家に帰っても、仕事上のストレスが心に引っかかってなかなか疲れが取れないことありませんか。「寝るのが一番のストレス解消法!」と布団に入っても眠れないことも。そんなときは、手先を使って何か作業をしてみるのがおすすめです。
- 単純作業は脳内のリフレッシュにつながる
- モフモフはオキシトシンの分泌を活性化させる
- 手先を使ったリフレッシュ&リラックス法10選
- ストレスはそのつど解消してうまく付き合うのがコツ
単純作業は脳内のリフレッシュにつながる
手先を使った単純作業は、脳内が整頓されてリフレッシュにつながることがわかっています。例えば仕事中、資料の大量コピーやホチキス止めをしているとき、なんとなく爽快な気持ちになったことがありませんか。
「日頃の難しい仕事から解放される」「どんどん片付いていくのが気持ちいい」といったこともありますが、大事なのは作業中、脳内がいったんリセットされること。囚われていたことからひとまず意識がそがれ、単純作業の繰り返しで頭が空っぽになることで、すっきりした気持ちになれるのです。
モフモフはオキシトシンの分泌を活性化させる
何かモフモフしたものを触ることは愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌を活性化させることがわかっています。かわいらしいものとの触れ合いが、リラックスにつながるのです。不安から抜け出したい、とにかくホッとしたいというときには、手触りのよいものを触るのがいいでしょう。
手先を使ったリフレッシュ&リラックス法10選
「ストレスは手先を使って解消!」を合言葉に、自分なりのリフレッシュ&リラックス法を持っておきたいものです。リフレッシュ&リラックスのヒントになる、手先を使った作業をいくつかご紹介します。
●編み物をする
編み物は単純作業の繰り返しが延々と続きます。また、毛糸の手触りがモフモフしているので、オキシトシンの分泌も期待できて一石二鳥です。作品が仕上がったときには、達成感で心が満たされるのではないでしょうか。
●アクセサリーを作る
100均等で売られている簡単なアクセサリー作りをするだけでも、かなり気晴らしになります。ポイントは、購入するときすでに作り方の手順がイメージできるような、簡単なものを買うこと。難しいものは逆にストレスを生む可能性があります。
●パズルを楽しむ
パズルもまた単純作業の繰り返しで、出来上がったときには達成感があります。ただ、これもアクセサリー同様、簡単なものを選びましょう。一晩で出来上がる程度のものがおすすめです。
●家計簿をつける
溜まったレシートを整理して、コツコツ家計簿をつけるのもリフレッシュにつながります。家計状況が明るくなくて、逆にストレスになるという人もいるかもしれません。でも、そういう人はとくに、ストレス解消関係なく家計簿をつけたほうがいいかもしれません。
●ゴミを捨てる
部屋の整理整頓もリフレッシュ法としておすすめですが、凝り性の人には逆にストレスになることも。部屋からいらないものを抜き出し、ゴミ袋にまとめるという作業だけを行うのがおすすめです。嫌な気持ちもまとめてゴミ袋に入れてしまうような気持ちでやってみると良いそうです。
●ペットを抱きしめる
ペットを飼っている人は、これを利用しない手はありません。モフモフしたペットを思いきり抱き締め、可愛がってあげましょう。
●ぬいぐるみ、毛布、クッションを抱きしめる
ペットを飼っていない人は、ぬいぐるみでも代用可能です。男性は毛布やクッションを上手に活用して。これを機に、モフモフのクッションカバーを購入してもいいかもしれません。
●塗り絵をする
細かな描写が特徴的な大人の塗り絵は、ストレス解消にぴったりです。ただ、手の込んだ大作は控えて。一晩で仕上がるものを選んで作業しましょう。
●料理をする
ワーキングママが「けっこうリフレッシュできる」と声をそろえて言うのが料理です。決められた手順をなぞって、切ったりいためたり、煮たりするだけ。最後はおいしく食べられるのもいいですね。30分以内でできるような簡単なものがいいでしょう。
●自分の手を握って眠る
究極にシンプルなリラックス法が、自分の手を握って眠ることです。愛情ホルモンであるオキシトシンは、恋人の手を握るだけではなく、自分の手を握るだけでも分泌するといわれています。騙されたと思って、手を合わせて寝てみましょう。クセになるかもれません。
●ストレスはそのつど解消してうまく付き合うのがコツ
「手先を使うだけじゃ、根本的な問題解決になっていない」「ただの現実逃避では?」と思うかもしれません。しかし、問題解決には長い時間がかかります。それを目指して頑張っていたら、自分が疲弊してしまう可能性があるかもしれません。
ストレスは、戦ってなくすより、気をそらしてうまく付き合っていくのがコツです。自分なりのストレス解消法を確立して、帰宅後に「疲れた!」「モヤっとする……」と思ったら、迷わず手先を使うようにしたいものです。
参考:『図解自分をアップデートする仕事のコツ大全』金沢悦子、講談社 P.70