落ち込みにくい自分になる! 心と環境と行動の整え方

落ち込んでしまって何も手が付かない。そんな時期があるのはあたりまえでしょう。ただ、その回数が必要以上に多いと感じたなら、打たれ強い自分になるための努力を始めてもいいかもしれません。今日は落ち込みにくい自分をつくる方法を紹介します。

  • 無理にポジティブにならない
  • 内面を鍛える3つのポイント
  • 環境と行動を整える

無理にポジティブにならない

同じ環境でも心が折れてしまう人と、問題に向き合いながらクリアーしていく人がいます。ストレスが多い社会に生きているだけに、多くの人が打たれ強い人になりたいと思っていることでしょう。

ただ注意したいのは、落ち込みにくい人がただポジティブな人ではないこと。逆境を乗り越える力のことをレジリエンスと言いますが、レジリエンスが高い人は感情の起伏があまり激しくないと言われています。喜びやすい人は、逆に落ち込みやすいというわけです。
つまり無理矢理ポジティブに考えようとしても、その分、落ち込む可能性が高くなってしまいます。むしろ淡々と現実に向き合って、少しずつ前進していくことが、落ち込みにくい自分をつくっていくのです。

レジリエンスに関するこちらの記事もおすすめです。


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内面を鍛える3つのポイント

では、実際にどのようにしたら、打たれ強い自分になれるのでしょうか? まず内面的なポイントから整理していきましょう。

①いまの自分を否定しない
落ち込みにくい自分になりたいと思っている人は、現在の自分の姿と理想像にギャップがあることでしょう。しかし今の自分を否定していると、打たれ強くはなりにくいものです。いろいろつらい状況になったときに、自分を信じられないと落ち込みがちになり心が折れてしまうのも当然でしょう。

今の自分を認めながら、理想の自分になる道筋を考えてみましょう。自分の短所を直すのではなく、自分の長所に何を足していくのかを考えていくといいでしょう。

②嫌な思い出を手放す
怒りなどの過去のネガティブな思い出を手放す方法を、心理カウンセラーの植西聰氏は『「折れない心」をつくるたった1つの方法』で紹介しています。

1.目をつぶり忘れられない場面を頭のスクリーンいっぱいに映し出す
2.スクリーンにうつった映像をモノクロに変換
3.さらにスクリーンを小さくしていく
4.「思い出さん、さようなら。私は今日からあなたを忘れて幸せになります」とつぶやき、その映像を遠くに投げる

カラーからモノクロになっただけで、映像はリアリティーを失っていきます。そしてスクリーンが小さくになるにつれて、自分のネガティブな感情も減っていくのを感じてみましょう。

トラウマと呼べるような、思い出すのもツライ感情の処理にはお勧めしませんが、何となく気になっているといった思い出には効果があるようです。

③いまのままの自分を承認する
状況が厳しくなったとき、自分を信じられるのかは重要でしょう。「自分はいまのままの自分で大丈夫だ」と思えれば、さらに一歩、足を踏み出すことができるからです。

だからこそうまくいかないと思ったときこそ、「大丈夫、大丈夫。このままの自分で乗り越えていける」とつぶやいてみましょう。

物事にはいろんな側面があるものです。目的を達成することに意識を置けば、その方法は無数にあります。乗り越えていけると考えて、さまざまな角度から問題を検証すれば、解決方法も見つけやすくなります。

環境と行動を整える

落ち込みにくい自分になるために、心の持ちように気を遣うのは重要でしょう。しかし内面だけを強化しても、環境が悪かったり、行動を伴わないと心が折れやすくなります。そこで環境や行動についてポイントを整理してみましょう。

①マイナスの感情を呼び起こす人から離れる

一緒にいると、どうも疲れると感じる人はいませんか?
つねにマウンティングを取ってきたり、どこか底意地が悪かったり、ネガティブなことしか言わなかったり……。

そうした人とは距離を置くようにしましょう。ネガティブな感情を呼び起こすタイプの人は、自分の言葉に動揺する人をターゲットにする場合があります。やや繊細な人の方が、自分の言葉に力があると実感できるから近寄ってくるのです。
そうした人に自分のエネルギーを吸われる必要はありません。できるだけ離れるようにしましょう。

すぐ行動を起こす

行動を起こせないからこそ、グズグズと悩んでしまうといったこともあるでしょう。3万人の人を対象にしたアンケート調査では、「何回目のチャレンジであきらめるか」という質問への回答の平均が、1を割ったそうです。つまり何もチャレンジしないまま、撤退している人が多いのです。

一歩踏み出して、その前進を実感できれば、それが自信につながります。だからこそ一歩を踏み出しましょう。

そのポイントは、思い立ったら下記の選択肢を参考に2つの行動を起こすこと。

・資料を集める
・体験できるように予約する
・人に計画を話す
・同じことをする友人を集める
・関連書籍を買う
・資金を確保する
・決意表明をノートに書く

とにかく思い立った行動を始めるための行動を2つ実行擦れば、勢いつきます。

今日は落ち込みにくい自分になる方法をまとめました。

自分の心のあり方に興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

参考:『折れない心をつくるたった1つの習慣』(植西聰/青春出版社)/『がらっと自分の「性格」を思いのままに変える方法』(山﨑拓也/サンクチュアリ出版)

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