復讐は、小説やドラマではよく見かけるシチュエーションです。でも、「現実には復讐なんてないよ」と思っていたりしていませんか?いえいえ、相手を見下せば、その分の仕返しは返ってくるものと考えた方がいいと、心理学は教えてれくます。
- 現実は派手な復讐劇に出くわさないけど……。
- 3つのグループに分けて
- 実は怖いパワハラ
- 復讐されないように気をつけたい2つのポイント
現実は派手な復讐劇に出くわさないけど……。
復讐ものの映画を好きな人もきっといることでしょう。理不尽な犯罪への復讐劇もあれば、相手をギャフンと言わせることが目的の痛快な復讐劇もあります。
かつてテレビのゴールデンタイムで流れていた2時間の推理ドラマは、それこそ復讐のオンパレードだった記憶があります。親を殺した犯人を大人になってから復習するという筋書きを何度目にしたことか……。
しかし現実世界の復讐となると、必ずしもそんなに多いとは感じないのではないでしょうか。復讐するために、嫌な相手に構い続けられるか、といった気持ちもあることでしょう。過去にこだわり続けて生きることができにくいほど忙しいのが、現代社会ですから。
では、よほどの事がない限り復讐はされないと考えているなら、次の心理実験をちょっと思い出してほしいのです。
3つのグループに分けて
心理学者のギーンが、実験参加者に課したのはジグゾーパズルを説くという問題でした。
ただ、第1グループはそもそも解けないパズルを渡されていました。これは仕事がうまくいかないときに感じるフラストレーションの状態に近いもの。
第2グループは途中でメンバーが妨害を始めることで、時間内に完成させることができない筋立てとなっていました。これは対人妨害のストレスです。
そして第3グループはパズルこそ解けるものの、メンバーの一人からやり方を激しく非難され屈辱を味わうという設定になっていました。
さて、この実験はここから本題。
実験者参加者は生徒と教師に別れて、電気ショックを使った学習実験に挑むのです。
結果、最も強い電流を浴びせたのは、第3グループ、つまり非難と屈辱を味わったグループだったのです。次は、完成を妨害された第2グループ。そして解けないパズルを渡されたグループは、この3グループの中で最も電気が弱かったのです。
実は怖いパワハラ
つまり非難と屈辱を味わうと、チャンスがあれば人は復讐する可能性のあるようです。
こう考えると、職場でのパワハラは、相手の心に「復讐」の種をまいてしまうことになるのかもしれません。
仕事仲間との信頼関係を軽視して、仕事の完成の遅れの原因となるような人も要注意。けっこう恨まれている可能性があります。
あるいは自分には直接「復讐」が返ってこなくても、自分の周辺に「復讐」を降りまいているかもしれません。
復讐されないように気をつけたい2つのポイント
・他人を侮辱しない。
・他人の仕事を邪魔しない。
言われてみれば当たり前のことですが、将来「復讐」されないためにも、常に心がけたいですね。