デートには赤い服を着よう。 心理実験で証明された、赤がもたらす印象効果

赤い服って持ってますか? くすみカラーのブラウスや、きれい色のスカート全盛の今では、あまり優しい印象を与えない赤色の服を敬遠する人もいることかと思います。しかし、赤い服には実はあなたの魅力をUPさせる効果があるかもしれません。

  1. 「赤」に対する各国の印象は、軒並み「最高!」
  2. 人物は変えず、背景の色だけを変えた心理実験
  3. 「パステルカラー」は、出会いの場だけかも?
  4. 抵抗のある人は小物から始めてみて

「赤」に対する各国の印象は、軒並み「最高!」

ちょっと考えてみると、「赤」は不思議です。日本ではハレの日にめでたい色として赤を効果的に使いますし、中国でも古来から赤はラッキーカラーとして扱われてきました。他にも、さまざまな国で赤は権威を象徴する色として使われます。国旗に頻繁に使われる色としても印象的ですよね。

また、ロシア語にいたっては「赤い」と「美しい」はどちらも「красный(クラシーヌイ)」と呼びます。赤い、イコール美しいという手放しな褒めようは、赤の特別さをことのほか表しているといえるでしょう。

そう、「赤」に対する各国の印象は、軒並み「最高!」なんです。では、単純に赤をまとえば魅力的な人間に見えるのでしょうか?「そんな単純なこと、あるわけない」と思ってしまうかもしれません。でも現実はけっこう単純のようですよ。

人物は変えず、背景の色だけを変えた心理実験

アメリカはロチェスター大学の心理学者、アンドリュー・エリオットが行った実験に、色彩による印象効果を調べるものがあります。男性に女性の写真を見せて、好ましさを評定させたのです。このとき、人物部分はそのままで、背景の色が違う写真を複数用意しました。

すると、人物は全く変わらないにもかかわらず、男性参加者の多くが「赤を背景にした女性がより好ましかった」と評定したのです。ここで重要なのが、性差です。同じ写真を用いて女性参加者に同様の実験を行ったところ、赤を背景にした女性が突出して好ましく評定されるということはありませんでした。

つまり、異性の魅力に関しては、とくに赤色がプラスに作用するのではないか? という仮説が立ちます。赤色がなぜそんなに異性の魅力をアップさせるのかについては、よくわかっていません。しかし、昔から「赤」がさまざまな地域で特別な色であったことが、関係しているのかもしれません。

「パステルカラー」は、出会いの場だけかも?

出会いの場では、女性はピンク、レモン色、ラベンダーといったパステルカラーを着られる方も多いかと思います。雰囲気も優し気ですし、ご本人も安心できる色合いなのかもしれません。ただ、確かに赤い服には「なんだか攻撃的」「積極的すぎる?」というイメージを持つ方もいるでしょう。デートになれば、赤があなたの魅力をより引き立ててくれるでしょう。

抵抗のある人は小物から始めてみて

とはいえ、日頃から着ていない色味の服を突然着るのは落ち着かないもの。抵抗のある人は、小物から始めてみましょう。女性の場合、赤のパンプスは、同性である女性から見ても、ちょっと艶やかな感じがするのではないでしょうか。赤いバッグ、バレッタ、いつもよりレッドの強いリップなど、赤をまとうと相手の印象が違ってくるかもしれません。

参考:『実験心理学 なぜ心理学者は人の心がわかるのか?』p.18

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