集中力を高める時間管理の決定版「ポモドーロ・テクニック」ってなに?

「ポモドーロ・テクニック」を知っていますか?時間を区切って集中力を高める手法だと聞いたことがある人もいるでしょう。しかし「ポモドーロ・テクニック」は、時間やタスクに対する考え方を変えていくものなのです。

  1. 6つの手順を繰り返すだけ
  2. 中断させない環境を整える
  3. 集中できるタスクかを考える
  4. 仕事を見つめ直すテクニック

6つの手順を繰り返すだけ

時間の使い方を変えれば、人生は大きく変わります。早起きして勉強や読書の時間を1時間作り出すだけでも、新たな視点を得るなど、これまでにない充実感を感じるでしょう。

しかし1日のうちでかなりの時間を費やす仕事は、時間の使い方に変化をつけることが難しいかもしれません。実際、タスクに追われ、気付けば1日が終わっていたと感じる人も多いでしょう。

そんな人におすすめしたいのが、「ポモドーロ・テクニック」です。

この時間管理テクニックは、6つの手順を繰り返すだけ。その単純さに、効果のほどを疑いたくなるほどです。

①実行するタスクを決める

②タイマーを25分にセットする。

③タイマーが鳴るまでタスクに集中する

④タイマーが鳴ったら作業を中断し、タスクにチェックを入れる

⑤5分間、仕事と関係ない休憩を取って脳を休ませる

⑥ ①~⑤を4回繰り返したら、20~30分の休憩を取る。

このテクニックの基になっていうのが、人の集中力の限界が25分だという開発者の試行錯誤です。その中で最高のパフォーマンスを追及するためにはどうしたらいいのかという問いの答えが、6つのシンプルな手順なのです。

中断させない環境を整える

このテクニックは、当初、締め切りに追われるIT技術者に広まりました。『ポモドーロ・テクニック:世界が実践する時間管理術はこうして生まれた』の著者自身もソフトウェアの開発者だったことから、このテクニックを使いやすい労働環境だったのかもしれせん。しかし、ほどなくこのテクニックはイタリアから世界各国に広まっていくのです。

時間を区切るだけのテクニックが、さまざまな人を魅了した理由は、25分間のストイックさにあります。

まず、25分間に邪魔が入ってタスクを中断したら、改めて25分間タイマーをセットして、一からタスクに集中する必要があるのです。

そのために「電話に出ない」「同僚などから問いかけに応えない」などの環境整備も必要になります。「この時間は集中したいから、放っておいてほしい」と、周りの人に伝えておかなければならないのです。

集中できるタスクかを考える

さらに重要なのは、内的中断と呼ぶ「目移りも」も許されていないことです。

例えばタスクを処理中に、別の用事を思い出したとしたら、その事柄だけを急いでメモってタスクに戻らなければなりません。もちろん本当に緊急であれば、タスクを中断。緊急事態に対処し、25分間をやり直す必要があります。とにかく徹底的に25分間、集中することが求められるのです。

本当の緊急事態以外は、25分間が終わった後にメモ内容を再検討して、タスクに加えるのかどうかを検討します。

『どんな仕事も「25分+5分」で成果が出る ポモドーロ・テクニック入門』(フランチェスコ・シリロ 著/CCCメディアハウス)には、「メールのチェック」「7月のシカゴでのジャズコンサートをネット検索する」「ピザの注文」などがメモ内容の具体例としてあがっているので、25分間を集中しようとすると、さまざまな雑念が邪魔してくるのだとわかります。

また、こうした内的中断が頻繁に起きる原因には、タスクの重要性が低かったり、目標設定が間違っているなどの可能性を指摘しています。


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つまり25分間集中することにストイックに取り組み、そのタスクの価値が集中に値するのか確認することも、「ポモドーロ・テクニック」に含まれているのです。

さらにタスクと時間のかけ方についても、25分を1単位として何個で処理できるのかを記録し、時間の見積りを立て、その精度を高めていくことが推奨されています。

仕事を見つめ直すテクニック

「ポモドーロ・テクニック」はすべての業務に向いているわけではありません。例えば「メールを一気に処理する」「いろんな人にアポを取る」「営業先に出向く」といった内容には向いていないでしょう。

逆に集中を必要とする仕事で、進行を自分で管理できる業務には向いています。

タスクを厳選し、目標からムダを省き、できる限り達成の時間を正確に予測するなど、しっかり準備した最高の25分間を業務時間内に作りだしていくことで、仕事全体の質も変わっていくことでしょう。

また集中する25分間を数多く作り出そうと努力すれば、自分が集中しやすい目標や仕事のあり方も見えてくるはずです。

仕事を25分ごとに区切るという簡単なテクニックが世界を席巻した理由は、仕事への取り組み方を考えるきっかけになるといった点にもあったのではないでしょうか。

参考:

『どんな仕事も「25分+5分」で成果が出る ポモドーロ・テクニック入門』(フランチェスコ・シリロ 著/CCCメディアハウス)

『ポモドーロ・テクニック:世界が実践する時間管理術はこうして生まれた』

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