「めんどうくさいな」と思うことは誰にでもあるでしょう。ただ、それを大切なお知らせだと感じる人は少ないかもしれません。めんどうくさいと感じたときにすべきことを、紹介したいと思います。
- めんどうの基準は人によって違う
- めんどうをへらすためのステップとは
めんどうの基準は人によって違う
めんどうくさいと感じてしまうことは誰にでもあるものです。ただ、めんどうくさいと感じる基準は、人によって変わってきます。繊細な作業だからめんどうくさいと感じる人もいれば、コミュニケーションが必要だから、あるいはややこしい手順だからめんどうだと感じる人もいるでしょう。
それどころか多くの人がめんどうだと感じるのに、自分は楽しいと感じてしまうケースもあるかもしれません。
そもそもめんどうくさいという感情は、「やらなくちゃ」と感じる際に発生しやすくなります。逆に面白いと感じる場合は、あまりめんどうくさいと感じることはありません。
つまり「やらなきゃいけないこと」を減らせば、日々の生活からめんどうなことは、かなり減るのです。
めんどうをへらすためのステップとは
「やらなきゃいけない」ことを減らすためには、いくつかのステップが必要になります。一つひとつ解説していきましょう。
① めんどうくさいことを紙に書く
「めんどうくさい」と感じたら、それを紙に書いてみましょう。もちろん紙に書くこと自体がめんどうだと感じることもあるでしょう。しかし一般的に、めんどうくさいよといったネガティブな感情にフタをして、意志の力でどうにかしようとすると、ネガティブな考えが頭の中で回り始めるそうです。
認めてあげることで、ネガティブな感情は必要以上に大きくなることはありません。つまり、めんどうくさいという感情に振り回されないためにも、紙に書いて、めんどうだと感じたことを認めてしまった方がいいのです。
②自分にとって必要か考える
意外に思うかもしれませんが、自分にとって本当に必要かを考えることで、「やらなきゃいけないこと」を減らすことができます。
そもそも必要でなければ「やらなきゃいけない」とは思っていないと考えがちですが、じつは必要だと勝手に思い込んでいるというケースも少なくありません。
例えばダイエットのために「走ろう」と考えていたとしましょう。運動自体は健康に必要かもしれません。しかし必ずしも走る必要はないでしょう。「歩く」でもいいでしょうし、たんに体重を落としたいなら食べるのを我慢するという方法もあります。
また「英語を学習」を面倒だと感じたときは、どうでしょうか?
英語を使う必要がないなら、わざわざ学ぶ必要があるのかを考える必要があるかもしれません。
このときポイントになるのは、頭ではなくハートに聞くことです。損得勘定や世間での評価などを取り去って、自分の気持ちに素直に従うことが重要です。
③自分に必要な行動か迷ったとき
どうしても迷ったときは、自分の尊敬している人を想像してみましょう。そして尊敬している人が自分に「やらなきゃいけないこと」を実行するよう命令しているシーンと、実行する必要がないと言っているシーンを想像してみましょう。
どちらのシーンが気分がよかったでしょうか?
これは損得ではなく、直観で選ぶためのメソッドです。迷ったときには試してみましょう。
④必要だという結論になったとき
めんどうくさいと感じるようなことでも、しなければいけないことはあります。ただ、そのめんどうなことを軽減する方法はあるかもしれません。
アプリが代わりにやってくれるかもしれませんし、マクロを組めば対応できるかもしれません。あるいは一部を人に頼むという方法もあるでしょう。もしくは手順が煩雑だからめんどうだと感じるだけで、作業を効率化すれば面倒は改善できるといったケースもあるはずです。
めんどうくさいかどうかは、作業改善のポイントになります。業務を効率化したり、自動化していったりした歴史の裏側には、めんどうだという感情があったケースが少なくありません。
やるのが楽しくて「やらなきゃいけない」と思わないなら、そのままでもいいと思いますが、めんどうくさいけど「やらなきゃいけない」と思うなら、すぐに改善点を探しましょう。
⑤必要ないと感じたとき
やめましょう。人生は短いもの。「やらなきゃいけないこと」を嫌々やるなら、自分が楽しいと思えるものに挑戦してみましょう。その方がより、充実した人生を送れる可能性が高まります。
さて、ここまでめんどうくさいことが必要かを判断する方法を紹介しましたが、体調によってもめんどうだと感じてしまうことがあります。
寝不足、空腹、疲労、体調不良のときは、いつもこなしている作業がめんどうだと感じてしまうケースがあります。自分にとって必要かを判断するときは、体調を整えてからにしましょう。
自分の心についてもっと知りたい方は、こちらもご覧ください。
参考:『「めんどうくさい」がなくなる本』(鶴田豊和/フォレスト出版)