この仕事はトラブル案件?トラブル案件の見分け方と避け方とは

トラブルに巻き込まれそうな仕事は、何となくわかったりすることがあるものです。「なんかイヤだなー」と思ったら、1か月後に「やっぱり」とか。そんな仕事を見つけ、回避する方法を紹介します。

  • 「着地点」がわからないのは危険
  • 情報収集で避ける
  • 複数案の提示でトラブルを避ける

「着地点」がわからないのは危険

トラブルだらけの案件を抱えるぐらいなら、やらない方がマシだと思うことは少なくないでしょう。ただ、仕事が始まったころは「危ない」案件なのか、なかなかわからないのも事実です。

400のプロジェクトを同時に進めるデザイナーの佐藤オオキ氏の著作『佐藤オオキのスピード仕事術』(幻冬舎)には、「うまくいかないプロジェクトの見分け方」という項目があります。そこには、次のように書いてあります。

課題の分析ができておらず、「着地点」がわからないまま仕事を進めれば、スピードを上げることもクオリティを高めることも望めないのです。

「『着地点』がわからない」の具体的な例として挙げられているのは、次のようなものです。

・話を聞ける担当者に意思決定権がまったくないケース
・決定権を持つトップまでのステップがとても多い
・クライアントの要望に矛盾するところがあり優先順位がつけられていない

担当者と細かく打ち合わせをして商品やサービスを作っていっても、トップの一声でお蔵入りになってしまうということもあるのではないでしょうか。そのためにプレゼン資料などを作って説明するのが通常ですが、結局、最終段階で大規模な変更が加えられるといったことも少なくありません。

そうしたケースに発展しがちなのが、上記3つのポイントの1番目と2番目でしょう。

3番目は少し説明が必要かもしれません。
例えば営部門がコストカットを主張し、開発部門が機能性を主張しているケースを考えてみてください。仕事が進めば進むほど、この2つの要求は両立しないケースが増えてしまいます。優先順位がついていればいいですが、それがないとクライアントの社内抗争に巻き込まれてしまう可能性もあります。

情報収集で避ける

このようにトラブルに発展しそうな案件への対処法として、最も効果的なのは仕事を断ることでしょう。しかし、実施に仕事を断れる立場にいる人は多くはないでしょう。

そうなると意志決定者との話し合いの機会を持つことが、大きなポイントの一つになるのではないでしょうか。どんな着地点を求めているのかを、意志決定者に確認する機会があれば、最後にプロジェクトがひっくり返るようなことになりにくいでしょう。

先述の佐藤オオキ氏は、情報収集にこそ時間をかけると著書に書いていますが、これはプロジェクトがとん挫しないためにも重要でしょう。

少なくとも、クライアントの事業内容、市場環境、経営者がどのような方なのか、依頼されている商品の最近のトレンドやターゲット属性、競合企業の状況といったことは、インターネットなどで調べればある程度の情報を得ることができます。

こうした調査をしておけば、過去の商品と似ているといった間違いを犯さなくて済みます。また実際に商品を試してみたり、店舗があれば商品を手に取ってもみる、業界に詳しい人やそのクライアントと仕事をしたことがある人に話を聞いておくといったことも、初回の打ち合わせの前に済ませておくそうです。

こうした情報収集にかける時間を取れるかどうかは業種によっても違ってくるかもしれませんが、プロジェクトがトラブルに巻き込まれないためにも、情報収集には力を入れた方がよいのではないでしょうか。

複数案の提示でトラブルを避ける

もちろん情報を収集したからといって、すべての危険を取り除くことはできないでしょう。ただ危ないと思うポイントには、追加の金額が必要になるなどの説明をしておくことはできます。

またプレゼンの段階で、複数案を出しておくといった手法もあります。

例えば機能とコストの優先順位が決まっていなければ、その両方のアイデアを提示するというわけです。

最初に軸を決めること、それもプレゼンする側が決めるものではなく、クライアント自身が決断もらう段階を挟んでおくことが、プロジェクトの方向性を確定するうえで重要なポイントだと思います。

心理学の興味のある方は、こちらもご覧ください。

参考:『佐藤オオキのスピード仕事術』(佐藤オオキ/幻冬舎)

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