部下のモチベーションを上げるには? 心理学が教える2つのポイント

やる気のない部下に悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか?それなら報酬をあげればいいのでしょうか?やる気と報酬について解説します。

  1. 目的がお金に変わった後の変化
  2. 報酬の分しか働かなくなる
  3. 内発的モチベーションを高める
  4. やらされ感を抑える

目的がお金に変わった後の変化

「もっとやる気を出してくれたらな」と思うことは少なくないでしょう。何かモチベーションを上げる特効薬があればと思うことも……。それなら「給与をあげてみるか!」と考えた方、報酬だけでモチベーションが上がると思ったら要注意です。

エドワード・デジの実験は、大学生を2グループに分けパズルを解いてもらうというものでした。

最初、両グループともにパズルを解いてもらい休息を挟みます。ポイントは、この休息時間にどれぐらいの時間、パズルを解いているかでした。

2グループとも、最初の実験後の休息でもパズルを解き続けていました。つまりモチベーションが下がることはなかったのです。

そして2回目の実験では、片方のグループにパズルを解くことで1ドルの報酬を払うと約束しました。すると2回目の実験後の休息では、報酬を約束されたグループの休息時間でのパズル取り組み時間は、報酬を約束していないグループより長くなりました。

つまり報酬によってモチベーションが一気に増大したわけです。

そして休息が終わった3回目の実験では、報酬を約束したグループにも1回目と同様に無報酬で取り組んでもらったのです。その結果、報酬がもらえなくなったグループの休息時間でのパズル取り組み時間は、一気に減少したのです。もちろん報酬の話をいっさいしなかったグループの時間に、大きな変化はありませんでした。

報酬の分しか働かなくなる

この実験結果は何を意味するのでしょうか?

まず、1回目の実験の後、両グループとも自発的に休息時間にもパズルを解くほどモチベーションあふれていました。しかし報酬を約束されたことで、行動の目的が報酬をもらうことになってしまったのです。結果、報酬をもらえない3回目の実感の後では、モチベーションが一気に下がってしまったのです。

報酬を与えられると、報酬の分だけしか働かなくなり自発性が下がる。これは納得できる場面も多いことでしょう。趣味でやっていたときは夢中だったのに、金銭が発生するとやる気が失せてしまうといった現象です。

とはいえ仕事である以上、給与は当然。つまり報酬を支払いつつモチベーションを維持する必要があります。そのポイントは2つあります。

1.内発的モチベーションを高める

「自分はこうなりたい」「この仕事はこう進めるべきだ」といった内発的モチベーションを高めることで、報酬を約束される前の自発性を人は取り戻すことが可能です。

そして内発的モチベーションを高めるには、承認欲求を満たしてあげることが有効だとされています。具体的には、「助かったよ。ありがとう」という言葉一つだけでも、モチベーションは上がっていくのです。お金をもらうためだけに働くのではなく、自分が仕事をする価値も認めてもらえる。さらに自分が成長できるような道筋を描くことができれば、もっと内発的モチベーションは上がっていきます。

2.やらされ感を抑える

自分の行動が制限されていると感じると、モチベーションはどんどん下がっていきます。例えば、現場の担当者は意見が言えず、命令だけを聞かなければならないようなケースでは、モチベーションを高く保って頑張れという方が無理でしょう。

ただ従わせるのではなく、自発的にやりたくなるような〝自由度〟を、どれだけに仕事に与えられるのかが上司の腕の見せどころかもしれませんね。

また、近年の研究では、報酬のような外発的モチベーションで動機づけられた行動でも、内発的モチベーションに変化することがわかっています。

お金で釣られて始めた仕事だけど、どんどん楽しくなってのめり込んだ。そんな体験が心理学でも解明されたといえるでしょう。

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