スーパーに行くと、ついつい余計なものをかごにドンドン入れてしまって、かなりのお会計になってしまう……そんな悩みはありませんか。ついムダ買いする人は、スーパーの心理作戦にまんまと乗せられてしまっているかもしれません。スーパーにちりばめられた心理作戦を知り、賢く消費できる買い物客になりましょう。明日から、ムダ遣いが大幅になくなりますよ!
- 忙しいときこそ買い物に出向くべし
- 出口側からお店を回るべし
- 目線を下に落として進むべし
- 陳列ではなく商品自体を見るべし
- レジ横の陳列棚には視線を合わせぬべし
- さあ、あなたは余計なものを買ったでしょうか?
忙しいときこそ買い物に出向くべし
お店の滞在時間が長ければ長いほど、人は買い物にお金を使うという心理効果が認められています。そのため、スーパーではゆったりとした音楽を流したり、わざと買い回りのしにくいレイアウトを採用したりして、滞在時間を長くするよう戦略を立てています。
この心理作戦に乗らないためには、時間に余裕がないときに、行きつけのスーパーへ買い物に行くことが必要です。買い物リストを作り、さっと行ってパッと買うことが、ムダ買いを減らす秘訣といえるでしょう。そのためには、週一でたくさん食料を買い込むようないわゆる「買いだめ」をやめて、ちょくちょく買い物に出向くのもいいかもしれません。
出口側からお店を回るべし
ほとんどのスーパーでは、入り口から出口にかけて、反時計回りに買い物ができるようレイアウトされています。9割の人は右利きですから、右側に陳列棚があったほうが、商品を手にとりやすいためです。
つまり、お店を反対側、出口側から回れば陳列棚は身体の左側に来て、商品を取りづらくなります。ぜひ買わなければと思うものでなければ、手に取るのがちょっとおっくうです。とくに込み合うお店で、人の流れに沿わなければならない場合は別ですが、そうでなければ陳列棚は自分の左側に来るように意識してお店を回ってみましょう。
目線を下に落として進むべし
スーパーに限らず、どんなお店であっても、人の目線が来るところに売りたいものを置くのが基本です。目線のラインには、本当にお得な商品が並んでいる場合もありますが、ことスーパーの場合、目線よりもちょっと下のラインに目玉商品を置く傾向があります。
とくに調味料や加工品コーナーではその傾向が強いので、意識して目線を下に落として進みましょう。チラシで見たお得商品も、下のほうに陳列してある場合が多いですよ。
陳列ではなく商品自体を見るべし
最近では、とくに青果コーナーの陳列に工夫を凝らしたスーパーがよく見られます。整然と、カラフルに陳列することで、購買意欲をそそる工夫が、そこにはあります。
しかし、きれいなレイアウトに惑わされてしまうと、やはり余計なものを買ってしまいがち。「どうしてパプリカを買ってしまったのだろう……今日の献立に全く合わないのに」と悩む羽目にならないよう、陳列ではなく、商品自体に目を向けましょう。
陳列を見て「きれい!」「買いたい!」と思って、衝動的に商品を手にとり、かごに入れてみると、それほどほしくないことに気づくかもしれません。
スーパーの華麗な陳列マジックに惑わされる前に、「手にとったら、その商品をよく見てみる」ことを心がけましょう。本当に新鮮でお買い得な品物であれば、じっくり見たところで迷いはしないはずですよね。
レジ横の陳列棚には視線を合わせぬべし
スーパーのレジ横には、飴やガム、電池、ゴミ袋、ちょっとしたお菓子などが並んでいます。レジ横に並べる商品も、当然のことながらスーパーが心理作戦を練りに練って厳選しています。買い忘れの多い商品のほか、商品の種類にかかわらず「ついで買い」をしやすいものをピックアップしているのです。
レジに並べば、待ち時間が生じます。そして、「買うべきかどうか」を悩んでいるような時間は、意外とありません。この絶妙な空き時間が、「とっさにガムを買ってしまう」という行動を引き起こすわけです。
この罠にかからないためには、陳列棚を「見ない」のが一番です。レジに並んでいる間は、店員さんのレジ裁きを見つめたり、スマホで天気予報をチェックしたり、前に並んでいる人の晩御飯を予想したりして過ごしましょう。
そして、財布はお会計の直前に出したほうが得策です。お財布を出すという仕草自体が、「財布のひもを緩める」ことにつながるという説もあります。レジに並んでいる時点でお財布を出してしまうと、心のひもも緩んで、ついレジ横の物を買ってしまうかもしれませんよ。
さあ、あなたは余計なものを買ったでしょうか?
ここまでの方法を試してみて、あなたが余計なものを買ったかどうか見極めてください。きっと、スーパーから帰るときのエコバッグは、いつもよりかなり軽いはずです。ムダ買いを一度なくせば、自分の買い物に自信がつきますよ。自分を節約上手と思えるようになったころには、スーパーの作戦にのらなくなっていることでしょう。