嫌いな上司はいませんか?もう顔を見るのも嫌だとか。でも、あなたがある行動を取るだけで大好きになってしまうかもしれないのです。嫌いな人を好きになれる、とっておきの方法を心理学実験から解説します。
- 嫌いな人にプレゼントを贈りたいと思いますか?
- お金を返してと言われたら、好意が上がる?
- 嫌いな上司を好きになるための実践法
嫌いな人にプレゼントを贈りたいと思いますか?
自分が好きな人には、プレゼントをあげたくなる。
例えばクリスマスやバレンタインのシーズンになると、大好きな人に贈るプレゼントを求める人々のためにデパートにはたくさんのプレゼントグッズが並びます。
好きな人にプレゼントをあげたくなるのは自然なこと。
でも逆に、嫌いな人にはプレゼントをあげようなんて思いませんよね。
ましてや社内でどうしても好きになれない上司になんて……。
でも、そんな相手でもプレゼントを贈りたくなるとしたら、その方法を試してみたいと思いませんか?
お金を返してと言われたら、好意が上がる?
ジェッカーとランディは「ある状況下で人がある人に恩恵を施したとしたら、その人に対する好意は増すであろう」と考えました。
普通に考えると、自分が嫌いな上司にプレゼントを贈るなんてなんだか気分が悪くなりませんか。これはかなりの不協和状態です。そこで、この不協和を解消する一つの方法としてプレゼントをあげた上司のことを好きになることが考えられるのです。
すると、この上司は自分にとってプレゼントをあげるにふさわしい人であることになるので、気分の悪さが解消するのです。
だから特別な思い入れや、高価なプレゼントであればあるほど、そのあげた相手を好きになるとも考えられます。
これを実証するため、被験者には大学生の男女が集められました。
大学生たちは「概念形成の学習における報酬の効果に関する実験」の回答につき、正答が得られた場合に報酬を得ることができます。そして、60セントもしくは3ドルをもらいます。
それから「資金繰りができないので報酬としてもらったお金を返してほしい」とお願いをされます。
実験は以下の3パターンで行われました。
(1)実験者からお金を返してほしいとお願いされる
(2)心理学部からお金を返してほしいとお願いされる
(3)お金を返してとは頼まれない
その後、大学生たちの担当者に対する好意の度合いを調べたのです。
結果は、直接「お金を返してほしい」とお願いした実験者が一番好意を持たれていました。
そして、実験者に返したお金の額が多ければ多いほど、実験者に対する好意も大きくなっていたのです。
報酬を多くもらって多く返した人の方が、少ない額をもらって返した額も少なかった人よりも実験者に対して好意を持っていたのです。
つまり、人は援助をする、プレゼントをあげるなど恩恵を施した人に対して好意を持つようになること、さらにその量が大きければ大きいほど、好意も大きくなるということが実証されたのです!
嫌いな上司を好きになるための実践法
それは意外と簡単です!
嫌いな上司には、プレゼント大作戦です!
ちょっと嫌いならコンビニでお菓子を買って渡してみる。
でも嫌いすぎてどうしようもない、もう顔も見たくないし声も聞きたくない、生理的に無理! という状態に陥っているのであれば、より大きくて高価なプレゼントが効果的かもしれません。
高級ブランドのネクタイやマフラーをプレゼントしたら、自分があげたものを使ってくれてるかな? と毎日チェックしてしまうくらい、上司のことが気になっているうちになんだかすごく好きになっている自分に気がつくかもしれません。
でも、嫌いな人に高価なプレゼントをあげるのはさすがに無理、と思ったらまずはランチにでも誘ってみてはいかがでしょうか?
「いつもお世話になっているから、今日は自分が払います!」
と言えば、相手からは好感を持たれる上に心理学実験の通り払うことで自分も嫌いな上司を好きになってしまうに違いありません。
ちょっと嫌だなという気持ちが誰かに対して起こってしまったら、そのモヤモヤを消すためにもプレゼントを渡してスッキリできますね。
それは例え缶コーヒー1本でも、あめ玉1個でも大丈夫。
そんなほんのちょっとの心配りって、自分がされたらとても嬉しいですよね!
嫌な人がいると相手が変わってくれたらいいのにと思いがちですが、まずは自分から行動を少し変えてみるだけで、自分の気持ちがだいぶスッキリしますよ。
結果的にその嫌なことを嫌い→好きになれたらとってもラッキー!
ぜひ試してみてくださいね!