ビジネスに必要な「自信」を手に入れる4つの方法

特にビジネスでは、自信が重要だとされています。営業をするのにプラスなのはもちろんのこと、仕事を任せるときにも自信ありげな人に頼むことが多いでしょう。そこで、どうすれば自信を持てるのかを調べてみました。

自信と自尊心の違い

自信が生み出す安心感がパフォーマンスを向上させると言われていますが、これは多くの人が納得するところでしょう。逆に自信なく慌てふためいているとき、仕事がうまくいかないことを経験している人も多いでしょう。

さて、ここで重要になるのは自信と自尊心の違いです。自尊心は自分の価値を認めるという自分自身を表した言葉ですが、自信は一つ一つのタスクをやり遂げられるという気持ちです。つまり体力に自信があっても、エベレストに無酸素登頂をする自信を持てないのは当たり前。自尊心と違い、タスクによって、その有無は変わってきます。

つまり自信のない分野があるのは当たり前で、逆にどこに自信を持てるのかが重要になるのです。野球を例にとれば、ホームランを打つ自信がなくても、ミートと足の速さに自信があれば試合で活躍できるのです。

ビジネスは、さまざまな能力が求められるので、自分の得意分野を持ち、その自信に裏付けされた行動を取れれば、大きな戦力になります。

ただ、そのときに気を付けたいのは、自信を持ちたい分野の結果に自分が影響を与えられるのかどうかです。というのも結果をコントロールできると感じてこそ、人は自信を持つことができるからです。

逆に自分にコントロールできない問題で、自信を持つのは難しいでしょう。例えば成功・失敗が上司の気分次第で決まってしまうような状況では、その仕事で自信を持つことができなくても仕方ありません。

では、自信を持つための実際の方法を紹介していきましょう。

①ハイパワーポーズを取る

とにかくすぐに自信を持ちたいときに試したいのが、ハイパワーポーズ。これは腰に手を当てて胸を反らした仁王立ち、スーパーマンのような姿勢です。つまり姿勢をよくすれば、自信も湧いてくるというわけです。

自信があればそのような姿勢となり、自信がなければうつむくといった姿勢を自然と取るものです。逆に自信ありげな姿勢を取れば、自信も後からついてくるというわけです。

「本当か!?」と思う人もいるかもしれませんが、ハーバード・ビジネス・スクールのエイミー・カディ准教授は、姿勢が心身に大きな影響を与えたという研究成果を発表しています。

スーパーマンのポーズ以外にも、テーブルに手をついて前傾姿勢を取るポーズなどもハイパワーポーズです。ドラマの主人公などが会議で熱弁を振るうとき、こんな姿勢をとっていますよね。

プレゼンの前、営業先に出向く前など、ハイパワーポーズを取ってから挑むと、いつもよりも自信を持って挑むことができるでしょう。

②誰でもできることを誰よりも熱心にやる

『一生折れない自信の作り方』(アチーブメント出版)で紹介されているのが、「誰でもできることを誰よりも熱心にやる」ことです。圧倒的な才能を持つ人はそれほど多いわけではないので、興味のあること、好きなことにとにかく熱心に取り組めば状況は変わってくる、と青木仁志氏は書いています。

ビジネス向けSNS「LinkedIn(リンクトイン)」が、カナダ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、中国、シンガポールなど22ヵ国で実施した「仕事で実現したい機会に対する調査」(2020年)によれば、日本は「仕事に対する自信」が世界で最も低かったそうです。

また、「現在、関心を持っている機会」について、日本のトップは「ワークライフバランスが取れている仕事」で、最下位が「自分が好きなことができる」でした。

世界的には「ワークライフバランス」と「自分が好きなことができる」が同率首位だったので、かなり意識に違いがあります。調査結果からは「好きなこと」を仕事にするのを、日本ではあきらめる傾向が強いことが伺えます。ただ、少しでも好きな部分を見つけて全力を注いでみるのも、自信を持つ上では有効かもしれません。

③情報収集を欠かさない

状況を判断するために重要なのは、情報を収集することでしょう。これには専門知識を得るための勉強なども含まれます。興味を持ち続けて情報収集をしていれば、未来予測も立てやすくなります。

どんなトレンドにあるのか、何が最新技術なのかといった情報を、時間を取って調べてみましょう。多くの知識を得ることで、自信もついてくるでしょう。

④小さな成功を祝う

自信のない人は成功体験が少ないケースもあるようです。ただ、これは失敗したというだけではなく、小さな成功に気づいていないといったケースも多いとのこと。

目に見えた成果が出ていないように感じるけれど、方向性が合っていたなど、部分的な成功に気づき、その成長に喜びを感じることができれば自信もついてきます。自分がプロフェッショナルとして、どんなことができればいいのかを、細かく認識し一つずつクリアできるなら、成長とともに揺るぎない自信を手に入れることができるでしょう。

今日は自信についてまとめてみました。気に入ったものがあれば、試してみてください。

ビジネスに役立つ心理学の知識に興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:日本産業カウンセラー協会

参考:『一生折れない自信の作り方』(青木仁志/アチーブメント出版)/「The Essence of Confidence」(Hendrie Weisinger Ph.D./Psychology Today)/『ハーバード・ビジネス・レビュー 自信』(ダイヤモンド社)

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