社内恋愛が減る!?コロナ禍で変わる恋愛・結婚の「出会い」

人と直接会うことが以前より難しくなったコロナ禍で、恋愛や結婚の形も変わっていきそうです。では、どんなきっかけで恋が始まるのでしょうか?各種アンケート調査から探ってみました。

  • コロナ以前は社内恋愛から結婚が王道
  • テレワークでも「社内結婚」が生まれる?
  • コロナ禍で結婚した人は増えている
  • ネットのみでつながっている友人の数は重要

コロナ以前は社内恋愛から結婚が王道

新型コロナウイルスの影響によって、テレワークを実施する企業も以前より多くなりました。その結果、会社の同僚や上司に会うことも少なくなり、特に雑談が減ったという調査がいくつも出されています。

こうした社内交流の変化は、今後の結婚事情にも大きく影響する可能性があります。

2019年6月にナナイロウエディングが、20代~30代の既婚女性を対象1098人にアンケート調査した結果によれば、パートナーとの出会いのきっかけは以下の通りでした。

・職場 29.4%
・知り合いからの紹介 27.8%
・昔からの知人 14.6%
・SNSを通じて 9.6%
・結婚相談所・婚活パーティー 3.9%
・マッチングアプリ 3.7%

新型コロナウイルスの影響を受けていない時期のアンケート調査では、結婚のきっかけのトップは「社内」でした。次に飲み会などを含んだであろう「知り合いからの紹介」が続きます。この2つが「きかっけ」の半数以上を占めているのです。

テレワークでも「社内結婚」が生まれる?

じつは「社内結婚」が多いのは、過去の心理学実験の結果とも一致します。

米国ペンシルベニア州立大学のジェームズ・ボッサードは、フィラデルフィアの夫婦5000組を調査した結果、結婚したカップルの全体3分の1は、結婚前に5ブロック以内(地域によって変わりますが、だいたい直径500メートルぐらいの範囲)に住んでいたことが判明したのです。

その原因について、ボッサードは顔を合わせる機会が多かったからだと結論づけています。ご近所づきあいのある地域であれば、近くに住んで顔を合わせる回数が多い方が結婚に発展しやすいというわけです。

ではテレワーク下で、直接会ったときと同じような恋愛の展開が生まれる可能性はあるのでしょうか?雑談の少なさが仕事にもマイナスの影響を及ぼしているといったアンケート調査が出るような状態だと、以前より難しいのかもしれません。

コロナ禍で結婚した人は増えている

一方、コロナ禍で結婚への意識も変わってきています。

「マッチングアプリ大学」というサイトを運営する株式会社ネクストレベルが2020年5月に18歳以上の独身男女359人にアンケート調査をした結果によれば、「結婚への意識に変化があったか」という質問に、約3割の人が「ある」と回答。「結婚したい」46.2%、「結婚もいいかも」24.5%を併せて7割以上が結婚に前向きな意識の変化を示しているのです。

では、こうした意識の変化は、どのような行動を生むのでしょうか?

サイト「4MEEE(フォーミー)」が、2020年6月22日~7月5日にかけて、20~30代の456人の未婚女性にアンケート調査したところ、コロナ禍で「どのようにして新たな出会いを見つけようと思う?」との質問に、最も多く選ばれたのが36.9%を占めた「リモート合コン/マッチングアプリ/SNSなど、オンライン上で出会っている」でした。次が34.4%の「出会いは欲しいが何もできていない」でした。3位が24.2%の「少人数の食事会など、許される範囲の中で外出し実際に対面して出会っている」でした。

実際に会えないなら、オンラインでの出会いに期待するのは当然といえるかもしれません。しかし恋愛や結婚のきっかけは、新型コロナウイルスの影響がなくなっても、オンラインが大きな位置を占める可能性があるのです。

ネットのみでつながっている友人の数は重要

株式会社リクルートブライダル総研が発表している「恋愛・結婚調査2019」が、恋人の有無にオンラインの活動が影響している可能性を示しています。

現在、恋人がいる人と、いない人で友人の数を比べると以下のような結果となりました。

◆同性の友人の数
恋人がいる人  14.8人 1.6倍
恋人がいない人  9.0人

◆異性の友人の数
恋人がいる人   5.9人 1.8倍
恋人がいない人  3.3人

◆インターネットのみでつながっている友人の数  
恋人がいる人  36.2人 1.9倍
恋人がいない人 19.4人
(同性・異性問わない)

ネットでの友達の数が多いほど、恋人がいる可能性が高いというわけです。この調査が行われたのは2019年9月。まだ新型コロナウイルスの影響が出ていなかった時期です。

つまりコロナ禍以前から、インターネットでの友人づきあいに積極的な方が、異性の友人が多くいるよりも恋人を得やすい状況があり、コロナ禍はその傾向をさらに強めるかもしれないのです。

新型コロナウイルスの影響によって、結婚のきかっけのトップがSNSやマッチングアプリになる可能性もあるかもしれません。これから婚活しようと思っている方は、オンラインでの活動もおろそかにしてはいけないかもしれませんね。

出会いに大きな影響を与えるコミュニケーション能力をアップしたい方は、こちらもご覧ください。

参考:『世界最先端の研究が教える すごい心理学』(内藤誼人/総合法令出版)

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