。だからこそ最初にすべきは、夫や妻にどんなことを感謝しているのか、そのリストを書き出すことです。
ツライ時にそばにいてくれたり、家事を頑張ってくれたり、気分が沈んでいるときに笑わせてくれたり、小さな感謝を書き出してみましょう。このようなリストをつくる過程で、パートナーが自分の思ったように動いてくれないこともあるけれど、自分のために頑張ってくれていると実感できるようになるかもしれません。
感謝の念が芽生えれば、自然と行動も変わっていきますので、二人の関係性が変わっていく可能性があります。
②愛の表現を思い出す
相手に対して、どんな形で愛を表現してきたのかを思い出すことが重要です。グチを聴いたり、元気ないときに肩に手を置いたり、好きな料理をつくったり、一緒に映画に出かけたりと、スキンシップや行動、言葉などで「好き」という感情を伝える方法をリストアップしてみましょう。
リストアップする過程の中で、ずいぶんと一緒にお酒を飲んでいないといったことが出てくるかもしれません。二人の関係性の維持に役立ってきた言動を思い出し、できることから復活させてみましょう。
③互いの共通点を探す
人が出会い、より親しくなるための重要なポイントは、似通った部分がどれぐらいあるかどうかです。これはいくつもの心理実験で明らかになっています。
夫婦になっている人の多くは、お互いの共通点を見つけて結婚に踏みきったことでしょう。しかし時がたつにつれて、自分たちの共通点を忘れてしまいがちです。
そこで、できれば夫婦で共通点を確認しあってみてください。自分たちが似通っている点を3つあげられたら大成功です。そうした会話は二人の関係性を、再び近づける可能性があります。
④協力して培ってきたものを探す
二人で獲得してきたものを、改めて確認してみましょう。それは形あるものではなく、お互いにホッとできる時間だったりするかもしれません。
一緒に生活するなかで培ってきた何かを、二人で考えてみる時間は、二人の関係性を修復する可能性があります。
長期にわたって一緒に何かをつくりあげてきたという意識が乏しい場合は、まず二人にとって最良の記憶を思い出してみるのもいいでしょう。自分たちの素晴らしい過去が、今に続いていることを認識することが大切です。
⑤成長を助ける存在になる
パートナーとの長期的な関係を維持するのに最も大切なのは、互いの成長を促進する存在であることだそうです。夫のおかげで成長ができた、妻のおかけで先に進めたと思えることが、夫婦関係を確かなものにします。
そうした関係性をつくり成長するためには、どんなサポートが互いに必要なのか、二人の成長がどんな未来につながるのかを確認する必要があります。
「あなたが頑張っていることに、何かお手伝いできることはあるかな?」といった質問は、夫婦間の絆を取り戻すことに繋がるでしょう。もちろん、あまりに関係性が弱いときは、一緒の未来や相互のサポートについて話し合うことはできないかもしれません。
そんなときは感謝の気持ちを思い起こすことから始めてみてください。
今日は夫婦関係を改善する5つの方法をまとめました。気になったものを試してみてくださいね。
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監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:10 Questions That Can Build Intimacy With Your Partner(icole K. McNichols Ph.D./Psychology Today)