クライアント先で言葉に詰まってしまうシーンは多々あるのではないでしょうか。その結果、商談が自分の意図しない方向にどんどん進んでしまったり……。言いたいことを適切に伝えられるようにするためのポジティブ変換術をご紹介します。
- ビジネスシーンで効果的なポジティブ変換10選
- いつもポジティブ発言を心がけていると、言葉を探すクセがつく!
ビジネスシーンで効果的なポジティブ変換10選
1.「このデザインは古臭い」→「ノスタルジックなデザインですね」
「ノスタルジック」は、「郷愁」「懐かしい」という意味。「古い」「懐かしさを感じる」と日本語でいうより、また「レトロ」よりちょっとおしゃれになります。あたかもホメたような印象を与えることができます。
2.「ちょっと派手じゃないですか?」→「華やかですね」
思っていたよりかなり派手な商材に仕上がってしまったときには、まずその華やかさを指摘しましょう。そのあとで「少し抑えたほうが、当方のイメージに合うかもしれません」と切り出します。
3.「スケジュール感が遅い」→「慎重丁寧でいらっしゃいますね」
先方が出してきたスケジュールが思いのほか遅めの進行だったときには、「ちょっと遅いのでは」と言いたくなりますが、ここで「慎重」という言葉に置き換えてみましょう。
4.「スケジュール感が早すぎる」→「ここは慎重に行きたいところです」
「慎重」という言葉は、自分たちのスケジュール感について伝えるときにも使えます。「この部分は、もっと慎重にやらせていただきたい」と言えば、真摯さが伝わるのではないでしょうか。
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5.「説明がまわりくどい」→「ご丁寧にありがとうございます。この部分は大丈夫ですよ」
先方の説明が冗長で時間がもったいないと感じたら、「丁寧」という言葉を使って、まずは説明してくれたことに感謝しましょう。
6.「わけわからん」→「哲学的なものの見方をされますね」
ときには言っていることの意味が分からない大御所に出会うこともあるでしょう。「哲学的」という言葉を自分の中にストックしておくと便利です。
7.「あの人には任せられない」→「あなただからこそ頼めるんです」
できれば仕事を頼みたくないと感じている人を「担当です」と紹介されてしまったら……。あくまで「あの人はダメ」ではなく、「あなたがいい」というスタンスでお願いしてみましょう。
8.「軽率な判断では?」→「積極的にありがとうございます」
もう少し考える余地があるのに、「よし、これで行こう!」と先方が言ったら、ついつい流されてしまいがちですよね。でも、それが後日トラブルのもとに発展することもあります。まずは「積極的」という言葉を使って感謝を述べましょう。それから懸念点を伝えます。
9.「水曜日はいません」→「月、火、木、金であればいつでもうかがえます」
公休などを取っていると、とっさに「この日がダメなんですよ」という言葉が出てしまいます。「ダメ」という、ネガティブな言葉を使わなくても済むようにしたいですね。
10.「ちょっと考えさせてください」→「いったん持ち帰らせてください」
ビジネスシーンでなくても、「考えさせて」は「買わないよ」の暗喩と捉える人も多いものです。まさにそうだとしても、相手とよい関係を持続させたいと考えているなら「持ち帰らせて」という言葉を使いましょう。「上司と相談する」というニュアンスが伝わります。
いつもポジティブ発言を心がけていると、言葉を探すクセがつく!
ポジティブ変換のコツは、常にポジティブ発言を心がけること。ビジネスシーンでなくても、「あの太ってる人」ではなく「あのグラマーな人」、「落ち着きがない」ではなく「活動的」など、人間関係を円滑にするためにポジティブ変換力を鍛えましょう。日常生活でネガティブな言葉を発しないように気をつけていれば、ビジネスの場でも自然と言葉を探すクセがつきますよ。周囲の人間関係も円滑になって、一石二鳥です!
参考:『いいことがいつも起きる人の30の習慣』植西聰、あさ出版