セクシーゾーンの松島聡さんのパニック障害告白から考える メンタルへルスとジャニーズ事務所

セクシーゾーンの松島聡さんがパニック障害を告白。キンプリ岩橋さんに引き続いての活動休止を受けて、ジャニーズ事務所とパニック障害について考えてみました。

  1. 誰でもかかる病気
  2. 多忙な仕事がストレスを増加させたかも
  3. 性格との関連性は誤解
  4. 事務所の対応は評価すべき

誰でもかかる病気

11月28日、ジャニーズ事務所の5人組グループ「Sexy Zone」の松島聡さんが、パニック障害による活動休止を発表しました。メディア各社に送られたコメントによれば、1年ほど前から体調を崩し始め、1ヶ月前から体調が悪化したとのこと。

また、「病名もですが、自分のこの状況に正直大変戸惑いショックを受けております。そして今は、治療と静養が必要だということなので、一旦活動休止をお知らせする事をお許しください」と綴られていました。

10月に「キンプリ」ことKing&Princeのメンバー・岩橋玄樹さんに引き続いてのパニック障害を表明に驚いたファンの人も少なくないでしょう。

ただジャニーズ事務所のタレントの告白が続いたからという理由で、ストレスの多い事務所だと断じるのは間違っているでしょう。

というのもパニック障害は、誰でもなりうるものだからです。

平成14~18年度に厚生労働省の研究班が行った調査では、パニック障害に生涯一度でもかかる確率は0.8%でした。女性の食道ガン(0.5%)、男性の白血病(0.9%)、女性の白血病(0.7%)とあまり変わらない数字なのです。

つまり100人ぐらい人がいれば、1人ぐらいは経験するかもしれない病気というわけです。

ちなみに米国大規模疫学調査におけるパニック障害の生涯有病率は、EACという調査では1.6%、NCSという調査では4.7%でした。ここまでくると、21人に1人の数になりますので、小学校のクラスメイトの1~2人は生涯に1回はパニック障害になる可能性があるわけです。

多忙な仕事がストレスを増加させたかも

ストレスの多い環境ではなりやすいだろうとの記述には、メディアなどでも目にします。

その意味で、人気商売でもある芸能界の職業的な特性が、パニック障害の引き金の1つになっている可能性があるかもしれません。

また、売れている〝旬〟を逃さないようにするために、あるいは安定的に人気を得るまで、かなり過密なスケジュールになりがちだという点も、ストレスに関連するメンタル不調を招きやすい要因にもなるのではないでしょうか。

King&Princeは紅白初出場が決まっており、これから世間の認知を高めていこうとしているところ。一方、Sexy Zoneは発売されたシングルが、デビューから15作連続でオリコン初登場1位を記録するほどの人気グループであり、ジャニーズでも屈指の人気を誇ります。

やはり、かなり忙しいのは事実でしょう。

性格との関連性は誤解

パニック障害に関する誤解の1つに性格との関連性があります。いくつか論文も出ているのですが、「かかりやすい性格はこれ」と断言できるほどは解明されていません。ただ、「精神的に弱いから」などと考えるのは間違いだと言えそうです。精神的な強さや弱さには関係性はなさそうです。

またパニック障害の人は「神経質な傾向がある」といった記述がメディアに流れることもありますが、これはもともと性格ではなく、不安を増大させる症状によって、そうした性格になってしまいがちなのです。症状が治まれば、もともとの性格に戻ります。

事務所の対応は評価すべき

芸能人がパニック障害を公表することで、誰もがかかる可能性のある病気なんだと多くの人が理解を深めることは、社会にとってもプラスなのではないでしょうか。

近年、いろいろと批判されることの多いジャニーズ事務所ですが、パニック障害をタレント自らが告白して、しっかり休養を取れるようにし、ファンもタレントの回復を待てる状況をつくった事務所対応は評価されるべきことでしょう。

年末も近く、紅白で「Sexy Zone」を見ることを楽しみにしていた人には残念かもしれません。しかし、まだまだ人気の衰える様子のない「Sexy Zone」だけに、今後の紅白で元気な松島さんの姿を見ることがきっとできるでしょう。

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