何となく気分が落ち込むときは、誰にでもあるものです。たいした理由がないときもあれば、小さな負荷が重なって精神的にまいってしまうこともあるでしょう。そんなときに試したい、少しハッピーになれる行動をまとめてみました。
- 科学的に解明されている幸福度の高め方
- 自分のポジティブな面をあげていく
- いまの生活を成り立たせていることに感謝する
- 当たり前の日常を五感で味わう
- 感謝の気持ちを表してみる
- 効果のあった行動を日常に
科学的に解明されている幸福度の高め方
「人生を生きる価値のあるものにしているのは何か」を研究するポジティブ心理学は、幸福度を高める行動習慣を明らかにしています。例えば、感謝したことを日々記す「感謝日記」などは、こうした研究から生まれたものです。
そうした中から落ち込んだときに使えそうな方法を4つ紹介しましょう。
①自分のポジティブな面をあげていく
気分が落ち込んでいると、自分の欠点ばかりに目がいくものです。しかし、欠点は裏返せば、長所にもなります。例えばルーズなタイプの人は、別の見方をすれば大らかだったりするもの。
落ち込んでいるときこそ、自分のポジティブな面に目を向けましょう。書き出してみるのもおすすめです。自分の長所を書き出すなかで、自分も捨てたものではないと思えたら成功です。
完璧な人間などいません。さまざまな欠点も人間としての魅力のうち。また長所に光が当たっているときは、欠点は目立ちにくいものです。自分のポジティブな面を認識すれば、失っていた自信も取り戻すことができるでしょう。
②いまの生活を成り立たせていることに感謝する
何気ない日常であっても、それを維持するのは意外と大変なものです。改めて見直してみると、家族や友人の助けがあって、あるいは健康があってこそ、今の生活が成り立っていることがわかるはずです。
そうしたものに、一つひとつ感謝してみましょう。
友人や家族ならば顔を思い描いて、健康なら自分に向けて「ありがとう」と言ってみましょう。人によっては、自分の運の良さといったものに感謝したくなるでしょう。そうした目に見えないものにも感謝の意を示します。
このメソッドを試すと、自分がいろんなものに支えられて生きていることを実感するでしょう。その思いが幸福度をアップさせていきます。
③当たり前の日常を五感で味わう
落ち込んでいるときほど、五感を使って自分の周りを観察してみましょう。美味しい食べ物の香り、四季のうつろいなど。美しいものに、楽しいものに目を向け、五感で感じ取りましょう。
ステキなイルミネーションがあったら止まってみる。素晴らしい花の香りに気づいたら近寄ってみる。そうした行動を繰り返すことで、自分が素晴らしい世界に生きていることを実感できるようになります。
④感謝の気持ちを表してみる
自分を支えてくれているさまざまな人に、「いつもありがとう」と伝えてみましょう。それはコンビニの店員さんかもしれませんし、仕事を手伝ってくれるアルバイトさんかもしれません。あるいは家事を分担してくれる家族かもしれません。
改まって伝えるのではなく、さりげなく笑顔で感謝を伝えましょう。もしかすると相手は驚くかもしれませんが、きっと笑顔を返してくれるはずです。そうした反応は、自分自身を元気づけてくれます。感謝することで元気になり、幸福感が増すことを、こうした経験を通して知ってください。
効果のあった行動を日常に
幸福のための行動習慣はいくつもありますが、問題は飽きてしまうこと。ずっと同じことを続けるのは、忍耐が必要になってくるからです。
しかし落ち込んでいるときは、ハッピーになれる行動習慣を試し、日常生活に取り入れるチャンスとなります。
例えば、「③当たり前の日常を五感で味わう」を休日に取り入れてみるといったことも可能でしょう。平日の忙しい時間を離れたときに、五感を使って日々の生活の素晴らしさを発見するように務める。それだけでも日々の幸福感が少しアップします。 4つの行動習慣を試してみて効果があったものを、日々の生活に取り入れられないかを考えてみてください。
心理学を活用した心豊かな生活に興味のある方は、こちらもご覧ください。
監修:日本産業カウンセラー協会
参考:『幸せがずっと続く12の行動習慣』(ソニア・リュボミアスキー/日本実業出版社)