10連休の「後遺症」を引きずっている人はいませんか? 周りはすっかり仕事モードなのに、どうもしっくりこないし、気持ちも盛り下がったまま。そんな人に送りたい解決策です。
- 仕事がうまくいかず会社に行きたくない日は…
- メイクやファッションで自信を手に入れる
- 心の鎧を強化する
- 自信を持ちたければ思い切って外見から変えてみよう
仕事がうまくいかず会社に行きたくない日は…
新年度のスタートとともに、新しい環境で働き始めたという人も多いはず。仕事にまだ慣れないうちは、失敗してしまって落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり、これから職場でうまくやっていけるのかどうか不安になったりと、様々な悩みが尽きないかもしれません。特に連休を挟んだ後、会社に行くのが嫌になって、そのままモチベーションが上がらないことも。
そんなとき、どうすればもう一度元気に会社に行こうと思えるようになるのでしょうか。色々な方法がある中でも、今回特に大切だとおすすめしたいのは、自信を取り戻すことです。失敗のせいで委縮してしまった自分の気持ちをリセットし、自信を取り戻すための方法を考えてみましょう。
メイクやファッションで自信を手に入れる
主に女性にとって、メイクアップはなくてはならない存在といえるのではないでしょうか。
オールド・ドミニオン大学のトーマス・キャッシュ博士の調査によると、女性はメイクをすることで、すっぴんのときよりも自分の顔についての満足度や評価が大きく上昇するそうです。手間暇をかけたメイクが思い通りに仕上がった日や、プロの手でメイクを施してもらった日、いつもより胸を張って歩けたというような経験を持つ女性は、少なくないかもしれません。
また、ファッションについても同じようなことがいえます。
2014年に話題になったベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』の著者・ジェニファー・L・スコット氏が講演で語ったエピソードの中に、古くみすぼらしいのに着つづけていた服を思い切って捨て、新しい素敵な服を取り入れることで、気持ちのいい忘れられない瞬間を迎えられたという話が登場します。
そのエピソードは外出時のメイクの話ではなく、ホームステイ先で着ていた部屋着の話ではあるのですが、新しいパジャマを買ったとき、彼女は「どんなときも自分をきれいに見せて、自分自身を大切にすることができる事に気が付いた」と語っており、それはまさに自信を持つことができた経験だったに違いありません。
心の鎧を強化する
心理学の用語に、「身体像」と「身体像境界」という言葉があります。自分自身の身体について感じているイメージを「身体像」と呼び、身体像と外部との境い目を「身体像境界」と呼ぶのですが、メイクやファッションを変えることは、この「身体像境界」をはっきりとした強い境界に変えてくれる効果があるのです。
「身体像境界」は自分を外部から守る心の鎧のようなものなので、これが弱く頼りないものになっていると、常に外部に対する不安を感じ続けている状態になります。その不安から、他人との間で距離感がつかめない行動をとってしまったり、スムーズな会話ができなかったりするという弊害があります。一方、強くしっかりした鎧を持つことができていれば、積極的かつ自信に満ちた態度で他人と接することができるようになるというわけです。
「身体像境界」に影響を与えるとされるメイクやファッションを、自分にとって満足のいく仕上がりにすることで、はっきりとした「身体像境界」を作りだしましょう。自信を持って堂々とふるまえるようになるはずです。
仮に自分のセンスに自信がないとすれば、思い切って高級なものを身に着けてみるのもいい方法かもしれません。高級品は客観的に見て価値がわかりやすいものなので、より簡単に「身体像境界」を強めることができるのです。
自信を持ちたければ思い切って外見から変えてみよう
仕事の進め方や職場の人との付き合い方について反省したり、改善したりしようとする姿勢はもちろん重要です。でももし、自分の考え方や言動を変えたいと思ってもなかなか上手くいかなかったら、内面ばかりに注目するのではなく外見から変えてみると、思いのほか色々なことがスムーズに運ぶようになるかもしれません。
自信をもって明るく積極的に、前向きな行動ができるように、思い切ってメイクやファッションを変えるところからはじめてみてはいかがでしょう?
参考
『心理学ビジュアル百科』(越智啓太 著/創元社)
『おもしろいほどよくわかる 他人の心理学』(渋谷昌三 著/西東社)
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