ドキドキするだけでいいの? 恋を始めたい人に教えたい「吊り橋効果」実験の真実とは

「吊り橋効果」という言葉を聞いたことがありますか?吊り橋で相手をドキドキさせたらあなたに恋をする、という効果です。応用しがいのある理論ですが、本当に効果あるの?そんな疑問について考えてみました。

  1. 「あのとき恋に落ちたのは、ドキドキしていたから」!?
  2. 「吊り橋効果」実験は、こうして行われた
  3. 最初のデートは「映画」か「遊園地」が正解
  4. 吊り橋に匹敵するような印象が重要

「あのとき恋に落ちたのは、ドキドキしていたから」!?

1974年に、カナダの心理学者であるダットンとアロンが発表した「吊り橋理論」は、衝撃的な内容でした。「感情は認知に先立つ場合がある」という学説だったためです。

私たちはふだん、ドキドキするときには、理由が先にあると思っています。「恋をしたからドキドキする」「怖い映画を見ているからドキドキする」、つまり、認知によって感情がわき上がると考えています。

ところが吊り橋理論によると、緊張状態や興奮状態にあると、通常の順番が狂ってしまうというのです。つまり、「ドキドキしているときに誰かに会うと、恋に落ちていると錯覚する」ということが成り立つと。そんなことがあっていいものでしょうか。

「吊り橋効果」実験は、こうして行われた

ダットンとアロンが、どのように吊り橋効果実験を行ったかの概要を解説しましょう。70メートルもの深い谷にかかっているキャピラノ吊り橋と揺れない固定の橋で、女性の連れがいない若い男性に女性の実験者が声をかけたのです。話の内容は、「心理学の研究に協力していただけませんか」。

女性は年齢や性別などを質問した後、ダミーの心理学的テストを行い、「結果に興味があるなら後日お電話ください」と、電話番号を書いたメモを渡しました。結果、吊り橋で電話番号を受け取ったのは18人で、そのうち電話を掛けてきたのが9人(50%)。一方、固定の橋は16人中2人(13%)しか電話をかけてこなかったというのです。

そのため緊張状態や興奮状態で「ドキドキ」しているときは男女の仲に効果的だと言われるようになりました。

さて、この実験は「感情は認知に先立つ」ことはあるという意味では重要な実験なのですが、本当に恋を始められるのかについては、少し疑問もあります。

まずは男性の構成。18~35歳で、心理実験で協力を承諾した人という括りなので、35歳以上の男性で、人見知りのため心理学テストに協力を拒むタイプはわかりません。通じません。

さらに実験では「電話をかけてくること」でカウントしていますが、この行為が恋愛の始まりなのかも少し微妙かもしれません。心理学実験に本当に興味があっただけかもしれないですし……。

じつはNHKの「大心理実験2」でも、吊り橋効果を取り上げていました。

結果、吊り橋の方が男性の女性に対する好感度は上がったものの、女性が男性を評価した場合は好感度を下げてしまったのです。

さらに男女の距離で好感度を測る実験では、心拍数の上がらない男女二人の散歩と途中から走らせて心拍数を上げる場合で比べました。結果、散歩前と散歩後の二人がベンチに座ったときの距離は走った方が離れてしまったのです。ただ、一緒に走った方がベンチに座ってから男性を見つめる時間が長かったことが判明。つまり物理的な距離は遠のいたものの(汗をかいたのがきになったとか?)、心の距離は縮まったかもという結論が出ました。

最初のデートは「映画」か「遊園地」が正解

で、「どうすればいいの?」という話ですが、確実ではないけれど、試してみる価値はありそうです。ドキドキを恋と勘違いしてしまう人も存在するようなのです。

昔から、最初のデートの定番は「映画」か「遊園地」と相場が決まっていますが、これは正解といえるでしょう。

映画であれば恋愛ものやサスペンス、ホラーなど、遊園地では絶叫系マシンなど刺激の強いアトラクションを選べばば相手は勝手にドキドキしてくれて効果的がありそうです。

吊り橋に匹敵するような印象が重要

ただ1つ注意があります。

吊り橋実験は、「自分がドキドキしているのは吊り橋を渡っているからだ」という認知が続いてしまえば失敗なのです。つまりドキドキを恋だと勘違いするシチュエーションが必要で、ここで自身の魅力が問われてしまうのです。

「ん? それなら、いつもの恋愛事情と同じじゃない?」と正直、思ってしまう人もいるかも。でも、心拍数が上がっているときに魅力的な印象を残せるならプラスに働く可能性はあります。試さない手はないかもしれませんね。

また、さまざまな条件を考えると、自分の得意なスポーツを一緒に楽しむのは成功率が高そうです

加えて、倦怠期や友達付き合いがながい人なら、改めてドキドキする相手と思わせることができるかもしれません。

さあ、得意なスポーツを考えてみましょうか!

参考:『社会心理学ショート・ショート』

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