最初だけ目を通した通信教育の教科書、購入して読まないままの小説。どれも心躍らせて買ったものなのに、ソファでテレビを見る時間に負けてしまう。そんな日々を変えるためのヒントを紹介します。
- 好きでもないのに続けてしまう
- 悪癖を変える20秒のルール
- 選択肢を減らすルールを作る
- 復習!3つの方法
好きでもないのに続けてしまう
自宅に帰ると、ついついネットサーフィンして時間を潰してしまう人、あるいはテレビをボーっと見てしまう人に質問です。本当にネットサーフィンやテレビは楽しいですか? じつは「Netflix」などの動画配信サービスで、興味のある映画を観る方が楽しいと思いませんか?
休日についダラダラとスマホのゲームなどをして過ごしてしまった人にお聞きしましょう。そのゲームは、美術館やスポーツクラブを訪ねるよりも面白いですか?
よくよく考えてみれば、ついつい多くの時間を費やしている「遊び」は、それほど面白くないものだったりします。例えば、テレビ番組なども内容を楽しみにしているのではなく、習慣的にスイッチを押して見続けてしまっているだけです。
ポジティブ心理学の第一人者であるシェーン・エイカーが書いた『幸福優位7つの法則』によれば、テレビやフェイスブックにコメントを書くなどの「受け身のレジャー」に夢中になれるのは、開始からわずか30分間だけだという研究もあるそうです。
悪癖を変える20秒のルール
では、それほど面白くないと感じるのに、ついつい続けてしまうのは、どうしてでしょうか?
それは習慣化しているからであり、その行動を起こすのが面倒くさくないからだそう。実際、20秒以上、行動の障害となるものがあれば、人は習慣化している行動を変えていくそうです。
実際、『幸福優位7つの法則』の著者は、テレビのリモコンから電池を抜いて引き出しに入れるだけで、無意識のうちに1日3時間も費やしてしまっていたテレビ鑑賞の時間をなくすことに成功したそうです。
これは即座に応用できるテクニックです。
止めたいと思っている行動には、20秒以上、手間が掛かるようにしておき、逆に習慣化したいことは、何の苦労もなく始められるようにしておくのです。
例えば、資格取得の勉強をせずに、ついついテレビを見て過ごしてしまうというのなら、テレビのリモコンを手に取りにくい位置に移し、資格取得のために購入した教科書を部屋に広げておくのです。そうすれば行動は自然に変わっていくでしょう。
選択肢を減らすルールを作る
それでも習慣化しにくい行動には、習慣化する行動のルールを決めておくことを、シェーン・エイカー氏は勧めています。
「メールチェックは1時間に1回だけ、コーヒーブレイクは午前中に1回だけと決めておく。こうすると瞬間的な誘惑に負けにくくなり、ルールを習慣化しやすくなる」
メールが届くたびに内容をチェックしてしまい、その分だけ集中力が奪われてしまうといったことは、こうしたルールを定めることにより防ぐことができるというわけです。
特に行動習慣化の初期段階において、選択肢を減らすようなルールを作っておくことは、プラスに働くようです。
復習!3つの方法
今日は気に入らない習慣を減らし、望む習慣を手に入れる3つの方法をまとめました。
・止めたい習慣は20秒以上遠回りする仕組みをつくる
・習慣にしたい行動は、面倒くさくなく行動に移れる仕組みを整える
・選択肢を減らすように行動の始まりをルール化しておく
生活を改善したいと考える方は、上記の方法をぜひ試してみてください。