介護休暇や介護休業は、実際何日とれる? 会社を介護で休むのは現実的?

高齢化が進み、介護離職に追い込まれる人がますます多くなるとささやかれています。介護離職を迫られる年代は40代から50代で、まさに働き盛り。管理職級の人も多いでしょう。介護離職は、会社にとっても大きな痛手です。そんなときになるべく活用したいのが介護休暇や介護休業です。法律で定められていることを確認し、いずれかを利用できないか、上司と相談してみましょう。

  1. 育児・介護休業法のなかの介護休暇
  2. 育児・介護休業法のなかの介護休業
  3. 介護休暇、介護休業は若手を大きく成長させるチャンス
  4. テレワークも活用したい

育児・介護休業法のなかの介護休暇

介護休暇と介護休業についての規定は、ともに「育児・介護休業法」の中にあります。「介護休暇」と「介護休業」、呼び名は似ていますが、まるで違う内容なので注意が必要です。

介護休暇は、介護を理由として突発的に一日単位、あるいは半日単位で休みを取らなければならなくなったときに有効な制度です。要介護状態にある家族の介護を行っている場合、有給休暇とは別に一年につき5日間の休暇を取ることができます。対象家族が2人以上の場合は、10日間の休暇が許されます。

介護休暇を取ることができるのは、日雇いではない労働者です。また、労使協定によっては、雇用されてから6ヶ月未満、または一週間の所定労働日数が2日以下の労働者は制度の利用ができません。

育児・介護休業法のなかの介護休業

介護休業は、介護を理由にまとまったお休みが必要になったときに使える制度です。「受け入れてくれる介護施設が見つかるまで、自宅で面倒を見なければならない」といった事情に向いています。介護休業の期間は、対象家族一人につき一年あたり3回まで、通算93日です。希望日の2週間前までには、事業主へ申し出なければなりません。

介護休業を取得できるのは、日雇いではない労働者です。また、契約社員など期間を定めて雇用されている人は、1年以上の雇用実績があり、介護休業を終えてから半年のうちに雇用期間切れとならなければ取得できます。

介護休業が使えれば、介護と仕事を両立させるための準備を整えることが可能になります。休業中に介護保険のサービスや地域の助けを借りて、自分と家族の生活を成り立たせるプランを考え、実行してゆくことが大事です。


介護についてもっと知りたいかたはこちらをクリック

介護休業は会社から給料が出なくても 給付金を受け取れる

絶対に介護離職をしてはいけない5つの理由

介護離職はしない!公的支援・制度と会社の理解を得ながら働くつ6つのヒント


介護休暇、介護休業は若手を大きく成長させるチャンス

介護休暇や介護休業は、会社にとって重要な役割を担っている社員が休むことになり、そのブランクは社員にとっても会社にとっても痛手です。しかし、離職になってしまったら、双方がブランクを上回るダメージをこうむることになります。ピンチをチャンスととらえられる、柔軟な考え方が必要になってくるでしょう。

中堅社員が介護休業を取得している間は、誰かに重大な仕事を任せることになります。これを、若手が大きく成長するチャンスであるととらえてはいかがでしょうか。これを機に大きな仕事を次世代に任せ、引き継ぎの準備を早いうちから進めてみるのもいいかもしれません。

テレワークも活用したい

介護離職をストップさせるためには、介護休暇や介護休業と合わせて、テレワークを活用するのも有効です。介護は何も24時間体制とは決まっていません。親のそばについていながら、「ここにパソコンがあったら仕事ができるのに」と身もだえする社員もいることでしょう。

ネットワークのセキュリティーを必要十分に対策したうえで、自宅勤務を認めれば、はるかに効率よく仕事ができるという社員は多いことでしょう。親の介護を抱えた社員だけではなく、育児と仕事の両立や妊娠中の仕事に悩む社員にとっても、テレワーク解禁は朗報となり得ます。介護と仕事の両立を突き詰めれば、万人が働きやすい会社づくりに役立ちますよ。

関連記事

介護休業は会社から給料が出なくても 給付金を受け取れる... 介護休業を取るのはいいけれど、その間は会社側から給料が出ないらしいという噂を聞いて、「ただ休めるだけか~」とうなだれている人はいませんか。大丈夫、会社から給料が出なくても、社会保険に入っていれば給付金を受けることができます。ただ、給料の全てはカバーしてくれません。給付内容を知り、介護休業中のライフプ...
【今こそ知っておきたい】労働者が取得できる休暇・休業にはどんなものがある?... 新型コロナウィルスの影響が続いています。長期で会社を休まざるを得なくなった人もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで有給休暇の日数や、特別休暇の種類について知っておきたいという人のために、労働者が取得できる休暇・休業についてまとめてみました。 法定休暇と特別休暇法定休暇の種類特別休...
ハローワークの職業訓練は主婦や無業の人も受けられる?... ハローワークの職業訓練は、「会社員だった人向けのもの」と思っていませんか。雇用保険に入っていなくても、原則無料の職業訓練を受けられる可能性があります。主婦や無業、自営を廃業したなどといった事情のある人でも受けられる求職者支援訓練についてご案内します。 若年無業者、およそ71万人!「公...
失業保険は解雇じゃなくてもすぐに受け取れるってホント?特定理由離職者とは... 解雇以外で会社を辞めたら、すぐには失業保険が下りないのでしょうか?自己都合退職だと3ヶ月は失業給付が下りない失業保険ですが、やむを得ない場合はその限りではありません。特定理由離職者について解説します。 失業保険は自己都合退職の場合、3ヶ月は失業給付が下りない 特定理由離職者とは、雇い...
【ついに始まる】同一労働同一賃金って?キホンを解説、ギモンを解消... 2020年から、「同一労働同一賃金」が始まります。正規労働者と非正規労働者の不合理な待遇差をなくそうという取り組みで、働き方改革関連法の一つです。基本的なことを理解して、疑問を解消しておきましょう。 なんていう法律なの?どんな内容なの?いつから始まるの?誰が対象になるの?守られなかっ...

働く人の心ラボは、働く人なら知っておきたい『心の仕組み』を解説するサイト。
すぐに応用できる心理学の知識が満載の記事を配信しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です