気持ちが晴れないときに試したい 心を軽くするコーピング15選

ストレスが溜まったとき、どうしていますか? 心理学には、コーピングと呼ばれる「ストレス対処スキル」があります。ストレスを解消してくれるコーピングを集めましたので、ぜひ試してみてください。

  • 心の持ちようで現実のとらえ方が変わる
  • 自然の中で試したいコーピング
  • 自宅でやってみたいコーピング

心の持ちようで現実のとらえ方が変わる

ちょっと気持ちがダウン気味、いまいち元気が出ない、ストレスが溜まっているように感じる。そんな人にお勧めなのがコーピングです。

そもそも人の気分は変わりやすいもの。原因がなくても落ち込むこともあれば、状況は悪いのに乗り切れる自信があるときも! それは現実をどのように捉えているのかに、人の心が影響されるからです。

恋愛をしているときは、落ち込むようなことがあっても気にならないといった経験はありませんか? あるいは自信に満ち溢れているとき、多少の失敗なら「いい経験だ」と思えたことは? そこまでの心理状態になるのは難しいかもしれませんが、やや元気がないときに試してほしい対処法ならたくさんあります。

何だか気持ちが晴れないと思ったら、自分に合ったコーピングをちょっと試してみませんか?

自然の中で試したいコーピング

木々に触れるだけでストレスが軽減するといった研究もあります。自然は心を調整する機能があるようです。

①新鮮な空気を吸う
都会に住んでいて周りに自然がない場合でも、新鮮な空気を吸うだけで気持ちが違ってきます。さあ、窓を開けましょう。

②空を見上げる
気分がイマイチだと、ついつい下を向いてしまいがち。視線を上げて、空を見てみましょう。晴れていれば、なお気持ちいいですね。

③裸足で草の上に立ち足踏みをする
裸足で芝生を歩いたのは何年前になりますか? 革靴やヒールを脱いで、草の感触を味わってみましょう。

④午後の太陽の下で横になる
太陽を浴びながら横になってみましょう。太陽の光が自分の心を浄化していくように感じませんか?

⑤水の流れる音に耳を澄ませる
川の音を聴いて過ごしませんか? 水の流れる音と一緒にストレスを流してしまいましょう。

⑥焚火に当たる
東日本大震災が発生した夜、停電が続く中、焚火に当たって心が落ち着いたという話があります。炎を見るのも、コーピングの一つです。

自宅でやってみたいコーピング

⑦ぬるめのお湯にゆっくりつかる
少し長めの時間を取って、お風呂につかってみましょう。近くに銭湯などがあるなら、出かけていくのもいいかもしれません。

⑧アロマキャンドルに火をつける
炎と香りの両方を楽しめるアロマキャンドルで、ダウンした気持ちを立て直しましょう。

⑨ペットを抱きしめる
ネコ好きにとってはお馴染みの「猫吸い」。これは猫を体に顔をうずめて、猫のにおいを嗅ぐことです。これはやや過剰な愛情表現の一つですが、ペットを抱きしめるのはコーピングの一つです。

⑩引き出しやクローゼットを掃除する
掃除して、いらないモノを捨てるとスッキリしますよね。大がかりな掃除など必要ありません。気分転換に引き出しを一つだけ掃除して、不必要なものを捨ててみましょう。

⑪瞑想する
Webで音源を探して、瞑想をしてみましょう。瞑想の一種である「マインドフルネス」が、米国企業で人気となったことを知っている人も多いでしょう。

⑫独り言
「あー本当に自分はダメだな」「何をやってもうまくいくはずがない」「どうせ自分なんて」などなど、マイナス思考のとき、人はネガティブな独り言をつぶやくものです。そうした独り言を書き出して、ポジティブな独り言に変えましょう。
「自分はもはや過去の自分ではない」「他人と自分を比べても無意味だ」「弱い自分を認めよう」「今できることに集中」などは、おすすめの独り言です。

⑬音楽を聴く
音楽が気持ちに影響を与えることを経験的に知っている人は多いでしょう。悲しい曲で思い切り泣いてスッキリする、明るい曲で気持ちを切り替えるなど、意図的に聴く曲を選んでみましょう。

⑭感謝していることを5つあげる
感謝が幸福感に通じることは、よく知られています。感謝していることを書き出すことで、気分も変わってくるかもしれません。

⑮ピンク色を眺める
ピンク色は不安を軽減する色です。できればピンク色の服などを身に付けてないたのですが、難しいようなら深呼吸して目を閉じて、視界全体がピンク色だと想像してみましょう。ピンク色の空気を吸ったり吐いたりするイメージで深呼吸してみましょう。

今日はすぐに試せる15個のコーピングを紹介しました。

心理学の知識を活用して、もっと元気に過ごしたい方はこちらもご覧ください。

監修:日本産業カウンセラー協会

参考:「Seven Types of Self-Care Activities for Coping with Stress」(Barbara Markway Ph.D./Psychology Today)/『すごいメンタル・ハック』(内藤誼人/清談社)

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