世の中にはモテるための方法がいくつも紹介されています。ただほとんどは、その「努力」が相手に分かってしまうもの。誰にもわからずに、モテるようになる方法はない?そんな要望に応える技を紹介しましょう。
- 大きくなった瞳孔に無意識に惹かれてしまう!?
- 簡単なのは暗がりで会うこと
- クイズで瞳孔を大きくする手も!
大きくなった瞳孔に無意識に惹かれてしまう!?
20代ならいざ知らず、ある程度の年齢になって「モテるようになりたい」と言うのは少し恥ずかしかったりしませんか?だからこそ誰にも気づかれない「モテ技」があるなら試してみたくないですか?
そんな希望をかなえてくれそうなのが、心理学者ヘスの実験です。
ヘスは同じ明るさの中でも、快適なものや興味のあるものを見ると、人の瞳孔が大きくなることを発見しました。
また別の実験では、女性の瞳孔を大きく加工した写真と普通の瞳孔の写真を見せて、男性の瞳孔の大きさの変化を確認したのです。瞳孔の大きさ以外はまったく同じ写真にもかかわらず、瞳孔の大きな女性の写真を見たときに、男性の瞳孔は2倍も大きくなりました。
そもそも瞳孔は黒目の真ん中にある透き通った黒い小さな部分のこと。パッと写真を見ただけでは、どちらの写真の瞳孔が大きいかはわかりづらいでしょう。それにもかかわらず男性の瞳孔はしっかり反応したのです。
しかも2枚の写真のうち好きな方を持って帰ってもいいと言うと、ほとんどの男性は瞳孔が大きく開いた女性の写真を持って帰ったそうです。
この写真の選択のときでさえ、男性は自分が瞳孔の大きい女性の写真を選んだことに気づいていなかったそうです。
簡単なのは暗がりで会うこと
この実験通りであれば、瞳孔を自由に開くことができるようにればモテることができそうです。ただ、瞳孔を意識的に操るのはそう簡単なことではないでしょう。ネットには遠くに焦点を合わせると瞳孔が大きくなるといった情報も書かれていましたが、残念ながら真偽のほどは定かではありません。
一番、確実なのは、暗がりで気になる相手に会うことではないでしょうか。
ネコの目を見ればよくわかりますが、瞳孔はカメラでいう「絞り」と同じような働きをしますので、明るいところにいけば光が入らないように小さくなり、暗くなれば光を取り入れようと大きくなるのです。
バーやレストランなど、やや薄暗い場所で会えば大きな瞳孔を相手に見せることができます。ただしカウンターだと瞳を見せることができないかもしれませんが……。
クイズで瞳孔を大きくする手も!
じつは瞳孔の大きさの変化は、興味のあるものを見たときだけに起きるわけではないようです。
豊橋技術科学大学の情報・知能工学系チームは、クイズの答えがひらめく前に瞳孔が大きくなることを発見しました。実験では、複数のワードに共通する言葉を考えるクイズを出しました。すると答えに到達する直前に瞳孔が大きくなったのというのです。しかも「もうすぐ解けそうだ」といった気分と瞳孔の変化は、まったく関係のないこともわかったのです。
つまり「難しいな」「わからない」と話していた実験参加者でも、瞳孔が大きくなった直後に回答が出てきたのです。
こうした「ひらめき」は脳が無意識に働いた結果として起こるもので、瞳孔は、そんな脳の動きと連動しているようなのです。
クイズを気になる相手に出してもらえば、ひらめくたびに瞳孔は大きくなります。ただ、それが恋のきっかけになるかは、残念ながらわかっていません。
もしよければ試してみてくださいね。
参考: 『図解雑学 人間関係の心理学』(齋藤勇 著/ナツメ社) /「ひらめきを科学する ―ひらめきに先立って生じる瞳孔散瞳―」