インポスター・シンドロームに陥っていない?「私なんて……」をなくす4つのポイント

周りから受ける評価が、自分には過分な気がしていませんか。自分の能力と自己評価の間にあまりにギャップがあると、実力を存分に発揮できなくなりますよ。インポスター・シンドロームについて知り、克服しましょう。

  1. 「成功したのはまぐれ。私は詐欺師」インポスター・シンドロームの特徴
  2. インポスター・シンドロームに陥りやすい人の特徴
  3. インポスター・シンドロームを克服する4つのポイント
  4. どうしても不安が強くなったら、専門家に相談する

「成功したのはまぐれ。私は詐欺師」インポスター・シンドロームの特徴

インポスター・シンドロームとは、社会的な成功を自分の実力によるものと認めず、「自分にこのような栄誉はふさわしくない」と考える傾向のことです。社会的な成功というと、かなりの成功者に見られる症候群であると捉えがちですが、「会社で一目置かれている人」の中にも、この傾向がみられることがあります。インポスター・シンドロームの特徴を挙げてみましょう。

・自分の成功は運が良かったことによると感じる

自分が頑張った結果ではなく、外的要因が自分を引き上げたのだと感じます。

・自分を詐欺師であると感じる

周りから称賛されるたびに、「自分はそれほどの人間ではない。みんなをだましている」と感じます。

・いつか自分が「そんなに優秀ではない」ことがばれる気がする

称賛に値しない人間であることが、ある日露呈するのではとビクビクしています。

・昇給や昇進を望まない

上司から昇進を打診されると、「自信がない」とはねのけます。

・実力を試すチャンスに逃げ腰になる

大きな仕事を任されると、「よし、やってやるぞ!」と思うのではなく、「イヤイヤ、私にはできません」と逃げ腰になります。

・失敗すると「やっぱり私なんて、この程度」と妙に落ち着いてしまう

失敗があると周囲に申し訳ないと思う反面、「これで私の評価が下がった」と、内心ホッとしてしまいます。

インポスター・シンドロームに陥りやすい人の特徴

インポスター・シンドロームに陥りやすい人には、特徴があります。症状の特徴を見て、「これって私のことだ」と思ったら、次に当てはまるかどうかも確認してみてください。

・マジメである

・貪欲に働く

・完璧主義である

・失敗を恐れる

・女性である

・高いキャリアを持っている

・マイノリティーである

以上のように、ポーリン・クランンスやスザンヌ・アイムスなどの研究により、インポスター・シンドロームになりやすいのはとくに高いキャリアを持った女性であることがわかっています(近年、男性にも同程度のインポスター・シンドロームがあることが判明しました)。ほか、2013年のテキサス大学の実験では、いわゆるカラード(有色人種)の学生にもその傾向が強いとか。自らをマイノリティーと感じている人ほど、自分を過小評価しやすいということです。

インポスター・シンドロームを克服する4つのポイント

インポスター・シンドロームに陥ると、実力を発揮しにくくなるだけでなく、不安や不眠、抑うつ状態などを発生させることが知られています。真にポジティブに生きるため、どんな考え方や行動をすればよいのでしょうか。『働く大人のための「学び」の教科書』中原淳、かんき出版から4つのポイントを紹介します。

・他者からの評価は自己評価よりも正しいと心得よ

どうしてそんなに謙虚なのに、「自分のほうが、自分を評価するのに優れている」と思っているのでしょう。友人や同僚、上司からの評価を素直に受け止めませんか。あなたの実力は、みんながあなたよりもよくわかっています。卑怯な部分も、ちょっと実力に自信がないところも、全て見抜かれています。他者からの評価のほうが、自己評価よりも正しいと考えられるようになりましょう。

・自分よりも能力の高い人のなかで過ごそう

自分よりも明らかに能力の高い人たちの中で時間を過ごすと、「私なんて」と言う場面が減ります。勤勉なあなたのことですから、「少しでもこの人たちに追いつかなければ」と、自分を磨く感覚が戻ってくるのではないでしょうか。

・自分の問題点を書き出し、解決したらチェックをしていこう

自信がないのは、問題点を抱えているから。つまりその問題点を解決していけばいいのです。自分に足りないところを書き出し、克服したらチェックをしていきましょう。チェックが増えるたびに、自信がみなぎってくるかもしれません。

・実力を発揮するのは社会貢献のためと自分に言い聞かせよう

思い切った仕事ができないのは、「過分な評価を得るのが怖いから」「失敗して、自分の実力が露呈するのが怖いから」。でもそういう考え方、もったいないと思いませんか。あなたに求められているのは、自分のためだけに実力を行使することではなく、企業のため、ひいては社会のために能力を十分に発揮することだと考えてみてはいかがでしょう。インポスター・シンドロームに陥る人はマジメな傾向がありますから、社会貢献のためと思えば、一生懸命になれるのではないでしょうか。

どうしても不安が強くなったら、専門家に相談する

インポスター・シンドロームは誰にでも起こりうることであり、重大な精神障害とは言い切れません。しかし、不安で眠れないなど、生活に支障をきたすほど悩むようなら、心療内科などで相談してみてはいかがでしょう。職場に産業カウンセラーなどの専門家がいれば、より気楽に相談ができるかもしれませんね。

参考:『働く大人のための「学び」の教科書』中原淳、かんき出版

インポスター症候群

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