目標達成の敵「ごほうび」に負けない方法とは

重要なのは継続する事だと感じることはありませんか?英会話やダイエット、仕事でも、なかなか上達しなかった人がコツコツと努力して成果を出す姿を目にしますよね。そんな継続のヒントについてお伝えします。

  1. 自分への「ごほうび」が目標を遠ざける
  2. タスクの書き出しで怠け心が!
  3. 好きじゃないと継続できない

自分への「ごほうび」が目標を遠ざける

継続できないポイントの一つは、誘惑に負けること。ダイエット中のケーキや英会話の勉強を止めるネットサーフィンなどなど、無数の誘惑が目標の達成を阻みます。

この誘惑に負ける心理の元凶を、スタンフォード大学のケリー・マクゴニガル教授は、「モラル・ライセンシング」だと説明しています。「モラル・ライセンシング」は簡単に言えば、良いことをした後はいい気分になり、悪いことをしたって構わないと思ってしまうこと。

ダイエットで言えば、昼に炭水化物のパスタを我慢してサラダで抑えたことで、目標に向かって進歩した自分を褒めてしまい、3時にケーキを食べてしまうといった行動です。

シカゴ大学ビジネススクールのアイェレット・フィッシュバッハとイエール大学マネジメントスクールのラヴィ・ダールは、

「人は目標に向かって前進すると逆に目標から遠ざかるような行動をしたくなるという研究結果」(『スタンフォードの自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル 著/大和書房)を示したそうです。

この実験では、ダイエットが順調に進んでいる実験参加者に、理想体重にどれだけ近づいた確認した後、リンゴかチョコレートバーのいずれかをプレゼントしました。結果、85%がチョコバーを選んだというのです。これはダイエットの進捗状況に安心して、「ごほうび」としてチョコバーを選んだ人が多かったことを示します。

一方で進捗状況を確かめなかった実験参加者は、58%しかチョコバーを選ばなかったことがわかっています。

タスクの書き出しで怠け心が!

自分は目標に近づいているという意識は、継続への意志力を奪っていくことになるのです。とはいえ目標がなければ、そもそも何かを継続することができないので、進捗状況を知ると継続しにくくなるのは、かなり大きな問題です。

こうした意識は、目標達成のタスクを書き出しただけでも起きるとのこと。しっかり計画を立てた段階で満足して、実際に行動する前に怠け始めてしまうのでは、目標には一向に到達しないことになります。

この難敵を倒す方法を、マクゴニガル教授は教えてくれています。それは誘惑に勝った姿を思い出して、「なぜ誘惑に負けなかったのか」を考える方法です。たったこれだけのことで、誘惑に負けなかったことを思い出しただけでは70%の学生が誘惑に負けたのに、理由を考えただけで69パーセントの学生が誘惑に勝ったのです。

何のために目標を立てたのかを思い出すことで、「ごほうび」が目標達成を妨げる要因になると感じるようになり、結果的に誘惑を遠ざけることができるようになるのです。

つまり誘惑に負けないためには、目標を達成する理由をしっかりと考えておく必要があります。どうして目標を達成したいのか、達成することで何が生まれるのか。その先に何を得たいのか。しっかりと組み立てて目標に挑むことで、状況は変わっていくのです。

好きじゃないと継続できない

物事を継続的に努力するために必要なのは、「好き」になることだと『やり抜く力』の著者であるペンシルバニア大学のアンジェラ・ダックワース教授は語っています。

だからこそ情熱を持って取り組むべきことを発見するために、次の質問を自分にするように書いています。

・私はどんなことを考えるのが好きだろう?

・いつのまにかよく考えているのはどんなこと?

・私が本当に大切に思っているのはどんなこと?

・私にとってもっとも重要なことは?

・なにをしているときが一番楽しい?

この質問でぼんやりとした方向性が見えてきたら、少しでも興味のあることを積極的に試すようダックワース教授は語っています。

人生100年の時代となり、何度かキャリアチェンジをしながら働き続けることも当たり前になりつつあります。だからこそ本当に好きなことに出会っていないなら、それを探し、努力し続けられる環境を手に入れることも人生の幸福度を上げる重要な要素かもしれません。

参考:『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル 著/大和書房)『やり抜く力』(アンジェラ・ダックワース 著/ダイヤモンド社)

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