スマホで音声入力ができることをご存知のビジネスマンは多いでしょう。でも、そんなに使ったことがないという人も、けっこう多数派なのでは。音声入力の便利な使いこなし方や、使えるシーンについてご案内します。(筆者はiPhoneでGoogleドキュメントアプリを使用)
- 移動中のメモに使えるだけじゃない!本格的な資料作成にも頼りになる
- タクシー移動中、資料を読みながらプレゼン用の文章が書ける
- 帰宅後、子どもの面倒をみながら返信メールの内容をしたためられる
- 風邪で寝込んでいるときも……復帰後の仕事が楽になる
- 議事録作成に利用できる
- スマホ音声入力の便利な使いこなし方
- ペットを飼っている人は注意!ペットの声も拾います
移動中のメモに使えるだけじゃない!本格的な資料作成にも頼りになる
スマホの音声入力を使うシーンといえば、移動中のメモや、思いついたことをパッと入力しておくというイメージを持っている人が大半かと思われます。でも、スマホの音声入力は、実はもっと有能です。
なぜなら、話した言葉が文字としてそのまま残るから。自然な話し言葉を、プレゼン用の文字原稿として使うのに最適なのです。柔らかい表現になるため、メール作成にも向いているといえるでしょう。例えばどんなシーンで音声入力が有効か、ご紹介しましょう。
タクシー移動中、資料を読みながらプレゼン用の文章が書ける
タクシーで移動している最中、パソコンで仕事をしながら資料を読むのは、どうにも狭くてやりづらいですよね。音声入力なら、ひざの上に資料を広げながら資料内容を声に出して読み上げ、文字原稿を作成することが可能です。紙媒体の資料をそのまま転記しなければならないときも、移動時間を利用して読み上げれば済むので、かなりの時短になります。
帰宅後、子どもの面倒をみながら返信メールの内容をしたためられる
口さえふさがっていなければ音声入力は可能ですから、ワーキングママが時短勤務で帰宅した後も、目が離せない子どもの行動に注意を払いつつ、原稿作成が可能です。現に、この原稿もつかまり立ちを始めた9ヶ月の子どものサポートをしながら音声入力で作成しています。
資料を読むことはできないものの、メールの返信内容を打ち込む程度なら可能でしょう。
風邪で寝込んでいるときも……復帰後の仕事が楽になる
風邪をひいてしまい、横になっているときも、声さえ出せれば音声入力が可能です。「そんな時くらい安静にしておきたい」という人はもちろんやらなくてもかまいません。でも、休むことがプレッシャーになってしまう人は少なからずいることでしょう。音声入力で、ちょっとでも仕事を進められれば精神的に楽になりますよ。
議事録作成に利用できる
けっこう時間を取られてしまうのが、会議の議事録作成。音声入力機能を使えば、録音した音声データを聴きながら、記録したい部分を復唱するだけで議事録が作成できます。すき間時間を利用して、コツコツ取り組めそうです。
スマホ音声入力の便利な使いこなし方
音声入力は、便利な機能を使いこなせれば資料作りが倍速になります。気軽に試せる便利な使いこなし方をご紹介するので、ぜひマスターしてください。
・「てん」で「、」、「まる」で「。」が打てる
句読点が、声に出すだけで打てます。本文の内容と少し離して「まる」「てん」とハッキリ発語するのが、失敗しないポイントです。
・「びっくりまーく」で「!」、「はてな」で「?」
「クエスチョンマーク」でも「?」を出すことができます。
・「かぎかっこ」「とじかぎかっこ」で「」
会話文や強調したい言葉などの表現もばっちりです。
・「かっこ」「かっことじる」で()
補足も書けて便利ですね。今までこれを知らずに、いちいち音声入力から通常入力に戻っていた人もいるのではないでしょうか。
・「かいぎょう」と言えば改行される
改行時も音声入力を続けていられるのは、本当に便利というほかありません。
・外国語モードにもなる
英語をはじめとした外国語モードにも対応しているため、文章の途中で英語を挟まなければならないシーンにも活躍してくれます。発音は、わりと自信のない人でも結構聞き取ってくれますよ。
・最後はメールでPCメールなどに転送可能
アプリにもよりますが、たいていのメモアプリにはメールやSNSへの転送機能がついているはず。文章作成が終わったら転送しておけば、仕事のリマインダーにもなりますよ。
ペットを飼っている人は注意!ペットの声も拾います
さまざまなシーンで使いこなすことが可能な音声入力ですが、一つだけ欠点があります。それは、精度が高くて小さな声も拾ってしまうところ。周りに人がいる賑やかな環境では、なかなか思うとおりに自分の声だけを拾ってくれないかもしれません。
また、自分の部屋ならいいだろうと思っても、ペットを飼っている人は要注意。実は、ペットの声すら拾ってしまうのが、スマホ音声入力の怖いところなのです。ちなみに、猫の鳴き声は「ン~」などと変換されます。なごむけど、やっぱりじゃまです。