良い眠りを得るために何をしたらいいのかは、いろいろな書籍や情報が出回っています。睡眠に効く生活リズムなども広く情報が知れ渡っています。そこで睡眠が重要とわかっていても改善しにくいと感じているビジネスパーソン向けの情報お伝えします。
手を付けやすいことからやってみよう!
睡眠の質を真剣に上げようとすると、けっこうなポイントがあります。この分野の第一人者である宮崎総一郎中部大学特任教授のつくったリストには、夕食以降のお茶やコーヒーの制限や日中はできるだけ人と接し活動的に過ごすといった項目もあります。
睡眠障害を感じるようなら、すぐにでも取り入れるべきでしょうが、「そこまでは……」と感じる人に『ピック・スリー』(ランディー・ザッカーバーグ 著/東洋経済)が掲げる「眠りの質の上げる6箇条」をお伝えしましょう。
①就寝時間を守る
これは平日だけの話ではありません。休日も寝だめを決め込んで寝過ごすことのないようにするのが、質の高い睡眠を確保するために重要なことなのです。もちろん起きる時間が決まっているのに、寝る時間がバラバラというのもよくありません。就寝時間にもアラームをセットすることも有効でしょう。
②入眠儀式を取り入れる
ぬるめのお湯にゆっくりつかる、ヨガをする、特定の音楽を聴くなどなど、何か睡眠への気持ちを高める儀式を生活に取り入れるといいようです。ただし本日の反省など、悩み事につながるようなことは避けたほうがよさそうです。
③携帯電話・パソコンは封印
デジタル機器が発するブルーライトが睡眠の質を悪くさせることはよく知られています。ブルーライトをカットするアプリなどもあるので、そうしたものも活用してみるといいでしょう。また、より本格的にするなら蛍光灯を白熱灯に変えるのもおすすめです。
④夜遅くの激しい運動と食事を控える
代謝を活発にする運動や食事は睡眠の質を下げるそうです。理想的には、就寝の2~3時間前には控えるほうがいいそうです。
⑤室温を下げる
快適な眠りを得る温度は15.5~20度程度とのこと。ただし人種によって体温や汗腺の数も異なりますし、体質も人によって違います。自分に合うかどうかは考慮した方がいいかもしれません。
⑥明日の「やることリスト」を作る
ストレスと不安で目がさえてしまうタイプの人には、翌日の不安を解消してからの方が睡眠の質が上がるそうです。ビジネスパーソンは参考にしたい睡眠のヒントですね。
今日は睡眠の質を上げる方法をお伝えしました。
日本人は世界的にも睡眠不足の傾向が強いことがわかっています。あまり睡眠不足を続けると、睡眠不足が借金のように積み重なってあらゆる不調を引き起こす「睡眠負債」という状況を招きかねません。睡眠負債は集中力にも関係すると言われており、よりより仕事をこなすためにもしっかりとした睡眠は重要です。
比較的簡単に試せる6つのヒントを掲載しましたので、試してみてより本格的に睡眠にこだわりたいと思えたら、前述の宮崎総一郎教授の本などを購入して生活改善することをお勧めします。
心理学に興味のある方はこちらもご覧ください。
参考:『ピック・スリー』(ランディー・ザッカーバーグ 著/東洋経済)