誰かの不正行為を疑った時に、絶対に見逃してはならない2つの手がかり

あなたは誰かの嘘を見抜ける自信はありますか?

嘘を見抜く職業や研究をしている人なら、どんな嘘でも気付けるはず。

私たちはそう思い込んでいますが、本当にそうなのでしょうか?

この中で一番嘘を見破れる人を当ててみてください。

・アメリカのシークレットサービス

・CIA、FBI、その他の組織で嘘発見器を操作している人たち

・裁判官

・警察官

・精神科医

・学生

裁判官も警察官も嘘を見抜くのはプロであるような気がするのですが……。

  1. ほとんどの人は嘘を見抜けない
  2. 嘘を見抜くプロが明かす2つの手がかり

ほとんどの人は嘘を見抜けない

以上の経歴を持つ人たちに、嘘をついている人と真実を話している人の映像を見せるという実験が行われました。

70%の精度で嘘を見抜く能力に長けている人は、一体誰なのでしょうか?

結果は、シークレットサービスでした。

しかし問題はコチラ。

それ以外の職種の人、つまり裁判官も警察官も精神科医でさえ、ウソを見抜くのが得意だったわけではなかったのです。

捜査官や容疑者の尋問担当者も含めて、大半の警察官が嘘を見抜くことに関しては一般レベルだったというのです。

嘘を見抜くプロが明かす2つの手がかり

人が嘘をつく時のプロセスを考えてみましょう。

あなたは社内の1000円を盗んだという容疑をかけられ、社長室に呼び出された。

実は昨夜、これくらいならバレないだろうとほんの軽い気持ちで現金1000円をこっそり盗んでしまったのです。

絶対にバレないと思っていたのに。社長室に呼び出されたあなたは、どうするのか?

選択肢は2つ。真実を話すか、嘘をつくか……。

真実を話すなら、経緯をそのまま話すだけ。ただ話してしまえばクビは確実。

上司に自分が1000円を盗んでいないと思わせるためには、ここは嘘をつき通すしかと思うかもしれません。

では、どういう嘘の話を作り上げますか?

「お客さんに渡すつもりが、うっかり渡し忘れていただけだ」というのはどうだろう。これだったら悪気はなかったと思わせることができるかもしれません。

ここまで考えたのだからこの作り話は完璧だと思ったとしても、じつはたった2つのポイントが分かっていればウソは見抜かれてしまいます。

まず1つめが【シンキング・クルー】です。これは、話をでっち上げる際に作られる気持ちによって発せられるシグナルです。

うっかり渡し忘れていたという話を作り上げるには、『認知的努力』と呼ばれる精神的な作業を伴います。そのため、態度に手がかりが現れるのです。

例えば、質問された後にもっともらしい話を作り上げようとして、答えるまでの時間が空くかもしれません。

またまばたきの回数も減り、ほんの少しだけ口ごもったり、何度も同じ言葉を繰り返してしまったり、全体的には言葉数が減ったり。

話そのものに矛盾点が出てくることも多くあります。

事情を詳しく話せば話すほどあいまいになったり、話題が逸れたりもします。

さらに認知的負荷を反映して会話のジェスチャーに生気がなくなる場合もあります。

2つめが【エモーショナル・クルー】です。これは、嘘をついているときの本当の自分の気持ちを隠そうとすることで、発せられるシグナルです

子供の時に嘘をついた経験は誰にでも心当たりがあるのではないでしょうか。

そんな時は考えることに必死で、自分の一挙一動にまで気が回らなかったと思います。そして嘘をついている罪悪感やバレたらどうしようという恐怖感も抱いていたはずです。

こうして本当の自分の気持ちを隠そうとすることで、嘘を見破られる手がかりを発してしまうのです。

もし誰かを疑ってしまうような状況になってしまったら、このシンキング・クルーとエモーショナル・クルーのサインがあるかどうかを注意してみてください。

本当に嘘をついていたら必ず出るサインです。

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